入浴時間が長いのはNG!忙しい人の心と体を癒す入浴方法
睡眠をしっかりとっても疲れが取れない…そんな人は少なくないと思います。
疲れが取れない理由はさまざまですが、もしかすると毎日の入浴方法が間違っているかもしれません。
節約や睡眠時間の確保のため、毎日のお風呂をシャワーだけで済ませていませんか?
あるいは、ダイエットや健康のため、1時間以上湯船に浸かるような入浴法をしている人もいるかもしれませんね。
実はこれらの入浴方法は間違いで、疲れを蓄積させてしまいます。
せっかくお風呂に入るのであれば、効果が得られる入浴法を試したいですよね。
- 正しい入浴時間とお湯の温度
- 長い入浴時間が身体に与える影響
- 正しい入浴時間で得られるお風呂の効果
- 目的に応じて変える入浴時間とお湯の温度
- 湯船に入らずシャワーで入浴を済ませることによる影響
- 入浴効果を高めるおすすめ入浴剤
お風呂に入って1日の疲れをしっかり取るには、正しい入浴時間・お湯の温度を守る必要があります。
ここで正しい入浴法を確認し、心身ともにリラックスできるお風呂タイムを満喫しましょう。
入浴時間が長いのはNG!効果的な入浴方法
長い入浴時間はお風呂で得られる効果を半減させるだけでなく、身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
お風呂の効果を最大限に発揮させるには3つの入浴法を守る必要があります。
【効果的な3つの入浴法】
- 入浴時間は20分以内
- お湯の温度によって入浴時間を変える
- お湯の温度によって入浴のタイミングを変える
ここでは、それぞれの入浴法を詳しく見ていきます。
入浴時間は20分以内が最適
入浴時間は20分以内が最適です。
ぬるめのお湯だとつい長湯をしてしまい、いつのまにか1~2時間経ってしまった…ということはありませんか?
また、半身浴するなら1時間以上入らないと…と思い込んでいる人もいるでしょう。
でも長い入浴が身体に良いのは間違いで、20分以上の入浴は身体の冷えや疲れを招いてしまいます。
入浴時間はお湯の温度によって変わる
さきほど、入浴時間は20分といいましたが、お湯の温度によって時間を変えましょう。
お湯の温度による最適な入浴時間は以下の通りです。
【お湯の温度と入浴時間】
- 38℃~40℃のぬるま湯…15~20分
- 42℃以上の熱いお湯…5分以内
最適な入浴時間は意外と短いですよね。
とくに熱いお湯で長時間入浴してしまうとのぼせたり、血圧が高くなり、めまいがしたりと体調不良を招いてしまう恐れがあります。
また、脱衣所と浴室の温度差が大きいと、短時間で急激な血圧の上昇・下降が起こります。
この温度差による血圧の急激な変化は【ヒートショック】と呼ばれ、入浴中による突然死の原因の1つになります。
とくに高血圧や高齢者の方はヒートショックになりやすいので、気をつけましょう。
脱衣所と浴室の温度差を少なくするために脱衣所にヒーターを置いたり、入る前に浴室のドアを開けてシャワーでお湯を浴槽に流すようにすると良いでしょう。
入浴時間だけでなくタイミングも重要
お風呂は入浴時間だけでなく、タイミングも重要です。
お風呂に入るタイミングは、ぬるま湯の場合は寝る2~3時間前、熱湯の場合は朝起きてから入浴します。
ぬるま湯での入浴は副交感神経を活発化し、筋肉の緊張を和らげリラックス効果が期待できます。
また、入浴後緩やかに体温が下がるので、入眠しやすくなるのです。
熱いお湯での入浴は、交感神経を活発化するため、心拍数を上げて興奮状態を作り出します。
朝に熱いお湯で入浴すれば、朝の目覚めをスッキリさせ1日の始まりを気持ちよくスタートできますよ。
入浴時間が長いのがNGな理由
たまに1時間弱の長湯をするのは問題ないのですが、毎日のように長湯をすると身体に3つの影響を及ぼすと言われています。
【長湯が身体に与える3つの影響】
- 乾燥肌になる
- 疲れがたまる
- 身体の冷えを招く
ここでは、長湯が身体に与える3つの影響についてそれぞれみていきましょう。
入浴時間が長いと乾燥肌になる
入浴時間が長いと肌の保湿成分となる油分がお湯に溶けだし、乾燥肌を招きます。
