自粛・コロナ禍でお盆の帰省を控えた人続出!代わりに今からできる3つのこと
お盆の帰省を控えた代わりに、今からできることを知りたいですか?
今回は、2020年のお盆の帰省についての世間の反応や、帰省しない代わりに今からできる3つのことを解説します。
この記事を読めば、お盆に帰省できなくても家族とのつながりを感じたり、先祖・故人に感謝を伝える方法がわかりますよ。
コロナ禍でのお盆の帰省について、どんな声があったのかも理解できますので、ぜひご覧ください。
自粛・コロナ禍でお盆の帰省を控えた人続出
「今年は何だか寂しい夏になった。」そう思っている人も多いかもしれませんね。
自粛要請やコロナ禍において、感染者が増加傾向にあった2020年の夏。
さまざまな思いや事情がありながらも、お盆の帰省を控えた人が続出しました。
日本トレンドリサーチのインターネット調査によると、例年帰省している人のうち約66.0%の人が「今年の夏は帰省しない予定」と回答しています。
例年どおりであれば、帰省して楽しい夏になるはずだった人が、具体的にはどのような理由で帰省を控えたのでしょうか。
と同時に、お盆に帰省した人がどのようなコロナ対策をとったのかを以下にまとめした。
お盆の帰省を控えた理由。感染への不安や周囲の目?
SNSや新聞各社のネットニュースなどから、お盆の帰省を控えた理由をピックアップしたところ、以下のような理由が多く見られました。
- 無症状、無自覚のうちに自分が感染しているかもしれない
- 新幹線や飛行機など公共交通機関での移動が不安
- 帰省先の家族に感染リスクの高い高齢者がいる
- もし帰省先で自分が感染を広めてしまったら怖い
- 他県ナンバーの車では走るのは気まずい
- ニュースで見る誹謗中傷が怖くて帰れない
- 感染者の多い都市に住んでいるためよく思われないのでは
- 家族や親戚から「帰省を控えて」と言われた
帰省することで、大事な家族が感染の危機に陥るかもしれない不安が感じられます。
仮に帰省した場合、周囲の目も気になるところです。
とくに、感染者が多く確認されている都市からの帰省は、迎える家族側も不安を抱えてしまいます。
「もし自分が感染を広めてしまったら…」と思うと、帰省を控えるしかないと思うのも無理もありません。
お盆に帰省した人のコロナ対策や覚悟とは
一方で、不安や葛藤を抱えつつ、お盆に帰省をした人もいます。
初盆や新盆、やむを得ない事情などの理由で、万全のコロナ対策と覚悟を持って帰省したことと思います。
感染防止のため、帰省した人たちはどのようなことに注意して対策をしたのでしょうか。
- 帰省先での外出を控え、人と会うのを極力避けた
- 新幹線や飛行機などの公共交通機関を使わず車で帰省
- 帰省することを周囲やSNSで話さない
- 帰省期間を例年より短くした
マスク着用や密を避けるなど、十分に感染予防をしながら、それ以上に気を遣ってお盆を過ごした様子がうかがえます。
誹謗中傷や嫌がらせを懸念して、帰省することを周囲やSNSで話さない人もいたようです。
コロナ感染以外のことで注意をしなければいけないのは、とても残念で悲しい状況ではないでしょうか。
お盆の帰省の代わりに今からできる3つのこと
帰省を控えたので、お盆らしいお盆の期間を過ごせなかった…と思う人も多いかと思います。
毎年当然のように迎えていたお盆の季節に、ご先祖様を供養することが叶わない現実は、誰もが想像できませんでした。
ですが、コロナ禍だからこそ「ほかにできることはないか?」と冷静に考えて実践できるときです。
そこで、お盆に帰省しない代わりに、今からでもすぐきる3つのことをご紹介します。
- オンラインで近況報告
- お盆のお供えや香典を贈る
- お墓参り代行で先祖に感謝の気持ちを伝える
それでは1つずつ見てみましょう。
オンラインで近況報告
LINE通話、zoomなどのオンラインのビデオ通話ツールは、お互いの顔を見ながら会話ができる便利なものです。
外出自粛をきっかけに、利用するようになった人も多いのではないでしょうか。
画面ごしにはなりますが、顔を見るとどこか安心感を覚えます。
「元気?」「直接会いたいね」など、コロナ禍だからこそ互いに心配し、気遣いの言葉をかけられるものです。
普段あまり連絡をとらない人も、近況報告を兼ねて、ご家族との会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
お盆のお供えや香典を贈る
お盆は、ご先祖を供養するための日本の大事な伝統行事です。
コロナ禍で帰省が叶わないのであれば、お供え物を贈って、気持ちを届けるのもひとつの形です。
お盆のお供え物は、五供(ごく)といって「香・花・灯燭・浄水・飲食」の5つが基本となります。
- 香りのいい線香
- 故人の好きだった花
- 故人の好きだった食べ物や飲み物
などが贈りやすく、またお供え物の基本を満たしているのでおすすめです。
近年では、香りの種類が豊富な線香もあります。
故人の好きだった食べ物や飲み物は、お供えした後に家族で分け合えるものを選ぶと喜ばれるでしょう。
なお、料金相場は3,000~5,000円。初盆・新盆は1万円前後です。
初盆・新盆は、お供え物と一緒に香典も送るようにしましょう。
それ以外は、お金はなくてもいいですが、贈るものに迷うなら「御供物料」として現金を送っても構いません。
何より大事なのは、金額の大小や贈る物ではなく「気持ちを伝えること」であるのは忘れずにいたいですね。
お墓参り代行で先祖に感謝の気持ちを伝える
コロナ禍で直接お墓参りに行けないことを、心苦しく思っている人もいるかもしれません。
ご先祖や故人を供養し、お墓に眠る家族に話しかける大事な時間。
お墓や周辺をきれいに掃除して、線香やお花などをお供えする役目。
そんなお墓参りに行きたいけど行けない人に変わって、清掃やお参りなどをしてくれる「お墓参り代行サービス」はご存知ですか?
