つみたてNISAの仕組みは投資初心者向け!一般NISAとの違いもチェック
つみたてNISAの仕組みについて知りたいですか?
今回はつみたてNISAの仕組みから一般NISAとの違いまで解説します。
この記事を読めば、つみたてNISAの仕組みを理解できるので、準備ができ次第すぐにつみたてNISAをはじめられますよ。
つみたてNISAのはじめ方についても解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
つみたてNISAの仕組みは投資初心者向け!簡単3STEPではじめられる
「長期間かけて、ゆっくりとお金を増やしたい」「預貯金よりは利回りが高い運用をしたい」そう考える人におすすめなのがつみたてNISAです。
ただ、つみたてNISAがおすすめとは言われても、投資初心者の場合、何からはじめていいのかわからないことも多いでしょう。
まずはつみたてNISAの3ステップでご紹介します!
ステップ1:口座を開設する金融機関を決める
つみたてNISA口座を開設するにあたり、覚えておいて欲しいことがあります。
それは、つみたてNISAの口座は1人につき1つしか開設できないという点です。
そのため、金融機関選びには慎重にならないといけません。また、金融機関ごとに取扱商品の数が違います。
ちなみに、つみたてNISA口座が開設できる金融機関は「銀行」「証券会社」です。
取り扱い商品ですが、一般的には銀行よりも証券会社の方が、取扱商品数が多くなっています。
さらに証券会社でも、実店舗型の証券会社よりネット証券会社の方が、取扱商品が多い傾向にあります。
ステップ2:毎月積み立てる金額を考える
現在の家計の状況を確認しながら、毎月の積立額を決めます。つみたてNISAの年間投資可能額は40万円です。
ひと月あたり約3万3,000円ほどになります。
ただし、約3万3,000円満額を投資するのではなく、家計の中の当面使う予定のないお金を投資に回すようにしましょう。
お金を増やしたいからとムリに節約をして投資することは避けてください!
金融機関の中には毎月100円から投資できるところもあります。
「投資がどのようなものかわからない」、「お金がなくなるのが怖いかも」という人は少額からはじめてみるのもおすすめです。
ステップ3:何に投資するか決める
毎月の積立額を決定したら、何に投資するかを決めます。
とくに、つみたてNISAは長期間かけてお金を増やしていくタイプの投資です。
頻繁に投資商品を変えることは難しくなりますので、注意して投資する商品を決めてください。
ちなみに、つみたてNISAで投資できるのは、金融庁に届け出のあった投資信託およびETF(上場投資信託)のみです。
具体的にどのような商品を選べるかはのちほど詳しくご紹介します。
つみたてNISAと一般NISAの違いは?仕組みを徹底比較!
つみたてNISAといえば、似たような投資用語で「NISA」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
最初に覚えて欲しいことですが、つみたてNISAとNISAはどちらか一方にしか加入できません。つみたてNISAとNISAの併用はできないのです。
どちらを選ぶかはじっくりと考えましょう。
そしてどちらも範囲内の投資ならば、利益(配当金・分配金・売却益)が非課税になるという制度ですが、投資期間や積立できる金額など、いくつかの仕組みの違いがあります。
それぞれの特徴について簡単にまとめた下の表をご覧ください。
つみたてNISA | NISA | |
投資期間 | 最長20年 | 最長5年 |
投資金額 | 年間40万円 | 年間120万円 |
投資できる金融商品 | 金融庁に届け出のあった投資信託・ETF(上場投資信託) | ほとんどすべての投資商品 (個人向け国債、国外取引所の上場株式等は対象外) |
では、違いについて詳しく見ていきましょう。
非課税で投資できる期間
つみたてNISAの投資期間は20年です。かなりの長期間だと思いませんか?
