税金はクレジットカード払いできる!5つのメリットと注意点についても解説
自動車税や固定資産税などの納税通知書が届くと、つい目をそらしたくなりますよね。
また支払おうとしても、仕事やプライベートが忙しいと銀行や市役所の窓口に行く時間がなく、支払いをつい後回しにしがちです。
その結果、期限ギリギリになって慌てて支払いに行ったり、期限が過ぎて延滞税を支払ったりしてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
実は税金はクレジットカード払いができるものがあります。
クレジットカード払いならば、例え現金がなくても、時間に左右されずいつでも支払うことができます。
そこで今回この記事では、税金をクレジットカード払いで支払う方法やメリットについて解説します。
税金を払うときに手元に現金がなくて慌てたことがある人、窓口で支払う時間がない人もこの記事を読めば、納税がラクになりますよ。
ぜひ最後まで記事を読んで、納税にかかる負担を軽くしてください。
では、1つずつ説明していきましょう。
- 税金のクレジットカード払いがお得な理由
- 税金をクレジットカードで支払う方法
- クレジットカード払いのメリット・デメリット
- 税金の支払いにおすすめのクレジットカード
ここで税金のクレジットカード払いの方法を確認し、納税にかかる手間を少しでも減らしましょう。
税金はクレジットカード払いできる
税金は、手軽で便利なクレジットカード払いができます。
国税は、税制改正により2017年1月から、クレジットカードの利用が可能になりました。
地方税は、各自治体によって早くからクレジットカード払いに対応しているところもあり、取り扱っている自治体も年々増加しています。
クレジットカードで支払える主な税金は、次のとおりです。
- 国税:法人税、所得税、消費税、印紙税、相続税、贈与税など
- 地方税:住民税(都道府県民税・市町村税)、固定資産税、自動車税、軽自動車税など
その他の税金について、詳しくは下記のホームページをご参照ください。
地方税は、クレジットカード払いに対応していない自治体もありますので、事前に確認しておきましょう。
クレジットカードで支払えるのは、国税・地方税のほとんどの税金が対象です。
納税手続きの際は、手元に現金を用意する必要がありません。手続きをした日が納付期限内であれば、期限内に税金の支払いをしたことになります。
もし、支払うべき納付額が高額で、現金を手元にすぐ用意できない時は、クレジットカード払いを検討してみてください。クレジットカード払いにすれば、カード会社への支払い日まで時間がありますので、現金を準備する猶予ができます。上手に活用しましょう。
税金をクレジットカードで払うとお得な理由
税金の支払いは、金融機関や市役所等の窓口で現金手渡しのみと思われがちですが、以下の方法もあります。
- インターネットバンキング
- 口座振替
- 金融機関のATM
- クレジットカード
- コンビニ納付(QRコード、バーコード)
- 電子納税
利用しやすい支払方法を選ぶのがいちばんですが、どの方法で支払っても納付額が減ることはありません。
例えば、インターネットに接続できる環境であれば、クレジットカード以外にインターネットバンキングで支払う方法もあります。
ですがクレジットカード払いは、納付額に応じたポイントが貯まります。つまり、ポイント還元により、税金の支払いがお得になるのです。
納付額が減るわけではありませんが、支払方法を変えるだけで、少しでもお得になるなら試してみたくありませんか?
