つみたてNISAで損しないために心得ておくべき3つのポイント!コロナショックの乗り切り方
つみたてNISAで損しないための方法について知りたいですか?
今回は、つみたてNISAで損しないための3つの心得からコロナショックを乗り越える方法について解説します。
コロナショックにより、つみたてNISAで損したと思っている方もこの記事を読めば、安心して続けられますよ。
つみたてNISAで損しないために心得ておくべき3つのポイント
つみたてNISAで最終的に損をしないために、覚えておきたい3つについて解説していきます。
興味がある人はこれらをしっかり覚えてから、投資をはじめましょう。
心得1:つみたてNISAを途中で辞めない
つみたてNISAは、長期間の投資を前提とした制度です。そのため、なるべく途中で辞めてしまうことは避けてください。
途中で辞めないためにも以下のことに気を付けて投資をはじめましょう
余裕資金ではじめる
投資信託は元本保証の金融商品ではありません。
市場の動きによっては損失を出してしまうこともあります。
すぐに必要になりそうなお金で投資をしたら、必要になった時に急いで売却しなければならなくなり、損失を出した状況で投資を終了することになるかもしれません。
そのような事態を避けるためにも、投資は余裕資金ではじめることを忘れないようにしましょう。
余裕資金すべてを投資につぎ込まない
投資は預貯金よりもお金が増やせそう、という理由から、余裕資金のすべてをつみたてNISAでの投資に回そうかと考えている人もいるでしょう。
ただ、お伝えした通り、つみたてNISAで投資できる投資信託は元本保証ではありません。
余裕資金をすべて投資に回してしまうと、値上がり・値下がりに敏感になりすぎてしまいがちです。
ちょっとした値下がりで怖くなり、投資を辞めてしまうことになるかもしれません。
余裕資金であっても、投資・預貯金と分散させて増やすようにしましょう。
ちなみに、つみたてNISAでの投資は年間40万円、月にすると、約3万3,000円までと制限がありますが、制限金額いっぱいまで使い切る必要はありません。
ムリのない金額からはじめましょう。
心得2:金融商品の価格が上がっても売却しない
株式の場合、短期間での値動きで利益を得ようとして投資をする場合があります。
そのため、絶えず株価をチェックし、売買を繰り返す人もいるようです。
しかし、つみたてNISAでは頻繁に売買をする投資の仕方は避けてください。価格の上下を気にせず、慌てずに積立投資を続けていきましょう。
前に述べた通り、積立投資には
- 長期間投資することで、保有する投資信託の口数が増やせる
- 相場の上下に関係なく、投資することで銘柄の平均購入価格を下げられる
- 購入タイミングを考えなくてもよい
というメリットがあります。
そのため、値下がりはもちろん、値上がりしてもすぐに売却をしないでください。
長期間の投資でじっくり資産を育て、目標の年数、金額を達成してから売るようにしてください。
つみたてNISAのメリットデメリットについては以下の記事にまとめていますので是非ご覧ください。
心得3:金融商品の価格が下がっても変更しない
保有する投資信託の価格が下がり続けている場合、非常に心配になります。
売却し、違う銘柄が欲しくなるかもしれません。
つみたてNISAの投資信託は途中で銘柄の変更も可能ですが、現在の銘柄を売却、そのお金で新たな銘柄を買い付ける場合、その分の非課税投資枠を消費することになります。
しかも、売却した銘柄分の非課税投資枠は戻ってきません。
貴重な非課税枠を使わないためにも、簡単に銘柄の変更はしないようにしましょう。
また、繰り返しになりますが、積立投資は長期間続けてこそ、利益が出やすくなるものです。
株式のように安値で買って、上昇すれば売却して利益を得るというものではありません。
銘柄の値段が下がっても急いで売らずに投資を続けましょう。
つみたてNISAで損?失敗するパターン3選
つみたてNISAで失敗するパターンは大きく分けて3つあります。どのような失敗があるのでしょうか。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
金融商品の価格変動を気にする
https://twitter.com/1piyopioy4/status/1293938598920646662
https://twitter.com/yanagisofficial/status/1276335269994565632
つみたてNISAを利用しての投資は値動きを見て短期間で売買するものではありません。
つみたてNISAで投資できる投資信託は毎日値動きしています。
中には、「新型コロナウイルスに伴う値下がりで損失を出していたけれども、ようやく上向いてきた」、「元本割れして-10%だったのが+4%に復活した」というように、毎日の値動きを気にする人も多いようです。
つみたてNISAは毎月同じ額を積み立てていくタイプの投資です。
また投資期間は最長20年間となっています。短期間の価格の上下に一喜一憂するタイプの投資ではないのです。
