児童労働の現実を知ろう。チョコレートを買って応援!「しあわせのチョコレートプロジェクト」について
ティータイムのお供に、ちょっと疲れたときに、特別な日にと、口にする機会も多いチョコレート。なんと、日本は世界第四位のチョコレート消費国です。しかし、私たちを笑顔にしてくれるチョコレートを生産するために、多くの子供たちの生活が犠牲となっていました。
この記事では、子どもたちの笑顔を取り戻すための活動「しあわせのチョコレートプロジェクト」について紹介します。
しあわせへのチョコレートプロジェクトとは?
しあわせのチョコレートプロジェクト(スマイルガーナチョコーレートプロジェクト)は、2009年に始まり、つぎのような目的のもとで活動をしているプロジェクトです。
チョコレートを食べる人と作る人、みんなが一緒にしあわせになれるように、カカオ生産地の子どもたちを児童労働から守り、日本の企業や消費者と協力して、児童労働のないチョコレートがあたりまえに手に入る社会の実現を目指した活動です
チョコレートの原料となるカカオ。私たちが口にするチョコレートをつくるためには、大量のカカオが使われています。しかし、カカオの生産には、まだ体力的にも精神的にも未熟な子どもたちが、労働に携わっているという現実があります。
子どもたちの労働問題
世界では1億5200万人もの子どもたちが児童労働をしているといわれます。児童労働は子どもたちが学校に行く権利を奪い、ときには健康へのリスクもある有害な労働のことをいいます。
児童労働は、カカオ生産だけの問題ではなく、綿(コットン)の生産、スマートフォンやPCなどに使われるレアメタルの回収や、コーヒー、紅茶、サッカーボールの生産などが関わっており、私たちにとっても遠いものではありません。私たちが笑顔になるために、遠い地で、子どもたちが自分たちの生活や未来を犠牲にして働いているかもしれないのです。
しあわせのチョコレートプロジェクトを運営するNGO ACE(エース)
しあわせのチョコレートプロジェクト(スマイルガーナチョコーレートプロジェクト)は、NGO ACE(エース)が運営しています。ACEは国際協力NGO団体のひとつです。世界中の子どもたちの権利が守られ、希望と安心を持って暮らせる社会を実現するために、児童労働の撤廃と予防に取り組んでいます。
[blogcard url=http://acejapan.org/]
現在、ACEは児童労働がもっとも多いアジアとアフリカの農業分野において活動をしています。
児童労働問題は貧しさだけが原因ではなく、子どもたちの身近な環境の中で、女の子は教育を受けなくても良い、児童労働が当たり前であるといった思い込みも大きな課題となります。そこで、ACEでは物質的な援助だけではなく、現地の大人も巻き込んで児童労働をなくしていく仕組みづくりの手助けを行っているそうです。
ACEがホームページで公開している動画を紹介しましょう。
登場する子どもも大人も、その明るい表情やキラキラした目が印象的です。この笑顔がますます広がっていってほしいですね。
チョコレートを買って応援
実際にガーナに行って応援するということは、私たち個人の力では難しいもの。でも、何か応援したいという気持ちが生まれた人は、チョコレートを買うことで応援してみてはどうでしょうか。
しあわせのチョコレートプロジェクトには、いまでは日本国内の複数のメーカーやチョコレート専門店が賛同しています。
寄付つきのチョコレートを買おう
現在販売されているチョコレートの中には、チョコレートそして、売上の一部がACEに寄付され、子どもたちのために使われるようなチョコレートが販売されています。バレンタインの時期に期間限定で行われれるキャンペーンもあります。
森永製菓「DARS(ダース)」「カレ・ド・ショコラ」
スーパーやコンビニ、ドラッグストアで手軽に購入できる「DARS(ダース)」「カレ・ド・ショコラ」。バレンタイン前の期間に、「1チョコfor1スマイル」キャンペーンを行っています。対象商品を1箱買うことで1円がACEに寄付されます。
2019年は1月16日〜2月14日の期間に実施
[blogcard url=https://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/]
フェリシモ「幸福のチョコレート」
洋服や小物といったイメージのあるフェリシモは、社会貢献活動についても取り組んでいます。フェリシモの「幸福のチョコレート」は全商品に「LOVE&THANKS基金」がついています。購入すると、商品価格の1%がACEに寄付されることになっています。
[blogcard url=https://www.felissimo.co.jp/choco/]
ショコラティ パレドオール「ガーナスマイルカカオプレミアム」
日本を代表するショコラティエである三枝俊介シェフ。「ガーナスマイルカカオプレミアム ビーントゥバー」「ガーナスマイルカカオプレミアム ボンボンショコラ」では、ACEが支援した農園のカカオが使われているだけではなく、1商品につき200円がACEに寄付されます。
[blogcard url=http://palet-dor.ocnk.net/product/22]
株式会社立花商店「スマイルカカオチョコレート」
株式会社立花商店は、さまざまな食品を取り扱う商社です。「スマイルカカオチョコレート」シリーズは、立花商店が、ACEの支援地でつくられたカカオを輸入して、日本国内で製造したチョコレート。売上の中から、通常の支払いとは別にカカオ農家を支援するためのフェアトレードプレミアム金の支払いとACEへの寄付が行われています。
[blogcard url=https://bean-to-bar-org.stores.jp/]
ACEの支援地でつくられたカカオを使用したチョコを買おう
寄付という形ではなく、ACEが支援している農場でつくられたカカオを使ったチョコレートを買うことで応援するという方法もあります。
1月から2月と期間限定で販売される森永製菓の「カレ・ド・ショコラ リッチクリーミーミルク」にはACE支援地域であるガーナのカカオマスを使用しています。また、オリジナル商品や輸入食材などを扱うカルディーコーヒーファームでは、オリジナルのフェアトレード・チョコレートも。こちらも、ガーナ産のカカオを使用しています。
ほかにも全国各地で協力しているチョコレート専門店やショップがあります。近くのお店を探したり、お取り寄せをしたりして楽しんでみては?次のリンクから確認をしてみてくださいね。
[blogcard url=http://acejapan.org/choco/ladybird-choco]
チョコを買ったつもりで「チョコ募金」
ACEの活動には興味があるけれど、どうしても甘いものが苦手、ダイエットのために控えているという人もいるかもしれません。そのような人は、チョコレートを「買ったつもり」で寄付をするチョコ募金はいかがでしょうか?
他にも、ACEの活動を応援する寄付があります。好きなときに好きな金額を寄付する制度だけではなく、毎月定額を寄付してサポーターになれるタイプからも選ぶことができます。また、活動を選んで寄付をすることもできますよ。
まとめ
しあわせのチョコレートプロジェクトには日本国内のメーカーやチョコレート専門店が協力をしています。美味しいチョコレートを食べることが応援になるプロジェクトは、何かできないかなと考える人にとって初めの一歩を踏み出しやすいのでは。自分のできるところから、プロジェクトの一員になってみませんか?
[blogcard url=http://acejapan.org/choco/project]