マイナンバーカードを紛失したら?悪用リスクや再交付の手続き方法も解説
2020年6月現在、マイナンバーカードでできることは限られているため、自宅から持ち出すことはほとんどないかと思います。
マイナンバーカードを持ち出すのはコンビニで住民票の写しなどを取得するときぐらいでしょうか。
しかしながら、2021年3月から健康保険証代わりにマイナンバーカードを提出できるようになる予定なので、マイナンバーカードを持ち出す機会がこれから多くなることが予想されます。
マイナンバーカードは、マイナンバーだけでなく氏名・住所さらに顔写真まで添付されいるので、外出先で紛失してしまうと個人情報の漏洩はもちろんのこと、なりすましなどの犯罪にあってしまうので大変危険です。
紛失した場合は、トラブルや犯罪に巻き込まれないためにも早めに対処したいものです。
そこで今回この記事では、マイナンバーカードを紛失したときの対処法について解説します。
マイナンバーカードが見当たらない方、外出先で紛失した場合の対処法を知りたい方はこの記事を読めば安心です。
それでは、ぜひ最後までお読みください。
では、1つずつ説明していきましょう
- マイナンバーカードを紛失した際の対策
- 警察に遺失届を提出する
- マイナンバーカードは悪用リスク
- マイナンバーカードの再発行手続方法
- マイナンバーが紛失してから番号か変わるのかどうか
万が一の紛失に備えて、対処法をチェックしておきましょう。
マイナンバーカードを紛失したら?
個人情報が記載してあるマイナンバーカードを紛失してしまったら、なりすましの被害に遭う恐れがあるので、早めに対処しましょう。
マイナンバーカードの紛失に気づいたら、以下の手順で対応します。
- コールセンターに電話してカードの一時停止をする
- 警察に遺失届を提出する
- 市区町村へ再発行の届け出を出す
これらについて順に説明をしていきます。
コールセンターに電話をしてカードを一時停止してもらう
マイナンバーカードの紛失に気づいたら、マイナンバー専用のコールセンターに連絡して、カードの一時停止を依頼しましょう。
マイナンバーカードを一時停止すると、電子証明書が利用できなくなるのでなりすましなどの悪用を防ぐことができます。
マイナンバー専用コールセンターの電話番号は以下の通りです。
- マイナンバー総合フリーダイヤル:0120-95-0178
- 個人番号カードコールセンター(有料):0570-783-578
- 外国語対応フリーダイヤル(無料):0120-0178-27
外国ご対応フリーダイヤルは英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語に対応しています。
どのコールセンターも紛失、盗難等による一時停止の受付は24時間365日受付対応しています。
もしマイナンバーカードを一時停止したあとにカードが見つかった場合は、一時停止の解除を行いましょう。
一時停止の解除はお住いの市区町村窓口で手続ができます。
電話での一時停止解除はできませんのでご注意ください。
警察に遺失届を提出する
マイナンバーカードを外出先で紛失した可能性があるときは、警察に遺失届を提出しましょう。
警察署で遺失届の手続きをすると受理番号をもらえるので、控えておきます。
受理番号は再発行手続きに必要となりますので失くさないようにしてください。
市区町村へ届け出を出す
一時停止をした後、しばらくしてもマイナンバーカードが見つからない場合は、悪用される前にカードの紛失・廃止届を出しましょう。
住んでいる市区町村の役所に
- 警察に遺失届出を出したときに受け取った受理番号
- 本人確認書類(運転免許証など)
を持って手続きをします。
なおこの手続を行った場合、紛失したマイナンバーカードが見つかっても再び利用することはできませんのでご注意ください。
マイナンバーカードを紛失したら悪用される?
