つみたてNISA初心者におすすめな銘柄の選び方!失敗しないための4つのポイントもチェック
つみたてNISA初心者におすすめな銘柄の選び方について知りたいですか?
今回はつみたてNISA初心者が銘柄を選ぶときのポイントについて解説します。
この記事を読めばつみたてNISA初心者の方も、リスクの少ない安定的な投資をすることができます。
つみたてNISAの失敗しない4つのポイントについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
つみたてNISA初心者におすすめな銘柄の選び方
まず、覚えておいてほしいのは、つみたてNISAを利用して投資ができるのは、投資信託およびETF(上場投資信託)のみという点です。
株式や債券には投資できません。さらに、「つみたて」の名の通り、毎月一定額を投資し、長期間保有することが前提です。
また投資をはじめた後に銘柄を変更したい場合は、積立を中止し、新たな銘柄の積立をはじめることはできます。
しかし、保有している投資信託を売り、そのお金で他の投資信託を買い付ける場合、新たな新規投資枠が必要です。新規投資枠は年間40万円しかありません。
そのため、なるべく長く積立を続けるためにも、最初の銘柄選びが非常に重要になってくるのです。
投資期間や非課税投資枠についても以下のような制限があります。
- 投資期間:最長20年
- 非課税投資枠:新規投資額年間40万円
- 口座開設可能数:1人1口座
そして、つみたてNISAの投資対象となっている投資信託は、金融庁で定められた銘柄のみです。
どの投資信託でもいいというわけではありません。
では、初心者におすすめしたい銘柄について具体的に見ていきましょう。
投資コストの低い銘柄
通常、投資信託を購入、そして換金する際は手数料 がかかります。
中には投資する金額の2%ほどかかる銘柄もあります。
10万円分購入すれば、2,000円もかかってしまうのです。また、保有している間も「信託報酬」 といいうコストがかかります。高いものになると、年2.0%台です。
ただ、つみたてNISAを利用して購入できる投資信託はすべて購入手数料・解約手数料ともに0円です。
そして、信託報酬も一般の投資信託に比べ低い水準に押さえられています。
もし、つみたてNISAで投資する銘柄を選ぶのならば、購入・解約手数料については気にする必要はありません。信託報酬の低い銘柄を探しましょう。
ちなみに、つみたてNISAを利用して購入できる投資信託の信託報酬は0%~1%台が多くなっています。
信託報酬については各金融機関のサイトやマネー雑誌等で紹介されているので確認してみましょう。
インデックス型の銘柄
つみたてNISAで投資する際はどのような株式が組み込まれている投資信託を選べばいいのでしょうか。
初心者がまず選びたいのは、日経平均株価やTOPIX等の株価指標に連動している投資信託「インデックスファンド」です。
その理由ですが、2つあります。
理由1:低コストで運用されているから
インデックスファンドの信託報酬は他の投資信託に比べ低めになっています。
株式指数などの指標との連動を目指しているため、運用のプロ・ファンドマネージャーが利益を出すために銘柄を選んだり、売り買いを繰り返す必要がないためです。
つまり、ファンドマネージャーへの報酬もそれほどかからないため低コストで運用できるのです。
理由2:値動きがわかりやすいから
日経平均株価やTOPIXといった株式指標は毎日のニュースでも報じられています。
いろいろな株式が組み込まれている投資信託よりも値動きがわかりやすいというメリットがあります。
これから投資をはじめたい、投資のことがまだよくわからない、という人はインデックスファンドからはじめてみましょう。
全世界に分散投資した銘柄
投資信託の価格は日々変動します。
もし、日本の株式だけで運用する投資信託の場合、日本の株価が全体的に下がったら投資信託の価格も下落する可能性が高くなります。
大きく株価が下がっている場合は、ファンドマネージャーが利益を出すために積極的に運用したとしても、投資信託の価格も上がらないかもしれません。
ただし、日本の株価が下がっていても、他国の株価が上昇することはよくあることです。
日本の株価が下がっている時期でも、投資信託の価格は維持していてほしい、また価格が上がってほしいと考えるならば、全世界の銘柄に分散投資している投資信託を選ぶとよいでしょう。
株価下落リスクの分散になります。
つみたてNISA初心者が失敗しないための4つのポイントを解説
投資の初心者がつみたてNISAを始める場合に心配なのが、資産を失うことや全く利益が出ないことでしょう。
つみたてNISAを利用しての投資で失敗しないためには何に気を付けておけばいいのでしょうか。
ここでは、投資を始めるにあたり、特に気を付けておきたい4つのポイントについてご紹介します。
