持病がある人も加入しやすい死亡保険とは?普通の死亡保険と比較してみよう!
今、いくつもの保険会社から出ている「持病があっても入りやすい死亡保険」をご存知ですか?
その名の通り、健康体でなくても入れる可能性が高いという保険なのですが、どのような特徴があるのでしょうか。
今回は持病があっても入れる死亡保険について特徴をご紹介します。
メリットとデメリットもご紹介しますので、加入を検討する際の参考にしてくださいね。
持病があっても入りやすい死亡保険と普通の死亡保険を徹底比較!
持病があっても入りやすい死亡保険と一般的な死亡保険にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれ特徴を見ていきましょう。
持病があっても入りやすい死亡保険の特徴
持病があっても入りやすい死亡保険の正式名称は「引受基準緩和型保険」といいます。
普通の死亡保険同様に、保障期間が10年、20年などと限定されている「定期保険」、保障期間が終身続く「終身保険」に分かれます。
持病があっても入りやすい死亡保険の大きな特徴は、普通の死亡保険よりも入る時の条件が緩和されているというところです。
たとえば、オリックス生命の引受基準緩和型保険「定期保険ファイン・サポート・プラス」の告知内容は以下の3点のみとなっています。
- 最近3ヵ月以内に医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことがあるか
- 過去2年以内に病気やけがで入院または手術を受けたことはあるか
- 過去5年以内にがんまたは上皮内新生物、肝硬変、統合失調症、認知症、アルコール依存症で医師の診察、検査、治療、投薬のいずれかを受けたことがあるか
上記の告知内容に当てはまらない場合、申し込みができます。
申込時に医師の診断を受ける必要もありません。
ただし、注意点もあります。
簡単な告知ではありますが、病歴や持病があるにもかかわらず告知をしていないと
- 「告知義務違反」で契約を解除される
- 保険金が支払われない
可能性があります。
病歴や持病は漏らさず告知するようにしましょう。
持病があると入りにくい、一般的な死亡保険との違いについて
持病があっても入りやすい死亡保険と一般的な死亡保険の違いも知っておきましょう。
一般的な死亡保険の場合、健康告知の項目が多くなっています。
また、持病がある人、治療をすすめられている人であれば、申込自体ができません。
参考までに、ライフネット生命の告知にはどのようなものがあるかをご紹介します。
- 身長・体重
- 入院・手術予定の有無
- (女性のみ)妊娠の有無、過去5年以内の妊娠・出産に伴う入院・手術の有無。ある場合はその内容
- 過去5年以内の特定の病気の有無。ある場合はその内容
- 過去5年以内の手術、7日間以上の入院、受診の有無。ある場合はその内容
- 過去3ヶ月以内の受診の有無。もしある場合はその内容
※保険の種類によって質問は若干変わります。
ここでご紹介したものは告知内容の一部です。
持病があっても入りやすい死亡保険に比べ、告知項目が多いことがお分かりいただけたでしょう。
上記のように、一般的な死亡保険は健康状態のチェックが厳しくなっています。
通院などしていない、健康な状態で申し込むようにしましょう。
なお、保障内容ですが、持病があっても入りやすい死亡保険と原則違いはありません。
持病があっても入りやすい死亡保険のメリットデメリットを比較!
では、持病があっても入りやすい死亡保険のメリットとデメリットを具体的に確認してみましょう。
加入を考える際はきちんと把握しておきたい部分です。
持病があっても入りやすい死亡保険のメリット
持病があっても入りやすい死亡保険のメリットは2つあります。
- 持病があっても加入できる可能性が高い
- 持病が原因で万が一のことになった場合も保障がある
それでは1つずつ見ていきましょう。
持病があっても加入できる可能性が高い
持病があっても入りやすいことが最大のメリットといえるでしょう。
一般的な死亡保険では断られる、もしく申し込み自体できないという人でも、保険の引受時の基準が緩和されているため加入できる可能性が高くなります。
持病が原因で万が一のことになった場合も保障がある
「持病が原因で万が一の事態になった場合に保障が下りるか」を心配する人も多いのではないでしょうか。
持病があっても入りやすい死亡保険の場合は、その心配はありません。
持病が原因で死亡したとしても、保険金は支払われます。
持病があっても入りやすい死亡保険のデメリット
一方で、持病があっても入りやすい死亡保険のデメリットは2つです。
- 一般的な死亡保険に比べ保険料が高い
- 契約日から一定期間は保障金額が減額される商品もある
それでは1つずつ見ていきましょう。
一般的な死亡保険に比べ保険料が高い
持病があっても入りやすい死亡保険は一般的な死亡保険に比べ保険料が高くなっています。
例えば、オリックス生命で40歳女性が500万円の定期保険(10年満期)に加入した場合、一般的な死亡保険ならば保険料は月額914円です。
しかし、持病があっても入りやすい死亡保険になると、保険料は月額2,950円になってしまいます。
契約日から一定期間は保障金額が減額される商品もある
持病があっても入りやすい死亡保険は、持病が原因で死亡した場合でも保険金が支払われますが、中には「契約から1年以内」など一定期間は保険金が減額される商品もあります。
※減額がある商品でも「災害死亡保険金」については減額されない場合もあります。
加入を検討する際は、減額期間があるかどうかも必ず確認しましょう。
持病があっても入りやすい死亡保険は、保険料が高く、一定期間の保障が制限されるというデメリットがあります。
加入検討の際はこれらの点には注意しておきましょう。
持病がある人のための死亡保険に入るならば、年代別保険金額を比較してみよう
持病があっても入りやすい死亡保険の特徴をつかんだところで、保険金額がどのくらいが適正なのかについても考えてみましょう。
40代女性の死亡保険の保険金額は818万円!
生命保険文化センターの「令和元年度『生活保障に関する調査』」によると、40代女性の死亡保険金額は「500万円~1,000万円未満」に設定している人が最も多くなっています。
平均は818万円です。
この金額は40代男性の平均保険金額2,205万円よりかなり低めとなっています。
など、死亡保険金の利用目的は人によってさまざまです。
自分、そして家族の状況を考えて死亡保険金額を決定することをおすすめします。
保険料は無理せず払える金額に!
デメリットの部分でご紹介した通り、持病があっても入りやすい死亡保険の保険料は、一般的な死亡保険に比べ非常に高く設定されています。
そのような理由もあり、40代女性の平均保険金額と同じ程度の保険金をかけてしまうと、毎月の保険料負担が大きくなってしまうはずです。
保険金額を検討する際は、保険料を長期間毎月支払えるのかもチェックした上で申し込んでください。
まとめ:持病がある人のための死亡保険と普通の死亡保険を比較してどちらに加入するか決めよう!
持病がある人のための死亡保険の特徴、そして普通の死亡保険との違いを見てきました。
最後に、持病がある人のための死亡保険の特徴、とくにメリットとデメリットについてあらためて確認しておきましょう。
- 持病があっても入りやすく、持病が原因で死亡した場合も保険金は支払われる
- 保険料は一般的な死亡保険よりもかなり高い
- 契約日から一定期間は保険金額が減額される商品もある
持病があっても加入できる死亡保険は、一般的な死亡保険に加入できない人にとって大きな助けとなる商品です。
ただし、保険料が高いといったデメリットもあります。
加入を検討する際は、「本当に一般の死亡保険に加入できないのか」「保険料を毎月きちんと支払えるか」も必ず確認しておくことをおすすめします。