クレジットカード払いは納期限さえ守れば、時間や場所を問わず、24時間自宅から簡単に手続きができます。時間の節約にもつながるので、仕事や家事など日々忙しい人にとって、便利な支払方法と言えますね。
税金をクレジットカードで支払う方法
税金をクレジットカードで支払う方法を、東京都を例に解説します。
東京都は、「都税クレジットカードお支払いサイト」を開設し、クレジットカード払いに対応しています。
準備するのは、支払いに使うクレジットカードと、送付された納税通知書・納付書です。
クレジットカードは、事前に利用限度額を確認しておきます。利用限度額を超えた税金の支払いは、決済できませんので注意してください。
また、納税通知書・納付書に記載された「納付番号」「確認番号」「納付区分」が必要になりますので、記載の確認をします。
支払いの流れは、次のとおりです。
- トップページに記載の注意事項を確認し、「同意して次へ」ボタンを押す
- 納税通知書・納付書に記載された「納付番号」「確認番号」「納付区分」を入力
- 入力した納付情報を確認、画面に従って支払情報を入力
- 納付情報と支払情報が表示されるので確認して「支払を行う」ボタンを押す
- 支払い手続き完了
注意事項を確認し、画面の指示に従って入力するだけで簡単に手続きが完了します。
決済日時に応じた「納税証明書発行可能日」等が表示されるので、必要な情報は確認しておきましょう。
支払手続き完了通知用のメールアドレスを入力した場合は、納付完了メールが送付されます。念のため、保存しておくと安心です。
詳しくは、東京都主税局および各自治体のサイトをご覧ください。
税金をクレジットカードで支払う5つのメリット
税金のクレジットカード払いには、5つのメリットがあります。
- 納付額に応じてクレジットカードのポイントがもらえる
- 24時間いつでも自宅で納税できる
- 現金を持ち歩かなくて済む
- 税金の支払いをクレジットカードで一元管理できる
- 税金を分割で支払うことができる
それぞれ詳しく解説します。
1.納付額に応じてクレジットカードのポイントがもらえる
クレジットカードには、カード会社によって、支払い金額に応じたポイントがもらえます。
例えば、楽天が発行している楽天カードは、ポイント還元率1%。30,000円の税金を支払うと、300円分のポイントがもらえます。
税金は決して少ない額ではないので、少しでもポイントがもらえるのは嬉しいですよね。
クレジットカード払いの、最大のメリットとも言えるポイント還元。賢く利用すれば、税金の支払いがお得になるのです。
2.24時間いつでも自宅で納税できる
クレジットカードでの支払いは、いつでもどこでも手続きが可能です。納付期限内であれば、24時間自宅から簡単に納税手続きが完了します。
金融機関や市役所などの支払い窓口は、平日の限られた時間しか受け付けていません。そのため、わざわざ時間を作る必要があり、忙しい人にとっては非常に不便です。
その点、クレジットカードは時間や場所を問わず、手続きも簡単。時間の節約にもつながります。
3.現金を持ち歩かなくて済む
税金をクレジットカードで支払えば、現金を持ち歩く必要がありません。現金を扱うリスクが減り、金融機関や市役所などの窓口に、わざわざ行くこともなくなります。
また、納付の日付は、クレジットカードでの支払い手続きが完了した日です。手元に現金がなくても、クレジットカード払いで手続きをすれば、延滞税・延滞金は発生しません。
手続きをしてから、実際の支払い日まで猶予がありますので、家計と相談しながらの支払いも可能です。
ちなみに、金融機関や市役所、コンビニなどの窓口では、クレジットカードでの支払いはできません。クレジットカード払いは、インターネット上の手続きのみになります。
4.税金の支払いをクレジットカードで一元管理できる
キャッシュレス決済が広まり、日頃からクレジットカードを利用している人も多いかと思います。公共料金もクレジットカード対応が増える中、それぞれで支払い方法が違うと管理も大変ですよね。
普段の買い物や公共料金と同じように、税金もクレジットカードで支払えば、家計管理がぐっと楽になります。利用明細もまとめて確認できるので、とても便利です。
利用明細は、納税の確認にもなりますので保管しておくといいでしょう。
5.税金を分割で支払うことができる