マイナンバーカードは万が一紛失や盗難にあっても、悪用されにくいよう作られています。
例えばマイナンバーカードのICチップには、税金や預金残高などのプライバシー性の高い個人情報は入っていませんし、顔写真が貼ってあるので他人がなりすまして利用することもできません。
そしてカード本体とICチップに、偽造防止のためのさまざまなセキュリティ対策が内蔵されています。
しかしながら、悪用される可能性はゼロではありません。万が一のためにも、紛失したらマイナンバーの一時停止を依頼したほうが安心です。
またマイナンバーカードには住所や名前などの個人情報が記載されているので、盗難されると個人を特定できて、ストーカーなどの被害にあってしまう恐れもあります。
さらに一部の銀行やクレジット会社では、マイナンバーカードで本人確認をすることも。
なりすましが心配な方は、再発行時にマイナンバーカードの変更手続がおすすめです。
マイナンバーカードの変更手続きについては、後ほど詳しく解説します。
マイナンバーカードを紛失したら再発行手続きをしよう
いくら探してもマイナンバーカードが見つからない…なりすましや不正利用のリスクが少ないとしても、マイナンバーカードがないのは不便ですよね。
一定期間、マイナンバーカードが見つからないならば、再発行手続きをしましょう。マイナンバーの再発行はお住まいの市町村の役所で行います。
- マイナンバーの紛失・廃止届を出す
- 再発行に必要なもの
- 手続から受取までにかかる期間
これらについて順に説明していきます。
マイナンバーカードの紛失・廃止届を出す
マイナンバーカードを再発行する前に、紛失・廃止届を提出しましょう。
紛失・廃止届を提出することにより、紛失したマイナンバーカードは見つかっても利用できなくなります。
マイナンバーカードの紛失・廃止届に必要なものは以下の2つです。
- 警察に遺失届出を出したときに受け取った受理番号
- 本人確認書類(運転免許証など)
自宅でマイナンバーカードを紛失した場合、受理番号は不要です。
再発行に必要なもの
紛失したマイナンバーカードの紛失・廃止届の手続きが完了したら、次はいよいよマイナンバーの再発行手続きをします。
再発行に必要なものは以下の4つです。
- 本人確認書類
- マイナンバーカードの紛失を証明する書類
- 個人番号カード再交付申請書
- 顔写真(サイズ縦4.5cm×横3.5cm)
- 再交付手数料1,000円
外出先でマイナンバーカードを紛失した場合は、マイナンバーカードの紛失を証明する書類として遺失届の受理番号が必要になります。
自宅で紛失した場合は、マイナンバーカードの紛失を証明する書類は必要ありません。
もし火災や災害などでマイナンバーを紛失した場合は、罹災証明書を証明する書類として提出することができます。
代理人の方が申請する場合は、以下の3つの書類が必要となります。
- 委任状
- 委任した方の本人確認書類(原本)
- 代理人の本人確認書類(原本)
何度も市町村役場に足を運ぶことがないよう、再発行に必要な資料を事前に確認しておきましょう。
手続きから受け取りまでにかかる日数
再交付の手続から受取までには1カ月~1カ月半かかると言われています。
それまで会社に提出するなどでマイナンバーの証明をしたいという場合は、マイナンバーが記載された住民票の写しを取得しましょう。
マイナンバー付き住民票は各市町村役所の窓口で発行できます。市町村によっては郵送での受け取りもできます。
マイナンバーカードを紛失して再発行したら番号は変わる?
マイナンバーの再発行をしても、マイナンバーは変わりません。
しかしながら、外出先で紛失または盗難に遭い、マイナンバーの不正利用や個人情報の漏えいによって犯罪に巻き込まれるリスクがあると認められた場合に限り、マイナンバーを変更することができます。
まとめ
今回はマイナンバーカードを紛失したときの対処法、悪用リスクや再交付の手続方法について説明しました。
マイナンバーカードは悪用が困難な設計にはなっていますが、紛失してしまったら、直ちにコールセンターに電話をしてカードの一時停止をしてもらいましょう。
また外出先で紛失してしまった場合は、盗難される恐れがあるので、警察に遺失届を提出します。
警察に遺失届を提出すると、受理番号が渡されるので失くさないように気を付けましょう。
- マイナンバーカードを紛失したらコールセンターに電話、警察に遺失届を提出する必要がある
- マイナンバーカードは悪用が困難な設計になっているが、万が一のために一時停止をするべき
- 外出時に紛失した場合、再発行手続には遺失届の受理番号と本人確認書類が必要
- マイナンバーカードの再発行から受取りまでに最大1ヶ月半かかる
マイナンバーカードを紛失すると、一時停止や再発行手続きなど手間と時間がかかります。
また紛失することで、犯罪に巻き込まれるリスクも高くなるので、マイナンバーカードは紛失しないようしっかりと管理しましょう。