これは積立型投資であることが関係しているのでしょう。
積立投資型は一度投資した商品は解約せず、毎月決まった金額を積み立て、保有したままにしておき最終的に利益を得ることを目的としています。
一方、NISAの投資期間は投資開始の年から5年目の年末までです。こちらは定期的な積み立てで運用していくものではありません。
期間内ならば、範囲内の金額でいつでも投資ができます。商品の売却はいつ行っても構いません。
もちろんNISAであっても積立投資は可能です。しかし、5年という短期間であることを考えると、ある程度、頻繁に売買を繰り返したい人向けの制度といえるのではないでしょうか。
年間の上限積立額
年間の上限投資額にも違いがあります。
つみたてNISAは年間40万円(約3万3,000円/月)、NISAは年間120万円(10万円/月)です。
これだけ見ると、「多額の投資をしたい人にはNISAが向いているのでは?」と思うかもしれません。
しかし、上限額を投資期間いっぱいまで投資すると考えると、その金額は逆転します。
- つみたてNISA:40万円×20年=800万円
- NISA:120万円×5年=600万円
つみたてNISAは、ひと月や年間あたりの投資上限額はそれほど多くありません。
しかし、長い期間コツコツ投資いくことで、いつの間にかお金が増えているという投資手法だということがわかります
選択できる金融商品
つみたてNISAとNISAでは選択できる金融商品も違います。
つみたてNISAで投資できるのは「金融庁に届け出のあった投資信託およびETF(上場投資信託)」です。
投資できる商品には一定の基準があり、「長期の積立・分散投資に適したもの」となっています。
ちなみに、金融庁が選定したつみたてNISAの株式投資信託では
- 販売手数料はゼロ
- 信託報酬(投資信託を管理・運営するための経費)は一定水準以下に限定
- 信託契約期間が無期限または20年以上であること
- 分配頻度が毎月でないこと
- デリバティブ取引(金融派生商品を使った取引。一般的な株式取引より値動きが激しくなる傾向がある)による運用を行っていないこと
という条件を満たすものであることを定めています。
リスクが高すぎる商品、値動きが大きくなりすぎる商品への投資がはじめからできなくなっているのです。
また、つみたてNISAで投資できるものは、販売手数料ゼロ、信託報酬が一定水準以下など、コスト面からも非常にお得です。
一方、NISAの場合、投資できる商品はとくに定められていません。(個人向け国債、国外取引所の上場株式など、一部例外もあり)
- 上場株式
- 上場投資信託
- 不動産投資信託
- 株式投資信託
などの中から、自由に選べます。
ただし、NISAは投資期間が5年しかありません。
最長5年で利益を取ることを目標として、投資商品を選びましょう。
つみたてNISAの仕組みが投資初心者向けな3つの理由
つみたてNISAは「長期間かけてお金を貯める人向け」、NISAは「売買を繰り返して利益を得たい人向け」ということがおわかりいただけたでしょう。
では、まったく投資をしたことがない人がはじめるのならば、つみたてNISAとNISA、どちらを選べばいいのでしょうか?
その答えですが、つみたてNISAといえます。理由を詳しく見ていきましょう。
つみたてNISAが初心者向けな理由1:コストがかからないから
販売手数料がまったくかからない、信託報酬が低水準、というのは長期間投資をしたい人には大変お得な制度です。
つみたてNISAが初心者向けな理由2:リスクが高すぎる商品がないから
つみたてNISAではデリバティブ取引を行わない商品にしか投資ができません。
はじめからリスクが高い商品は投資対象から外されているのです。
金融の知識が全然ない、資産運用はしたことがない、という人でも選びやすい商品ばかりとなっています。
つみたてNISAが初心者向けな理由3:積み立てで投資ができるから
つみたてNISAは毎月同じ金額を最長20年間投資します。意識しなくても、自動的に大きな金額の投資ができるのです。
いきなり大金を出すのが怖い、一度に大金を出す余裕はない、という人にもおすすめです。
とりあえず何か投資をはじめてみたい、と考えるならば、つみたてNISAを検討してみましょう。
まとめ:低リスクで資産運用したいならつみたてNISAがおすすめ
つみたてNISAの仕組み、そして、NISAとの違いについてもご紹介しました。
つみたてNISAは少ない金額からはじめられ、運用コストも低く押さえられる投資方法であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
また、つみたてNISAは金融庁に届け出のあった商品にしか投資ができません。
- つみたてNISAの仕組みは初心者向けで易しく、3ステップではじめられる
- NISAとつみたてNISAの大きな違いは非課税期間と商品選択の自由度である
- 低リスクでコツコツと資産形成したいならつみたてNISAがおすすめ
「リスクを取ってでも利益を狙いたい」という人には向いていませんが、「リスクの少ない商品でゆっくり利益が出るようにしたい」と考える人にはピッタリです。
金融機関にもよりますが、毎月100円から積立ができるというのも、はじめやすい理由であるといえます。
現在、銀行や郵便局の積立預貯金・定期預金を利用していて、利率が低いことに不満を感じていたのならば、ぜひつみたてNISAでの投資も検討してみてください。
投資なんて考えたこともなかったという人も少ない金額から気軽にはじめてみませんか?