税金は、「所得税の延納・納税猶予」や「住民税の分割払い」など、納税者の負担を軽減する措置が用意されています。しかし、どれも期間や納付額は決められており、柔軟に対応しているとは言い切れません。
もし、納付額を一括ですぐに用意できない場合、クレジットカードの分割払いが便利です。
クレジットカードで分割払いを選択すれば、手持ちの現金をやりくりしながら、柔軟に支払うことができます。納期限内に手続きが済んでいれば、延滞税・延滞金の心配もいりません。
ただし、税金によっては、分割払いができないものもあります。また分割払いやリボ払いには、利息がかかり、一括払いよりも支払う金額が高くなります。その点をしっかりふまえ確認した上で、活用してください。
税金をクレジットカードで支払うときの注意点
税金をクレジットカードで払うメリットはお分かり頂けたかと思います。でもメリットと同じように、クレジットカード払いにはいくつか注意点があります。
- 領収書が発行されない
- 納税金額に応じて手数料が発生する
- 支払いの取り消しができない
- 個人情報が漏洩するリスクがある
- 自治体によってクレジットカードで支払える税金が違う
間違いなくスムーズに税金を支払えるよう、ここでしっかり確認しましょう。それぞれ詳しく解説します。
1.領収書が発行されない
クレジットカード払いは、インターネット上で手続きが完了するため、領収書が発行されません。
不安であれば、カードの利用明細や、支払い手続き画面を印刷して保管するのがおすすめです。
注意したいのが、車検等で納税証明が必要な場合。クレジットカード払いは、国税で約3週間、納税証明の発行までの時間がかかります。
急ぎで必要であれば、窓口での支払いをおすすめします。
2.納付額に応じて手数料が発生する
クレジットカード払いは、納付額に応じて決済手数料が発生します。これは、ほかの方法で納税した人との公平性を保つために必要なものです。
例えば、東京都の1件あたりの決済手数料は、以下のとおりです。
- 1~10,000円:73円(消費税込80円)
- 10,001~20,000円:146円(消費税込160円)
- 20,001~30,000円:219円(消費税込240円)
- 30,001~40,000円:292円(消費税込321円)
- 40,001~50,000円:365円(消費税込401円)
- 以降、税額が10,000円増えるごとに手数料73円(消費税別)加算
決済手数料は、国や各自治体によって金額が違います。窓口での現金払いや口座振替などは、基本的に手数料は発生しません。
また、ポイントがもらえるクレジットカードでも、税金を支払う際に生じる決済手数料と分割・リボ払いで発生する手数料とを比較すると、お得にならない可能性があります。
これらをふまえた上で手数料を確認するなどし、自分に合った支払方法を選択することが重要です。
3.支払いの取り消しができない
クレジットカードで納税手続きが完了したら、その後の取り消しは不可能になります。入力内容の最終確認は、必ず行ってください。
万が一、誤りに気付いた場合は、すぐに担当の窓口へ連絡をして、具体的な指示を受けましょう。なお、決済手数料の還付や返金はありません。
4.個人情報が漏洩するリスクがある
手軽で便利なクレジットカード払い。でも、インターネット上でカードの登録をするのは、情報漏洩のリスクがあります。
もし身に覚えのない金額の請求があれば、カード会社にすぐ連絡をしてください。利用するパソコンやスマホのOS・ソフトウェアを更新したり、セキュリティ対策を十分に行うなど、日頃から自分でできる対策はしておきたいですね。
5.自治体によってクレジットカードで支払える税金が違う
クレジットカードで支払える税金は、各自治体によって異なります。そもそも、クレジットカード払いに対応していない自治体もあるため、地方税の支払いは、自治体が対応しているのか事前に確認しましょう。
また、Yahoo!が運営する「Yahoo!公金支払い」サービスを使って、納税手続きをする方法もあります。
「Yahoo!公金支払い」は、NHK受診料やふるさと納税、水道料金などの支払いもまとめて管理できる便利なサービスです。しかし、これも全国対応ではありませんので確認してください。
ふるさと納税もクレジットカードで支払える
ふるさと納税とは、生まれ育った地元や応援したい自治体に寄附できる仕組みのことです。ふるさと納税もクレジットカード払いが利用できます。
