2021年花粉のピークはいつ?適切な治療とセルフケアでつらい花粉症の症状を乗り切ろう!
花粉症の方にとって、花粉のピークは気になるものです。
花粉のピークは地域によって違うので、できるだけ正確な時期を知りたいですよね。
そこで今回は2021年の花粉のピーク予想について解説します。
この記事を読んで早めに花粉症対策をすれば、症状を最小限に抑えられるはずです。
自宅でできる花粉症のセルフケアについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
2021年花粉のピークはいつ?
2021年のスギ・ヒノキ花粉飛散量は、一部地域を除き、広範囲で前年を上回ることが予想されています。
というのも、実は2020年は例年に比べて花粉が少なく、花粉症の方にとっては過ごしやすい年だったのです。
今年は例年並みですが、昨年よりも飛散量が多い地域がほとんど、早めの対策が必要です。
スギ・ヒノキ花粉の全国各地のピーク時期は次の通りです。
九州エリア
2月下旬にスギ花粉、3月下旬~4月上旬にかけてヒノキ花粉がピークを迎えます。
九州北部は多くなる予報が出ておりますので要注意です。
四国・近畿・関西エリア
スギやヒノキの花粉飛散量は3~4月がピーク。
とくに四国エリアは昨年に比べ2倍以上の花粉が飛散する予報が出ています。
関東エリア
スギやヒノキの花粉飛散量は2~4月がピーク。
さらに初夏はイネ科、秋からはブタクサ科などの花粉も飛散し、1年を通して花粉症のリスクが高いのが関東エリアの特徴です。
花粉症の症状が出る前に耳鼻科に行き、処置してもらうことをおすすめします。
東海エリア
2月下旬~3月中旬にスギ花粉、3月下旬~4月中旬にかけてヒノキ花粉がピークを迎えます。
昨年に比べて2.5~3倍近くの花粉が飛散する予報が出ており、十分な注意が必要です。
東北エリア
2月下旬から4月中旬にスギ花粉、4月の1ヵ月間はヒノキ花粉がピークを迎えます。
関東エリアと同じく、東北エリアも1年中花粉の多いエリア。
5月からはイネ科の花粉飛散量も多くなるので春が過ぎても油断できません。
北海道エリア
北海道はもともと花粉の飛散量が少ないエリア。
さらに今年は、前年よりも飛散量が少ない予報が出ています。花粉症の方にとっては過ごしやすい年となるでしょう。
スギ花粉が3月~6月にかけて、シラカンバ花粉が4~6月にかけて少ないながらも飛散する予報が出ています。
花粉症の原因・症状は?
花粉症の原因はスギやヒノキの花粉。北海道ではシラカバ花粉が原因です。スギかヒノキ、どちらかだけでなく、両方の花粉症を持つ場合もあります。
それでは花粉症はどのようにして引き起こされ、どんな症状があらわれるのでしょうか?
花粉症は『免疫の過剰反応』が原因
本来花粉は私たちの身体に何らかの害を加えるものではありません。
私たちには『免疫』という機能が備わっていて、ウイルスなどの異物が体内に入り込むと、外へ出そうとするはたらきがあります。
花粉症は免疫のはたらきが何かのきっかけで過剰になり、本来無害である花粉を体内から必死に追い出そうとする反応。その反応がくしゃみや鼻水といった症状としてあらわれるのです。
三大症状『くしゃみ・鼻水・鼻づまり』
花粉症の三大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。
- くしゃみ:鼻に入ってきた花粉を外に出そうとする反応で、連続して出やすい
- 鼻水:鼻に入ってきた花粉を洗い流そうとする反応で、透明でさらっとしている
- 鼻づまり:炎症で鼻の粘膜が腫れ、通り道が狭くなるために起こる
この他にも目のかゆみや充血、頭痛といった症状があらわれるケースも多く見られます。
花粉症の薬の種類や治療法は?
花粉症かもと思ったら市販薬で治そうとするよりも、できるだけ早く耳鼻科へ相談にいき適切な治療を受けましょう。
病院では一般的な薬での治療だけでなく花粉飛散前に先手を打つことで症状を軽減したり、今では完治を目指せる治療法もあります。
症状に応じて薬は異なる
同じ花粉症であってもくしゃみと鼻水がメインの『くしゃみ・鼻水型』や、鼻づまりの『鼻閉型』、すべての症状が出る『全充型』など、症状に応じてさまざまなタイプがあります。
さらに症状の重症度でも分類され、花粉症と一概にいってもタイプが異なり、処方される薬も変わります。
医師からの問診や診察を受けて処方される薬は決まりますが、症状を自分で詳しく説明することも重要。
どんな症状が、いつ、どのようにつらいのか医師に説明することで、より適切な薬の処方につながります。
受診の前に自分の症状についてまとめておくとよいですね。
花粉が飛び始める前に初期療法で先手を!