入浴には、肌に水分を与える保湿作用がありますが、長湯をすると逆効果。
入浴時間が長くなると、手先・足先がしわしわになるのは、肌の保湿成分がなくなった証拠です。
入浴時間を長くしても、肌の保湿作用は促進されませんので正しい入浴時間を守りましょう。
入浴時間が長いと疲れがたまる
入浴時間が長いと血圧循環が良くなり過ぎて疲れてしまいます。
入浴すると温熱作用と水圧作用によって血流が良くなりますが、呼吸数・心拍数が時間とともに上昇し運動後のような状態になります。
その結果、お風呂に上がっても疲れがとれない状態になってしまうのです。
疲れをとるために入浴しているのに、入浴後に疲れてしまうなんて本末転倒ですよね。
入浴時には、入浴時間を守って疲れを取りましょう。
入浴時間が長いと体が冷える
入浴時間が長いと入浴によってかいた汗で身体が冷えてしまいます。
入浴すると温熱作用によって新陳代謝が良くなり汗をかきますが、入浴時間が長いと汗が蒸発して気化熱によって体温が低下します。
その結果、お風呂に入っているのに身体が冷えてしまうのです。
また、お風呂のお湯の温度や浴室の温度は時間が経つにつれてどんどん下がっていくため、身体の冷えをさらに促してしまいます。
身体を冷やさないためにも正しい入浴時間でほどよく身体をあたためましょう。
入浴時間を守って得られる効果
入浴時間を守ると、3つの効果が得られます。
【入浴時間を守って得られる3つの効果】
- 疲労回復効果
- マッサージ効果
- リラックス効果
ここでは、3つの効果と作用について詳しく見ていきます。
温熱作用による疲労回復効果
入浴すると温熱作用により疲労回復効果が期待できます。
お風呂の湯船に入ると、心臓がドキドキしたり、手足が脈打つような感覚になったりしますよね。
それは、入浴の温熱作用によって血流が良くなっている証拠。
血流が良くなると体内に溜まった老廃物や疲労物質を取り除くことができるので、疲労回復できます。
また、外から内臓を温めると便秘解消やむくみ解消の効果も期待できます。
水圧作用によるマッサージ効果
入浴すると水圧作用によりマッサージ効果が期待できます。
入浴した時に自分のお腹を見ると、いつもより細く見えませんか?
お腹が細く見えるのは目の錯覚ではなく、実は水圧によって胴回りは3~6センチ、胸回りは1~3センチも小さくなるんです。
入浴時には腹部だけでなく身体全体に水圧がかかるのですが、この水圧は天然マッサージのように身体を程よくほぐしてくれます。
また、この水圧は私たちの心肺機能を高める働きもあるのです。
- 肺の横隔膜が押し上げられる
- 肺に入る空気の量が少なくなる
- 肺の中の空気を補うために呼吸数が増える
- 酸素を取り入れようと心臓の動きが速くなる
心肺機能が高まると肥満の予防・疲労回復・冷え性などの効果も期待できます。
浮力作用によるリラックス効果
入浴すると浮力作用によりリラックス効果が期待できます。
お風呂に入ると身体が軽くなったように感じませんか?
軽くなったように感じるのはお風呂の浮力作用によるもので、入浴時に感じる重さは陸上のわずか9分の1程度だと言われているのです。
この浮力によって、筋肉や関節にかかる重力が少なくなり体の緊張がほぐれてリラックス効果が期待できます。
目的別!入浴時間とお湯の温度
さきほど、入浴時間は20分以内が良いと言いましたが、実はお風呂のお湯の温度で入浴時間は変わります。
さらにお風呂のお湯の温度によって入浴の効果や入浴のタイミングが変わってきます。
【お湯の温度と得られる効果】
- 38℃~40℃のぬるま湯…リラックス効果
- 42℃以上の熱いお湯…目覚めをスッキリする効果
ここでは入浴するお湯の温度によって得られる効果と入浴法を詳しく見ていきます。
リラックス効果を得たいとき
38℃~40℃のぬるま湯での入浴は副交感神経を活発化し、3つの効果が期待できます。
【ぬるま湯入浴の3つの効果】
- リラックス効果でストレス発散
- 筋肉の緊張をほぐす
- 心臓の動きを抑制して心拍数を下げる
熱いお湯のように血圧を急上昇させる危険もないので、高血圧の人や高齢者も安心して入浴できますよ。
