お米のとぎ汁の活用方法4選|洗顔やスキンケアに使うと美肌効果がある?
お米を炊くときに、何気なく捨てているとぎ汁ですが、実はいろいろ活用ができることをご存じでしょうか。
ここでは、お米のとぎ汁の活用方法から、おすすめレシピまでご紹介します。
この記事を読めば、お米のとぎ汁の活用法がわかるようになります。
今日から実践できる方法ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。
お米のとぎ汁の活用方法4選
普段、お米を炊くときに何気なく捨ててしまっているとぎ汁。
とぎ汁に含まれている成分は、美容や掃除にも活用できるので捨てるのは非常にもったいないです。
ここでは、お米のとぎ汁の具体的な活用方法を4つご紹介していきます。
あなたに合った活用法が見つかるかもしれません。
- 洗顔用の水
- 化粧水の代用品
- 食器の油汚れを落とす
- ローリングのワックス代わり
それでは1つずつ解説します。
活用法1:洗顔用の水
お米のとぎ汁の活用法の1つ目は洗顔用の水として使うことです。
とぎ汁には、「脂肪酸ナトリウム」という界面活性剤と同じような役割を果たす成分が含まれています。これは肌の汚れや古い角質を落とす効果に期待ができる成分です。
脂肪酸ナトリウムのほかにはビタミン群やセラミドも含まれているので、肌の保湿や代謝をサポートしてくれます。
お米のとぎ汁は江戸時代から洗顔用の水として活用されているほど、歴史ある再利用方法です。
洗顔方法はとっても簡単。日焼け止めやお化粧をクレンジング剤で落としてから、ぬるま湯でとぎ汁を薄めて洗顔するだけです。
敏感肌の人は使う前に自身で必ずパッチテストをおこなってくださいね。
活用法2:化粧水の代用品
お米のとぎ汁の活用法の2つ目は化粧水として使うことです。
お米のとぎ汁には、ビタミン群やセラミド、ミネラルが含まれています。
ビタミン群は肌の酸化やニキビへの予防効果、代謝をサポートしてくれ、セラミドは市販の化粧水にも含まれている保湿成分の1つです。
肌を整える効果があると言われるミネラルも含まれているとぎ汁は無料で自作できる化粧水です。
お米のとぎ汁の化粧水は洗顔同様に江戸時代から活用されています。
化粧水の作り方は、とぎ汁を容器に入れて冷蔵庫に1日置くだけ。
この時、最初のとぎ汁は汚れやほこりが含まれているため、使わないでください。冷蔵庫に1日置くと、とぎ汁が二層になるので完成です。
二層になった上澄み液部分が化粧水として使えます。
沈殿しているとぎ汁はフェイスパックやフェイスマッサージのクリームとしても使え、余すことなく活用できます。
活用法3:食器の油汚れを落とす
お米のとぎ汁の活用法の3つ目は食器類の油汚れを落とすことです。
お米のとぎ汁には油を分解してくれるたんぱく質が含まれているため、油汚れの落としに最適といえます。
頑固な油汚れにはつけ置きをすることで、落ちやすくなり、気になる箇所は少量の洗剤で洗い落とすといいでしょう。
とぎ汁をうまく活用すれば、少量の水と洗剤で油汚れを落とすことができるので、節水・節約やエコにもつながります。
活用法4:フローリングのワックス代わり
お米のとぎ汁の活用法の4つ目はフローリング掃除のワックス代わりになることです。
とぎ汁に含まれている脂質はフローリングの汚れ落としやすくしてくれるので、スプレー容器に入れて霧吹きしたり、雑巾につけて拭き掃除をしたりと掃除に活用できます。
さらに、とぎ汁に含まれている「オリザオイル」という油分がツヤ出しに効果的。「天然のワックス」と呼ばれているオリザオイルは、ワックスをかけたようなツヤを出すこともできます。
お米のとぎ汁は食品だからこそ、子どもやペットがいる家庭でも安心・安全に使えるのが魅力的です。
お米のとぎ汁は料理にも使える!簡単レシピ2選
ここまでお米のとぎ汁は美容や掃除など、いろいろ活用できることを解説してきましたが、実はとぎ汁は料理にも活用できるのです。
ここではとぎ汁を使った簡単レシピを2つ紹介します。
レシピ1:とぎ汁の胡麻豆腐
お米のとぎ汁の成分を隅々まで食べられる簡単レシピです。
- 濃いめのとぎ汁……300cc
- 胡麻……大さじ2
- 中ザラ糖……小さじ4
- コーンスターチ……大さじ1
- すりおろし生姜……1片
- 材料をすべて鍋に入れ、弱火で煮詰める
- 鍋の底が見え始めたら火を止める(※自分の好きな固さになるまで混ぜ続けるのがポイントです)
- プリンなどの小さい容器に入れ、冷ませば完成です
レシピ2:タケノコのあく抜き
米ぬかや鷹の爪がないときに、とぎ汁が代用できるタケノコのあく抜きの方法です。
- タケノコ……1本
- とぎ汁……タケノコが浸る程度
- タケノコの外側にある泥がついた皮を3枚ほど抜き、先端を斜めに切り落とす
- 繊維に沿って縦に2cm程の切り込みを入れる
- 鍋に切り込みを入れたタケノコととぎ汁を入れ、中火で沸騰させる
- 沸騰したら、落し蓋をし弱めな中火で約2時間煮立たせる
- 竹串が通るくらいの固さになったら、火を止め粗熱をとり、灰汁ぬきが完了です
お米をとぎ方を見直して美味しいご飯を炊こう!