ふるさと納税の特徴は、以下のとおりです。
- 寄附のお礼として、各自治体の特産品が届く
- 寄付金控除額が翌年の税金の還付や控除の対象
- 手続きは確定申告かワンストップ特例制度
食費の節約や節税効果が期待できることから、人気を集めています。寄附する先が年間合計5自治体までで、確定申告の必要がない人であれば、ワンストップ特例制度が利用できて便利です。
例えば、ふるさと納税の大手サイト「ふるさとチョイス」。
約1400の自治体を取り扱い、圧倒的な情報量を誇る「ふるさとチョイス」では、VISA、MASTER、AMEX、ダイナース、JCBなどほとんどのカードで決済できます。
魚介類やお肉、果物など魅力的な特産品ばかりで悩んでしまいますね。
ポイントのつくカードを利用すればポイントも貯まり、節税効果も期待できるふるさと納税。控除額のシミュレーションができるページもありますので、事前に寄附金控除上限額を確認して、お得に利用しましょう。
税金の支払いにおすすめのクレジットカード
税金の支払いにおすすめのクレジットカードを、3つご紹介します。ポイント還元率が高く、普段の買い物でもポイントが貯まりやすいカードを中心に集めました。ぜひ参考にしてください。
1.リクルートカード
リクルートが発行する「リクルートカード」。ポイント還元率が1.2%と高く、普段の買い物や公共料金の支払いなどにもおすすめのカードです。
- ポイント還元率:1.2%
- 年会費無料
- じゃらんやポンパレモールでさらに還元率アップ
- pontaポイントに交換できる
- 旅行傷害保険、ショッピング保険つき
- 対応可能な国際ブランド:VISA、Mastercard、JCB
旅行傷害保険やショッピング保険もついているので、どれにしようか迷ったら、まず選んでおいて損はありません。
2.楽天カード
楽天カードが発行する「楽天カード」。楽天の幅広いサービスやお得なキャンペーンの実施で、ポイントが貯まりやすいおすすめのカードです。
お得なクレジットカード ポイントがザクザク!年会費無料|楽天カード
- ポイント還元率:1%
- 年会費:無料~11,000円
- 楽天Edy、楽天pay、マイルなどに利用できる
- 海外旅行傷害保険、優待サービスつき
- 対応可能な国際ブランド:VISA、Mastercard、JCB、AmericanExpress
楽天は、ふるさと納税サイトも運営しています。楽天スーパーセールやキャンペーンなども活用すると、最大で30%ものポイントが還元されます。
3.Yahoo! JAPANカード
ワイジェイカードが発行する「Yahoo! JAPANカード」。Tポイントが付与されるカードで、TSUTAYAやウエルシア、ファミリーマートなどの実店舗でも利用しやすいおすすめのカードです。
キャッシュレス決済ならヤフーカード|PayPay残高チャージ対応
- ポイント還元率:1%
- 年会費:無料
- Yahoo!ショッピングとLOHACOの利用で還元率3%
- ショッピングガード保険つき
- プラチナ補償:月額490円
- 対応可能な国際ブランド:VISA、Mastercard、JCB
¥
有料のプラチナ補償は、Yahoo! JAPANカードで購入したモノや起こったトラブルに対応してくれる頼もしい18種類の補償がついています。
まとめ
つい忘れてしまいそうな税金の支払いは、クレジットカード払いでさっと済ませましょう。決済手数料を考慮して利用すれば、ポイントも貯まって税金をお得に支払えます。
クレジットカード払いは、国税や地方税など該当するホームページから簡単に手続きが可能です。案内に従って入力し、最後に誤りがないか必ず確認してください。
- 税金のクレジットカード払いがお得な理由は「ポイント還元」
- 24時間自宅から簡単に手続きができる
- 決済手数料が発生するのでお得にならない場合も
- ふるさと納税にもクレジットカードが使える
仕事や家事などで日々忙しい人にとって、税金の支払いに行く時間も惜しいと思います。クレジットカード払いは、時間の節約にもなっておすすめです。
また、手元にすぐ現金を用意できない、高額な税金の支払いが負担である場合でも、クレジットカード払いはとても有効です。支払い日が後日であることや、分割払いなどを上手に活用し、何より納付期限に遅れないよう注意しましょう。
自分に合った支払い方法やカードを選択して、税金の支払いを少しでもお得に、無理なく行ってくださいね。