2020年夏休みはいつからいつまで?短い夏休みの過ごし方
2020年は新型コロナウイルス感染拡大により、大人も子供も特別な年となってしまいました。
ところで夏休みは短縮されたのでしょうか?それとも例年通りだったのでしょうか?
今回は2020年の夏休みの期間について解説します。
夏休みがどれくらい短縮されたのか、各自治体の具体例も一部紹介しますので、ぜひご覧ください。
2020年夏休みはいつからいつまで?コロナ禍で9割の学校が短縮決定
夏休みの期間は、各地域の自治体が決めており、全国一律ではありません。
主にお盆休みを中心として、前後に休みを挟み、夏休み期間としています。
しかし、2020年は新型コロナウイルス感染拡大による全国一斉休校のため、3ヶ月近く学校が閉鎖されました。
そのため、全国の約9割の学校が夏休みの短縮を決定しました。
でも夏休みを短縮するだけでは、授業時間が確保できません。
地域によって運動会や遠足を中止したり、土曜日や祝日に授業期間を当てて補填している学校が増えており、場合によっては、2020年の冬休みや春休みの短縮を決定しています。
2020年の夏休み期間は学校によってバラつきがある
先ほども言ったように、夏休みの期間は地方自治体によって異なります。
たとえば北海道や東北地方では、冬の登校が難しくなる時期があるので、夏休みは短く冬休みが長めになっています。
しかしながら、2020年の小・中学校の夏休みは全国の約9割の学校が短縮を決定しました。
以下は、各地方毎に小中学校の例年の夏休みと2020年の夏休み期間をまとめたものです。
【例年】
- 小学校…7月26日~8月19日(25日間)
- 中学校…7月26日~8月26日(30日間)
【2020年】
- 小学校…8月8日~8月18日(11日間)
- 中学校…8月8日~8月23日(16日間)
- 【例年】7月21日~8月24日(35日間)
- 【2020年】8月8日~8月18日(11日間)
- 【例年】7月21日~8月24日(35日間)
- 【2020年】8月8日~8月24日(17日間)
- 【例年】7月19日~9月2日(45日間)
- 【2020年】7月21日~8月16日(27日間)
- 【例年】7月21日~8月24日(35日間)
- 【2020年】8月7日~8月25日(19日間)
- 【例年】7月21日~8月31日(42日間)
- 【2020年】8月8日~8月23日(16日間)
- 【例年】7月25日~8月31日(38日間)
- 【2020年】7月25日~8月31日(例年と同じだがうち10日間補助授業を行う)
- 【例年】7月22日~8月26日(36日間)
- 【2020年】8月7日~8月19日(13日間)
多くの小中学校が2020年は2週間前後の夏休みとなっています。
北海道・東北地方の学校は、例年1ヵ月弱の夏休みがあるので、かなりの短縮ですね。
なお、高等学校は学校によって違いますが、小中学校と同じように夏休みを短縮した学校が多かったようです。
夏休み短縮のメリット
小学生・中学生にとって、楽しみにしていた夏休みが短縮されるのは、残念に思ったに違いありません。
しかしながら、2020年の夏休み短縮にはメリットもいくつかあります。
安定した授業時間の確保
新型コロナウイルス感染症拡大による一斉休校により、小・中・高等学校は予想外の閉校となりました。
夏休みの短縮は、閉校期間中の授業時間を確保し、子供たちの学習進捗の遅れを取り戻すメリットがあります。
また、だらだらと過ごし、乱れやすい生活リズムも崩れずに済みます。
新システムを導入せずに済む
休校期間が長期に渡ったため、9月入学という新システムが検討されました。
しかし、新しいしシステムを導入するには時間的にも大幅なコストがかかります。
夏休みの期間を短くするほうが、学校や子どもの負担を抑えられるメリットがあります。
保護者の負担軽減
コロナの影響で在宅ワークが普及しており、自宅で仕事をする保護者が増えてきました。
そのため、自宅に子供がいると家事が増え、保護者に大きく負担がかかります。
夏休みに子供が学校に行くことによって、保護者側の負担が軽減されるメリットは非常に大きいです。
夏休み短縮のデメリット