いろいろな活用ができるお米のとぎ汁。今度はお米のとぎ方についても解説します。
お米のとぎ方を見直すことで、美味しいご飯がたけるようになります。ここでは、とぎ方のポイントを4つ紹介します。
- 最初にお米研ぐときは良質な水を使う
- お米のすすぎは素早く
- お米のすすぎは2回程度まで
- 研ぎ終わったら1時間以上浸水させる
それでは1つずつ解説します。
とぎ方のポイント1:最初にお米研ぐときは良質な水を使う
お米のとぎ方のポイント1つ目は最初に使う水は良質な水を使うことです。
お米はとぎ始めの水を、吸収しやすいと言われています。そのため、最初に使う水は水道水ではなく、ミネラルウォーターや浄水器の水のような良質な水を使うようにしましょう。
とぎ方のポイント2:お米のすすぎは素早く
お米のとぎ方のポイント2つ目は、すすぎは素早くおこなうことです。
お米は最初の水を吸収しやすいと説明しましたが、素早くすすぎをおこなうことも必要です。これは、お米から出た糠やニオイ、ホコリを再度吸わないようにするためです。
最初に研いだら、サッと素早くすすぎましょう。
とぎ方のポイント3:お米のすすぎは2回程度まで
お米のとぎ方のポイント3つ目は、お米のすすぎは2回程度までに留めることです。
お米はすすぎしすぎてしまうと、かえって栄養やお米のおいしさも流れてしまいます。そのため、すすぎ過ぎには注意が必要です。
すすぎは2回程度にし、とぎ汁がうっすら濁っている程度が良いでしょう。お米のとぎ汁を透明になるまで、すすぎをする必要はありません。
とぎ方のポイント4:研ぎ終わったら1時間以上浸水させる
お米のとぎ方のポイント4つ目は、1時間以上浸水させてから炊くことです。
研ぎ終わったお米に、炊飯用のお水を加えますが、この時もミネラルウォーターや浄水などの良質な水を使いましょう。
お水を加えたら、1時間~2時間浸透させます。お米にお水を浸透させることで、ふっくらとした美味しいご飯を炊き上げることができるからです。
炊飯器の中には浸水機能がついているものもありますので、あらかじめ取扱説明書を確認しておくといいでしょう。
まとめ:お米のとぎ汁は万能なので捨てずにとっておこう
普段何気なく捨てていたお米のとぎ汁には、いろいろな活用法がありました。
どれも今すぐ始められる活用法です。
- お米のとぎ汁は美容や掃除だけでなく、料理にも活用ができる
- お米を研ぐときは良質な水と素早さが大切
- お米のとぎ汁は万能なので、捨てるのはもったいない
最後に、お米のとぎ汁は長期間保管はできません。
発酵するものなので、その日のうちに使うようにするのをおすすめします。保管するときは、化粧水と同じようにフタ付きの容器にいれて冷蔵庫で保管してください。
ただし、冷蔵庫に保管しても数日しか持ちませんので注意が必要です。お米のとぎ汁の再利用は節水・節約やエコにつながります。
今日から是非、お米のとぎ汁は捨てずに活用していきましょう。