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2021年、春のお彼岸はいつ?お彼岸の迎え方や「おはぎ」と「ぼたもち」の秘密について

店長ゆき

桃の節句を過ぎ、少しずつあたたかい日が増えてくるとやってくるのが春のお彼岸です。お墓参りをする日、となんとなく分かってはいても、実際にはどういった日なのかご存じない方も多いのではないでしょうか?
今回は春のお彼岸をテーマに詳しく解説していきましょう。

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2021年、春のお彼岸はいつ?

2019年、今年のお彼岸は3月18日(月)から、3月24日(日)まで。春のお彼岸は春分の日を中日として、前後の3日間を合わせた7日間に毎年設定されます。秋のお彼岸なら秋分の日が中日ですね。

春分・秋分の日はどちらも毎年変わり、前年の2月1日に発表されるため、それに応じてお彼岸の期間も変わる、というわけです。

春のお彼岸とは?

春分の日、秋分の日は太陽が春分点、秋分点に達する日のことで、太陽がほぼ真東から出て、ほぼ真西に沈みます。

仏教の世界では西の方角にあの世(此岸)が存在するとされ、春分・秋分の日はあの世との距離がもっとも近くなる日となるため、この時期にご先祖の供養をするようになったと考えられています。

また自身をかえりみる修行の機会ともされ、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といわれる仏教の教えを実践する期間ともされています。

お彼岸の風習は日本だけ?

お彼岸は仏教行事のため、世界各国の仏教国でもおこなわれているのかと思いきや、このような風習があるのは日本だけなんだそうです。

これは私たち日本人はもともと農耕民族であり、仏教伝来より前から先祖供養や自然への感謝の心を持つ習慣があったことが関係するんだとか。

もともとあった自然への信仰や先祖供養の考え方が仏教の持つ「彼岸」の教えと結びつき、現在のお彼岸の風習へと姿を変えていったのだと考えられています。

お彼岸とお盆の違いは?

先祖の供養をおこなう行事にはお彼岸の他にもお盆があり、どちらも目的はご先祖の供養ですが、いくつか違う点もあります。

お盆は新暦の8月15日を中心としておこなわれる、ご先祖の霊を迎え入れる行事です。迎え火を焚いたり提灯を下げたり、お盆ならではのならわしも少なくありません。その土地ならではの習慣も各地で多くみられます。

一方お彼岸は、あの世ともっとも通じやすくなる春と秋のそれぞれのタイミングで、ご先祖を供養する行事です。一般的にはお墓参りに行きますが、お盆のような慣習や決まった儀式などはあまりありません。

どちらも形式は異なりますが、ご先祖への想いを馳せ、感謝の気持ちを持つ大切な節目です。

お彼岸には何をする?お供えやお花はどうすればいい?

普段忙しくてなかなか行けないお墓参り。お彼岸こそお参りに出かけましょう。

できれば掃除道具を一式持って行き、ご先祖への感謝の気持ちを込めて、墓石や周辺をきれいにしたいものです。中日である春分の日は混みやすいので、お彼岸に入ったらできるだけ早めに行くのがおすすめです。

 

また自宅に仏壇がある場合にはいつもより念入りに掃除をおこない、仏具などをきれいに磨き、ご先祖を想うゆったりとした時間を過ごせるとよいでしょう。

お供えには何を用意すればいい?

お彼岸にはお供えのお菓子も用意しましょう。

ぼたもちやおはぎが一般的ですが、その他にも砂糖を固めた落雁や日持ちのする羊羹などもおすすめです。季節の植物をかたどったものや、故人の好きだったお菓子、果物などもよいですね。

お供えしたお菓子を下げたあとは、家族でいただきましょう。ご先祖と同じ物を食べることも供養のひとつにあたり、また食べることでご先祖から力をいただくことにもつながります。

またお墓にお供えしたお菓子はそのままにしておかず、お参りが終わったら必ず持ち帰りましょう。

お供えの花は菊じゃなきゃダメ?タブーとされる花は?

一般的にお墓や仏壇にお供えする花は菊のイメージがありますが、必ずしも菊である必要はありません。季節の花や故人が好きだった花を選ぶとよいですね。

しかしいくつかタブーとされている花の種類もあるため、注意しましょう。

トゲがあるバラやアザミ、スイートピーなどのツル性の花、彼岸花や水仙といった毒のある花はNGです。また赤い花も一般的には避けられ、多くの場合淡い色で上品な花が選ばれます。

どんな花をお供えしたらいいか悩んだら、お花屋さんで聞いてみるとよいですね。

春のお彼岸に食べるのはおはぎ?ぼたもち?

お彼岸といえばおはぎやぼたもち。

古来、赤い色には魔除けの力があるとされ、小豆は赤飯にしたり、砂糖と混ぜてあんこにしたりして、儀式やお祝いの席に捧げられてきました。その習慣からお彼岸にも作られるようになったと考えられています。

しかしおはぎとぼたもち、見た目は同じように見えますが、それぞれに次のような違いがあるのをご存じですか?

春のお彼岸に食べるのは「ぼたもち」でこしあん

春のお彼岸に食べるのは「ぼたもち」で、牡丹の花が咲く季節に由来しています。牡丹の花のように大きめに作られるのが特徴。

ぼたもちはこしあんで作られますが、これは秋に収穫した小豆の皮が固くなりやすくつぶあんには向かないことが理由。

秋のお彼岸に食べるのは「おはぎ」でつぶあん

秋のお彼岸に食べるのは「おはぎ」で、秋の七草のひとつ萩の花が咲く頃に由来しています。萩の花が小豆の粒と似ていることから、「萩餅」→「お萩餅」→「おはぎ」と変化したんだとか。

ぼたもちがこしあんの一方で、おはぎはつぶあんで作られます。秋は小豆の収穫シーズンのため皮まで柔らかく、つぶあんにするのにぴったりだからです。

まとめ

お彼岸はご先祖に想いを馳せる、大切な時間。

お盆に比べて親族で集まるといった風習も少ないかもしれません。
しかし普段はできないお墓の掃除をしたり、ぼたもちを作ったり、家族でご先祖について話ができるまたとないチャンスでもあります。

ご先祖への感謝やご縁への想いを新たにする機会として過ごしたいですね。

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お金と暮らしの相談カフェ、店長のゆきです。 カフェにいらっしゃったお客様の悩みや質問にお答えしています。
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