- 依頼者に変わって清掃やお参りなどをしてくれる
- 遠方や仕事で忙しい人などに人気
- 写真撮影し間違いなく作業をしたか確認ができる
- 料金相場は1万円~2万円
業者とはいえ、「他人にお墓を任せるのは不安」と思う方もいるかと思います。
しかし、日本は昔から「代参」という文化があり、お墓においても菩提寺がお手入れや参拝を行ってきた歴史があります。
お墓参り代行サービスも代参であり、お墓を管理し守るために活用しても何ら悪いことではありません。
ぜひ活用して、ご先祖や故人に感謝の気持ちを伝えましょう。
お盆に帰省した人への中傷が相次ぐ
お盆を前に、テレビや新聞、ネットニュースなどで、帰省する際のコロナ対策について報じられました。
政府もGOTOトラベルキャンペーンを主導するうえで、帰省の自粛は求めず、帰省するかは個人の裁量にゆだねられた形です。
もし帰省した人がいても、葛藤や苦悩があったうえで万全の体制と覚悟をしてきたはずで、中傷は決してあってはなりません。
ですが、残念なことに、お盆に帰省した人へ向けた中傷のニュースが報じられました。
【コロナ禍の夏休み、帰省予定は4割強 ── 「県外お断り」「来るな」の声も】
ハルキさんが違和感を覚えたのは、7月の4連休に実家の仙台に戻った時だった。夜に地元の友人ら3人と街へ出ると、街は静まりかえっていた。歩き回ると、店には「県外出身者お断り」との張り紙が貼られていた。
4軒ほど回ってようやく入った店でも、検温のうえ、名前と電話番号の記入を要求され、さらに食事中もマスクの着用を求められた。
一部抜粋:コロナ禍の夏休み、帰省予定は4割強 —— 「県外お断り」「来るな」の声も | Business Insider Japan
【玄関先に“中傷”するビラ 青森の実家に帰省】
東京から青森市の実家に帰省した男性が7日、家の玄関先に「なんでこの時期に帰省するのか」などと中傷するビラが置かれているのを見つけた。
男性は8月5日に帰省したが、仕事柄、PCR検査を受けていて、10日前の検査でも陰性だったという。一部抜粋:FNNプライムニュース
https://www.youtube.com/watch?v=kdDwugsTd6U
誹謗中傷のニュースは、岩手県知事が岩手県で初の感染者が出たときに「(中傷には)厳格に対処する」と発表するほどです。
そもそもこのような事態になった原因は、ほかの何者でもなく新型コロナウイルスです。
共にコロナ禍に巻き込まれている者同士、監視し責め合ってどうなるというのでしょう。
責任や覚悟を持って帰省した人・受け入れた人、帰省しなかった人、それぞれの思いや葛藤があります。
受け入れる側の不安もわかります。ですが、
- 帰省して家族と会ったことで窮屈だった心が癒された
- 帰省しなかったことで家族を感染の不安から守れた
と、どちらの立場でも守れるものはあり、優劣をつけるものではありません。
コロナ禍を終息させたいのは、きっとみんな同じであるはずです。
中傷ではなく、互いにどうするかを話し合い、共にコロナ禍を乗り越えるために手を取り合うことが大切ではないでしょうか。
まとめ:お盆の帰省をしなくても先祖や家族への感謝は伝えられる
コロナ禍でなかなか人と会えず、家族や親戚とのつながりを再認識した人もいることでしょう。
いつ終息するかわからない状況ですがお盆の帰省をしなくても、先祖や故人、家族へ感謝を伝える方法はあります。
- 2020年夏はお盆に帰省しない人が続出した
- お盆に帰省できなくても今からできることはある!
- 帰省した人への中傷は決してあってはならない
不安のなかで、帰省しなかった・帰省した・受け入れた、それぞれの人に思いや葛藤があります。
決して互いを中傷せず、今からできることを大事に前に進むしか、道はないのだと思います。
来年2021年のお盆は、気兼ねなく帰省できて、楽しい夏であることを願うばかりです。