花粉が本格的に飛散し始める前に適切な薬を服用することで、症状が出るのを遅らせたり軽くしたりできます。
お住まいの地域の花粉シーズンがいつ頃かをチェックし、その約2週間ほど前から治療をおこなうとよいでしょう。
レーザー治療で症状を抑える方法も
鼻の粘膜をレーザー照射することで、アレルゲンとなる花粉が入ってきても反応を起こしにくくする治療法もあります。
日帰りの外科手術ですむため負担も少ないですが、効果の期間は1年〜1年半ほどが目安。再度処置が必要となるケースもあります。
『舌下免疫療法』で完治を目指す?
『舌下免疫療法』とは、アレルゲンのエキスを継続的に舌の下に投与し少しずつ体内に吸収させることで、身体をアレルゲンに慣らしていく治療法です。
1日1回の投与を徐々に量を増やしながら最低3年続ける必要がありますが、正しく治療することで症状が出なくなったり、軽くなったりといった効果が期待できます。
ただし副作用が出る場合もあるので、医師と相談しながら治療を進めることが重要です。
花粉症は秋にも発症する!?
花粉症といえば春のイメージですが、秋や夏にも発症するケースも増えています。
カモガヤやオオアワガエリといったイネ科の植物、ヨモギやブタクサといったキク科の植物も花粉症の原因となり、さまざまな症状を引き起こします。
いずれの植物も河川敷など身近な場所に生えており、花粉症シーズンでもないのに症状が出るという場合には、それらが原因の可能性も。
花粉症は普段の対策やセルフケアが重要
花粉症の症状を抑えるためには適切な治療だけでなく、自宅での対策やセルフケアも重要です。
- 花粉用のマスクやメガネを着ける
- 洗濯物や布団は外干ししない
- こまめに掃除をする
- 帰宅したら身体についた花粉を落とす
といった一般的な対策はもちろん、意外と見落としがちな次のような点にも気を配り、症状の悪化を防ぎましょう。
規則正しい生活と栄養バランスのよい食事
花粉症の症状が悪化するのは自律神経の乱れもひとつの原因。良質な睡眠と適度な運動、規則正しい生活を心がけ、自律神経を整えましょう。
また「花粉には○○が効果的!」などという広告につられて、同じ食材ばかりを摂取するのはNG。さまざまな栄養をバランスよく摂取できる食事が重要です。
アルコールの飲み過ぎに注意
アルコールを摂取すると血管が広がり、鼻づまりや花粉症にともなう頭痛が悪化する場合があります。
花粉症のシーズンは暖かくなりお花見などお酒を飲む機会が多くありますが、できるだけアルコールの摂取は避けるとよいでしょう。
目に負担をかけない
花粉は鼻だけでなく目にも負担をかけるためコンタクトレンズの使用を控える、目薬をさすなどの対策をしましょう。
長時間のデスクワークも目にとっては大きな負担になります。適度に休憩を挟むようにしたいですね。
タバコを避ける
タバコから出る煙は鼻の粘膜にとって刺激となり症状悪化の原因となるため、喫煙はできるだけ控えるようにしましょう。
また自分は吸わなくても喫煙者に近づくことで副流煙の影響を受けるおそれもあります。
できるだけタバコを吸っている人や喫煙室には近寄らないようにしたいですね。
まとめ
スギやヒノキだけでなく、さまざまな植物の花粉が原因となる花粉症。春のみならず秋や夏にも発症することもあります。風邪かと思ったら花粉症だったというケースも少なくありません。
2021年の花粉飛散量は昨年よりも多くなることが予想されるので、花粉症の方は症状が出る前に準備することをおすすめします。
さらに花粉飛散量が多いと、今まで花粉症の症状が出ていなかった方も花粉症になる恐れがあります。
花粉症でない方も油断せずに、自宅でできるセルフケアで花粉症を予防しましょう。
- 2021年の花粉飛散量前年よりも多くなる予報
- 東北・四国は前年比2倍以上の花粉飛散量になる予報
- 花粉症の方は症状が出る前に早めの対策
花粉症は耳鼻科を受診し、適切な治療を受けることが大切。
さらに自宅でできる対策やセルフケアも心がけ、症状の軽減に努めたいですね。