ぬるま湯で入浴するならば、就寝2~3時間前に入浴するのがベスト、リラックス効果で質の良い睡眠ができます。
目覚めをスッキリさせたいとき
42℃以上の熱いお湯での入浴は交感神経を活発化し、3つの効果が期待できます。
【熱湯入浴の3つの効果】
- 新陳代謝を促して痩せやすい身体をつくる
- 心臓の動きを促進して心拍数を上げる
- 興奮状態を作り出し、目覚めスッキリ
そのため、熱いお湯で入浴するのであれば、朝に入るのがベスト、朝の目覚めをスッキリさせ1日の始まりを気持ちよくスタートできますよ。
入浴時間ゼロ!風呂に入らずシャワーで済ませることによる影響
忙しい人は入浴時間ゼロ、つまりお風呂に入らずにシャワーで済ませる人も多いかと思います。
確かに、疲れ切っているときは、入浴よりも睡眠を優先させたいと思うでしょう。
ただ、毎日お風呂に入らずシャワーで済ませると4つのリスクを高めます。
【湯船に入らないと高まる4つのリスク】
- 血行が悪くなり身体の冷えを招く
- リラックス効果が得られないのでストレスが溜まる
- 疲労回復せず疲れがたまる
- 老廃物や水分が排出されないため免疫機能が低下する
湯船に浸からないだけで身体に4つの影響を及ぼすとは、恐ろしいですよね。
忙しい人こそ湯船に浸かり1日の疲れをしっかりとったほうが将来の健康のためにも良いでしょう。
入浴時間が短い人でも効果抜群!おすすめ入浴剤
入浴剤には、温熱作用を高めたり肌を保湿したりする効果が期待できます。
そのため、入浴時間が短い人でもお風呂の効果を得られるのです。
ここでは、入浴時間が短い人にもおすすめな入浴剤をご紹介します。
プレゼント用としても最適ですのでぜひ、参考にしてみてください。
バスボムが簡単に作れる【バスボムラボ】
バスアイテムブランドの1つであるLushの定番アイテムといえば、カラフルなデザインのバスボムですよね。
カラフルな見た目だけでなく、香りも良くお湯に入れると強力な発泡でお湯に溶けていくバスボムは、いつもの入浴を特別にしてくれます。
そんなバスボムを自宅で簡単に手作りできるアイテムがバスボムラボ。
用意するものは重曹とクエン酸、好きなアロマ・ハーブ、たった3つだけ。
これらを本体にセットするだけで簡単にバスボムが出来ちゃいます。
自分用のバスボムをたくさん作って、毎日の入浴をより楽しいものにしてみませんか?
熟睡できると話題の入浴剤【BARTH】
炭酸系の入浴剤に入ると、泡と一緒に疲れも取れていくような感じがしますよね。
そんな炭酸系の入浴剤の中で最近話題になっているのが、中性重炭酸の入浴剤【BARTH】。
結合が難しいとされるクエン酸と重曹を独自技術によって錠剤化した入浴剤で、1回の入浴につき200~300円と割高にもかかわらず全国で品薄状態となっています。
【BARTH】の特徴には4つの特徴があり、口コミも好評です。
【BARTHの4つの特徴】
- 血流が良くなり体の芯から温まる
- 保湿性が高く美肌効果が期待できる
- 無香料、無着色だから子どもでも安心して使える
- 質の良い睡眠がとれる
中には、入浴剤を使った翌日は遅刻しそうになるくらい熟睡してしまったとの声も上がってるので、使う時には寝過ごしに注意したほうが良さそうですね。
まとめ
疲れているときは、長湯で身体の疲れを取ろうと思いがちですが、実は間違った入浴法です。
お風呂の効果を得るには、適正な入浴時間と正しい入浴法を守る必要があります。
- 入浴時間は38℃~40℃のぬるま湯で20分以内、42℃以上の熱いお湯なら5分以内
- ヒートショックを避けるため脱衣所と浴室の温度差を少なくする
- リラックス効果を得たいならぬるま湯で寝る2~3時間前に入浴
- 目覚めをスッキリする効果を得たいなら熱湯で朝に入浴
長い入浴時間が間違っているのであれば、湯船に入らずシャワーで済ませればいいと思う人もいるでしょう。
でもシャワーのみの入浴も間違った入浴法で、湯船に入らないと疲れが取れなかったり、免疫機能が下がったり、冷えを招いたりと良いことは1つもありません。
どうしても毎日入浴するのが難しい方は、入浴するときに効果を高める入浴剤を入れるのもおすすめです。
1日の疲れを取り、毎日元気で活動するためにも正しい入浴法でお風呂に入りましょう。