また投資を開始する前に
- いつまでに資産を作りたいか
- 増やしたい目標金額
- 投資に回せるお金はいくらあるか
をしっかり確認しましょう。
ポイント1:家計に無理のない積立額を設定する
投資は拠出する金額を増やすほど、得られる利益も増える可能性があります。
しかし、つみたてNISAで投資できる投資信託は元本保証の金融商品ではありません。
決して減らしてはいけないお金で投資を始めるのは避けることをおすすめします。
投資をしたいと考えたら、毎月の収入を
- 今のところ使う予定のないお金
- 子どもの学費やマイホーム購入資金など、目的があって貯めているお金
- 食費・光熱費・日用品費など、日常生活で使う予定のお金
の3つに分けてください。
投資に使っていいのは「今のところ使う予定のないお金」です。
さらに、使う予定のないお金であっても、全額を投資に回すのはやめましょう。
いざという時のお金は必ず残してから投資をスタートさせるようにしてください。
そして、現在貯金がまったくないという人も投資を避けましょう。少なくとも生活費の1年分程度の貯金を作ってから投資をはじめてください。
ポイント2:株価が暴落してもつみたてNISAをやめない
株式投資の場合、毎日の株価の動きを見ながら売買し、利益を得られます。
しかし、積立型の投資信託では、売買を何度も繰り返すことなく、じっくりお金を増やしていくようにしましょう。
とくに価格が大幅に値下がりした場合も、慌てないようにしてください。
株価や投資信託の価格がずっと下がりっぱなしということはないためです。
また、値下がりしている時は同じ拠出額であっても、多くの口数が購入できます。
結果として積立で購入する投資信託の平均購入金額を下げることが可能になり、その後は少しの値上がりでも利益を得られるようになるでしょう。
つみたてNISAの投資期間は最長20年です。なるべく長い期間投資を続け、非課税の恩恵も長期間受けるようにしてください。
ポイント3:商品(銘柄)を頻繁に変えない
つみたてNISAでは、現在投資している銘柄の積立を中止し、別の銘柄に乗り換えができます。
その際、今まで積み立てた分については残しておくことも売却することも可能です。
しかしなるべくならば、一度投資をはじめた銘柄は変更することなく、そのまま継続していくことをおすすめします。
その理由ですが、先ほどもご紹介した通り、毎月同じ金額を同じ銘柄に拠出し続ければ平均購入金額を下げられるからです。
銘柄を簡単に乗り換えない方がいい理由はもう一つあります。
それは、今までの銘柄を売却し、新しい銘柄を購入すると、その分つみたてNISAの新規投資枠を使ってしまうことになるからです。
とくに複数の投資信託をつみたてNISAで購入している場合、年間の新規投資枠が足りなくなってしまう恐れもあるため、注意が必要です。
ポイント4:積立額を短期間で変えない
金融機関によっては100円から投資を始めることができるつみたてNISA。積立額の増減手続きもWebサイト上から行うことが可能なところも多くあります。
そのため、「毎月余った金額を積み立てて、家計が苦しい月は減額すればいいのでは?」と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、簡単に投資金額を増減することは避けた方がいいでしょう。
「先月は2万円、今月は生活費が足りないから100円」など、余った金額を拠出するスタイルでは、なかなか積立額が増えないからです。
積立は余ったお金ではなく、給与から先に差し引いたお金ですることが重要です。
つみたてNISAで投資をはじめる際は、ちょっとしたことで変更しないといけないような金額を設定するのではなく、毎月拠出できると判断した金額を設定するようにしましょう。
まとめ:つみたてNISA初心者は「インデックスファンド」からはじめるのがおすすめ
つみたてNISAで投資ができる投資信託は購入・売却時の手数料が0円、そして、信託報酬も低水準なものばかりです。
コストがかからない投資をはじめたい人にはピッタリといえます。とはいえ、投資信託は複数の株式で運用するものです。損をしないとは言い切れません。
- つみたてNISA初心者は「インデックスファンド」からはじめる
- 全世界に分散投資した銘柄を選ぶ
- 最初に選んだ銘柄の価格が下がっても安易に変更しない
初心者の人は、まずは値動きがわかりやすく、信託報酬が低い「インデックスファンド」からはじめてみることをおすすめします。
インデックスファンドに慣れてきたら、値動きが複雑な銘柄を検討してみてもいいでしょう。
また、毎月の積立金額の設定もよく考えてから決めましょう。
つみたてNISAでは、毎月同じ金額を長期間積み立てていくことが大事です。
家計に響かない程度のムリのない金額で行うようにしてください。