もしつみたてNISAで投資を始めるならば、値動きの確認は半年や1年に1回程度にとどめておくことをおすすめします。
少なくとも、毎日や1週間に1回のように頻繁に値動きを見る必要はありません。
金融商品の相場を読んでしまう
つみたてNISAで投資できる投資信託はいくつもの株式などを組み合わせてパッケージしたものです。
- 日経平均株価に連動したもの
- 世界の株価指数に連動したもの
- 株式・債券・REIT(不動産投資信託)などに分散して投資しているもの
- 新興国の株式に投資したもの
など、さまざまな銘柄があります。
開始する際は、銘柄を自分で選ぶ必要があり、長い人では20年にもわたる長期間の投資となります。
ただ、投資している間に、ニュースを見て「この国は今後景気が悪くなりそうだから、今投資している投資信託はすぐに売ってしまわないと!」など、自分の保有している投資信託の銘柄に自信が持てなくなる人もいるようです。
しかし、思い立ってすぐに売却するのだけは絶対にやめてください。積立投資を成功させるコツは「長く続けること」だからです。
投資信託価格が上昇している時も、下落している時も買い続けると、保有する投資信託の口数を増やすことができます。
さらに、長期間、同じ金額分、同じ銘柄に投資し続けることには、平均購入価格を下げることができるというメリットもあるのです。
相場や景気を読みすぎて、慌てて売買してもいいことはありません。
どのような景気であってもじっと我慢して投資を続けましょう。
ゴールを設定していない
つみたてNISAを利用した投資は最長20年続けることができます。今から投資を始めるとして、最終的な目標を決めているでしょうか。
目標もなく、なんとなく投資を始めるという人も多いのではないでしょうか。目標がなかったら、いつまで増えるのを待てばいいのかわかりません。
投資を始める前にどのくらいまで貯めればいいのかを考えるようにしましょう。
たとえば、以下のような目標などがあるのではないでしょうか?
このように目標が決まったら、それに沿って投資する銘柄と毎月の積立金額、そしておおよその投資期間を決めます。
その上で、投資したい投資信託を決定します。
とはいえ、一個人でこれらのことを考えるのは大変な作業です。
そのような人のために、金融機関のサイトでは、
- 毎月の積立金額
- 積立期間
- 目標金額
を入力すれば、おすすめの投資ジャンル(国内株式中心の投資信託、外国株式中心の投資信託、など)を探せるツールがあります。
このようなものを使いながら投資する銘柄を決めていきましょう。
つみたてNISA初心者の銘柄の選び方については、以下の記事にまとめていますので、そちらもご覧ください。
また、ゴールが設定されていないと、投資した投資信託の価格がかなり上昇していたとしても、「もう少し高くなるかもしれない」と考えるかもしれません。
結果、売る決心がつかずそのまま保有して下落してしまう可能性もあります。
目標金額を決めていたら、このような事態は防げます。
ぜひゴールを決めて投資をはじめましょう。
つみたてNISAはコロナショックで損してもやめてはいけない
新型コロナウイルスの拡大の影響もあり、世界中の株価が一時大きく下落しました。
日経平均株価も2020年3月に大幅に下落し、その後、徐々に回復はしてきましたが、今後のウイルスの拡大次第では、どのように株価が動くかが予想しづらい状況にあります。
これから投資をはじめる人、投資をはじめたばかりの人は、「今後の株価が不透明な中、つみたてNISAで投資を始める(続ける)べきなのか」と不安に思っているかもしれません。
確かに、今後の株価のことは誰にもわかりません。
しかし、長い目で見れば、上昇する可能性は大いにあります。1年、2年という短い期間ではなく、10年、15年、20年先の株価の動きに期待しましょう。
また、先にお伝えした通り、積立投資は価格が上昇・下落している時も関係なく、長く買い続けるほど平均購入価格が低くなってきます。
直近の株価の上下は気にしないようにしましょう。
まとめ:つみたてNISAで損したくないなら継続しよう
2020年現在、新型コロナウイルスの影響で株価の予想が大変難しくなっています。
これは日本だけでなく世界的な傾向です。
また今後、新型コロナウイルスの影響が少なくなったとしても、企業業績や政治の動きなどで株価が大きく変動することも考えられます。
このような状況の中、つみたてNISAで投資を始めるのが怖くなるかもしれません。
しかし、積立投資できる期間は最長20年もあります。
短期間で利益を得るのではなく、長い期間をかけて利益を確保できるような投資を心がけましょう。
- つみたてNISAは短期間の株価の動きで一喜一憂する投資ではない
- 損をしたくないなら途中で辞めない、銘柄を変えないことを徹底する
- つみたてNISAの成功の秘訣はゴールを具体的に決めること
また、銘柄の価格をチェックしていて、大幅に下がっている場合も心配しないでください。
継続して購入することで、平均購入価格を下げられます。
長期間で資産を作りたい人は、目の前の損に惑わされることなく、つみたてNISAで投資をしていきましょう。