夏休み短縮によるメリットがある一方で、デメリットもいくつかありました。
第二波が起こった場合、これ以上の休校措置をしなければならない
緊急事態宣言以降、徐々に感染者は減少傾向にあります。
しかし、今後感染者が増えはじめ、以前のような長期に渡る休校をする必要が出た場合、夏休みの期間では対応できません。
土曜日や祝日を削っても追いつかない場合、教員自体の負担も大きくなり、学習も追いつかない危険な状況になります。
クラスターの発生
授業再開以降、各地域でクラスターが発生しています。
もちろん感染による対策を行っていても、完全に防ぐことは困難です。
もしクラスターが発生した場合、学校は一定期間休校を強いられるので、学習が追いつかなくなる危険性があります。
子供のモチベーション低下
とくに小学生は夏休みを楽しみにしている子が多いでしょう。
休校期間が長く続いたものの、まともに出かけていないでしょうし、さらに夏休みが短縮となると不満を持っても仕方がありません。
子供の学習意欲のモチベーション低下が気になるところです。
2020年の夏休みは旅行を控えてステイホーム
2020年は2週間弱という短い夏休みとなりましたが、多くの学生は帰省や旅行をせずステイホームで過ごした人が多いようです。
ステイホームを選ぶ人が多い理由として、このようなことが挙げられます。
- 感染する可能性があるため
- 普段やらないことに挑戦するため
- 趣味に没頭するため
出かけると感染するリスクが高まるので、多くの方が読書や映画など、自宅で没頭できる趣味に時間を使う人が多かったようですね。
さらに、料理や筋トレなど、この機会に自宅でできる新しいことに挑戦する人も。
大前提に感染しないことがあり、それをふまえて趣味や新しいことに挑戦するいい機会だと前向きに捉えている人が多い傾向にあります。
新型コロナウイルス感染症第2波の予兆
緊急事態宣言の解除以降、感染者が減少して、第一波は収束。
しかし、最近東京都や福岡県の感染者が急激に増えており、北九州市では介護施設職員や医療スタッフの感染者が1日の新規発生数で最多となりました。
これを受け、北九州市の北橋健治氏は「第2波の真っ只中にいる」と言っており、厚生労働省からクラスター対策版が派遣されました。
このように、新型コロナウイルス感染症第2波の予兆はあり、現在も全国的に注意が必要です。
家族への感染防止のためお盆帰省を控える人が増加
縁結び大学のアンケート結果によると、2020年のお盆休みに帰省しない人は91%と非常に高い結果になっています。
新型コロナウイルスはとくに高齢者が感染すると危険といわれているウィルスなので、祖父母に感染させる不安があり、見送った世帯が多いようです。
小さい子供がいる世帯の場合、祖父母に子供の成長を見せられないのは悲しいですね。
そんな時は、LINEのビデオ通話や遊んでいる動画を送るのもいいかもしれません。
県外ナンバーへの厳しい目
帰省を控えるもう一つの理由に、県外ナンバーへの厳しい目があります。
とくに感染者が多い東京や福岡などは、周りから厳しい目を向けられてしまう恐れがあります。
「あそこのお宅の息子が帰省してきた」と近所の方から思われてしまっては、住んでいる祖父母にも迷惑がかかってしまうかもしれません。
まとめ:2020年夏休みは自宅で過ごす人が大半
2020年頭から徐々に拡大していった新型コロナウイルスですが、現在も第2波の危険性はあり、予断を許さない状況です。
子どもたちの楽しい夏休みも短縮され、さらに帰省もやむを得ず断念した人が多い年でした。
- 2020年の夏休みは全国で約9割の小中学校が短縮
- 短い夏休みも帰省や旅行を断念しステイホームする人が大半
新型コロナウイルスの影響で、今年立てていたはずの予定が大きくずれた方も多いと思います。
お出かけもできないため、精神的にメンタルが下がってしまったり、子供が退屈に見えて心配など、不安になることもたくさんあります。
そんなときは自宅でできる趣味に没頭したり、新しいことに挑戦したりして、今しかできないことに挑戦するのがおすすめです。
そして、いつか「あのときは大変だったけど、楽しかったよね」といえることを願いたいものです。