キッチンシンクの掃除で家族の健康を守る!キレイなキッチンを保つコツ
「疲れたから食器を洗うのは、明日の朝にしよう」
「排水溝がちょっと臭うような気がするけど、今度の休日にまとめて掃除しよう」
毎日使うキッチンシンクはキレイな状態にしたいと思いつつも、忙しくなるとつい掃除を後回しにしてしまう…ということはないですか?
でも、実はキッチンシンクには多くの菌が潜んでおり、その数はトイレの床の菌数を上回っているのです。
- キッチンシンクの汚れに合わせた掃除方法
- キッチンシンクの掃除に必要な洗剤や道具
- キッチンシンクは菌の宝庫であること
- キッチンシンクをキレイに保つためのコツ
キッチンシンクの掃除は、大変だと思われがちですが汚れの種類別に正しい掃除をすれば、すぐにキレイにすることができます。
それでは、早速詳しい掃除方法について解説します。
キッチンシンクの掃除で家族の健康を守る!
キッチンシンクの汚れには4つの種類があり、それぞれ掃除方法が違います。
- 水垢汚れ…酸性洗剤を用いて汚れを削る掃除
- 油汚れ・石鹸カス…重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤を用いて汚れを浮かせる掃除
- カビや雑菌のぬめり…塩素系漂白剤を使いカビや雑菌を除去する掃除
- サビ…重曹または酸性洗剤を用いて汚れを削る掃除
後ほど詳しく解説しますが、面倒だと思われがちなキッチンシンクの掃除は、100円ショップにある道具で汚れ別に正しい掃除をすれば少ない労力でキレイにすることができるのです。
また、キッチンシンクは意外にも菌が多く、汚れをそのままにしてしまうと食中毒の危険が高まるので早急に掃除しましょう。
キッチンシンクの4つの掃除方法
キッチンシンクの汚れは大きく分けて4つのタイプがあります。
- 水垢汚れ…水道水に含まれるミネラル分が付着した汚れ
- 油汚れ・石鹸カス…食器洗い飛び散った油や洗剤が付着した汚れ
- カビや雑菌のぬめり…排水溝に溜まったゴミに付く雑菌やカビによって発生する
- サビ…キッチンに放置した空き缶や空き瓶、蛇口の錆がシンクに移ることによる汚れ
実はキッチンシンクの掃除は、これらの汚れに応じた掃除をしないとキレイにできないのです。
ここでは、汚れに応じた正しい掃除方法を詳しく解説します。
キッチンシンクの水垢汚れを落とす掃除方法
キッチンシンクの水垢汚れを落とすには削る掃除をします。
水垢汚れの原因は、水道水に含まれるミネラルと食品に含まれるカルシウム成分が混ざり合ってできる汚れ。
毎日水道水を使うシンクには避けられない汚れです。
そんな水垢汚れをキレイにするコツはズバリ削る掃除。
水垢汚れを落とすための便利な道具は以下の通りです。
- スポンジ
- プラスチックのへら
- 使わなくなったクレジットカード
- たわし
始めから固いものでガシガシ水垢を削ってしまうと水垢汚れを落とすだけでなくキッチンシンクを傷つけてしまいます。
毎日使う大事なシンクを傷つけないためにもまずは柔らかいスポンジから水垢汚れを擦り落としましょう。
また、水垢汚れはアルカリ性の汚れなので、しつこい汚れには酸性洗剤のクリームクレンザーが効果的です。
クリームクレンザーを使うときには以下の2点にご注意ください。
- キッチンシンクの素材によってはキズが付く
- ゴム手袋などをしないと手が荒れたりやけどをしたりする
食品を扱うキッチンシンクで、クリームクレンザーなどの化学薬品を使うのは抵抗がある方はクエン酸を使うのも1つの方法です。
ただ、クエン酸は酸性が弱いのでしつこい水垢汚れは落ちにくい場合があります。
キッチンシンクの石鹸カス・油汚れを落とす掃除方法
キッチンシンクの石鹸カス・油汚れは酸性の汚れなので、重曹・セスキ炭酸水を使った掃除をします。
まず、アルカリ性の重曹を使った掃除をご紹介します。
重曹を使った掃除方法
重曹には3つの特徴があるので、家庭内の酸性汚れを落とすのに1つ持っておくと便利です。
ドラッグストアはもちろんのこと、100円ショップでも購入することができます。
重曹の3つの特徴
- 粒子が細かくて水に溶けやすい
- 発泡性があり汚れを浮かして落とすことができる
- 誤って口にしても無害なため安全
食品を扱うキッチンにはもってこいのお掃除アイテムですね。
重曹はキッチンシンクの石鹸カス汚れを落とすのに効果的で、掃除方法は以下の通りです。
- キッチンシンクを水洗いする
- 重曹をそのまま振りかけて30分から1時間放置
- 浮いた汚れをスポンジでこすり洗い
なお、しつこい汚れには、重曹と水を混ぜた重曹ペーストを使った掃除がおすすめ。
重曹ペーストの作り方
- 重曹大さじ2杯と水大さじ1杯を用意
- ペースト状になるまで混ぜる
しつこい汚れに重曹ペーストをのせれば、汚れが浮いてくるので後は水拭きするだけでOK。
重曹は白残りしやすいというデメリットがあるので、重曹が残らないようしっかりと水で流し、拭きあげましょう。
セスキ炭酸ソーダ水を使った掃除方法
重曹よりもアルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダは、キッチンシンクの油汚れを落とすのに有効です。
セスキ炭酸ソーダも重曹と同じようにドラッグストアまたは100円ショップで購入することができます。
セスキ炭酸ソーダは、水に溶けやすい性質をもっているので、掃除をするときには、セスキ炭酸ソーダスプレーを作るのがおすすめです。
セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方
- 水500mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1入れて混ぜる
- セスキ炭酸ソーダ水をスプレー容器に入れる
掃除方法は、気になる油汚れにスプレーをかけて、雑巾などで水拭きするだけです。
頑固な油汚れには、キッチンペーパーを汚れの上に置き、上からスプレーする「セスキ炭酸ソーダパック」がおすすめ。
しばらく置いてから水拭きするとピカピカになりますよ。
セスキ炭酸ソーダスプレーはキッチンシンクの油汚れはもちろんのこと、ガスコンロや換気扇の掃除にも使えます。
キッチンシンクの排水溝・三角コーナーのぬめりを落とす掃除方法
キッチンシンクの排水溝・三角コーナーのぬめりは雑菌やカビが原因なので、塩素系漂白剤(キッチンハイター)を使った掃除をします。
今は泡タイプと液タイプの2種類がありますが、今回は安価で量が多い液タイプを使った掃除方法をご紹介します。
- 排水溝・三角コーナーのごみを捨て、軽く水洗いする
- ビニール袋に排水溝・三角コーナーを入れる
- ビニール袋にお湯と塩素系漂白剤を入れて30分~1時間放置
- 排水溝・三角コーナーを水洗いする
たったこれだけで排水溝・三角コーナーのぬめりが一掃できます。
塩素系漂白剤を使うときの注意点
塩素系漂白剤は、強い酸化力と殺菌力があります。
そのため、扱いに注意しないとやけどを負ったり、有毒ガスを発生させたりしてしまうことも。
そうならないためにも塩素系漂白剤を使うときには以下の点に十分気を付けましょう。
- 酸性の洗剤と混ぜない
- 換気をしてから使用する
- 小さい子の手が届く場所に決して置かない
- ゴム手袋を着用してから使用する
塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムという強アルカリ性の化学物質です。
次亜塩素酸ナトリウムは、たんぱく質の性質を変える作用があり、誤って目に入ったり、誤飲したりしてしまうと失明や死に至る恐れがあります。
また、塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜると有毒ガスが発生します。
過去には主婦が有毒ガスを発生させてしまい、死亡した事例もあるので注意が必要です。
キッチンシンクのサビを落とす方法
キッチンシンクのサビは重曹やクレンザーを使って掃除をします。
キッチンシンクは基本的にさびにくい素材でできていますが、「もらいサビ」によって錆びてしまうこともあるのです。
もらいサビとはキッチンにある空き缶などが錆びることにより、そのサビがキッチンシンクに移ることで発生するサビのことを言います。
もらいサビの原因となるものをいくつか挙げてみました。
- ナイフやフォークなどの食器類
- スポンジ置きやスポンジ本体
- 食洗機のホース
- 空き瓶や空き缶など・・・
もらいサビを防ぎたい場合は、キッチンにこれらのものを置かないこと、そして定期的に掃除をする必要があります。
既にキッチンシンクに錆ができてしまった場合は、錆びを削り落とすか、重曹ペーストを使ってサビ取りをするのがおすすめです。
削り落とす場合は、水垢と同じように柔らかいものから固いものへ順番に道具を使い分けて錆びを削ります。
削り落とせない場合は重曹ペーストを錆に置き、浮かせてから落としましょう。
それでも落ちない頑固なさびは、市販のサビ取り用薬品を使うのも1つの手です。
サビは見た目も悪いですし、削り落としてもシンクが傷ついてしまう恐れがあります。
サビは小さい内に落とすことをおすすめします。
キッチンシンクを掃除する理由
キッチンシンクを掃除する理由は様々ですが、その1つにキッチンシンクの雑菌の多さがあります。
それは、大手洗剤メーカーの花王株式会社安全性科学研究所が行った調査報告書でも明らかとなっています。
- 一般家庭90世帯を対象に2018年8月~10月に実施
- 各家庭に調査員が訪問し、最大24カ所で菌の採取を行う
- 持ち帰った菌は花王株式会社安全性科学研究所にて解析
- ほとんどの家庭のキッチンスポンジやシンク排水口、蛇口付け根で菌が多い
- キッチンの菌数はトイレの床の菌数と同等以上である
どの家庭も綺麗であるはずのキッチンの菌数はなんとトイレの床の菌数以上であることが分かったのです。
これでは、いつ食中毒になってもおかしくない状況ですよね。
出典:花王公式サイト 日本の住環境における菌の実態調査
この結果からも分かるように、家族の健康を守るためにもキッチンシンクを早急に掃除する必要があります。
キッチンシンクをキレイに保つ掃除方法
キッチンシンクをキレイに掃除しても、毎日使う場所なのですぐに汚れてしまいがちです。
それは仕方のないことなのですが、酷い汚れにならないようキレイに保つコツはあります。
キッチンシンクをキレイに保つコツは様々ですが、以下の3つが効果的です。
- キッチンシンクの中に生ゴミや食器を放置しない
- キッチンシンクを掃除した後に撥水コーティング
- キッチンシンクの使用後に拭き掃除
それでは1つずつ詳しく解説します
キッチンシンクの中に生ゴミや食器を放置しない
キッチンシンクの中に生ごみや食器を放置しておくと、汚れやにおい、害虫を発生させてしまいます。
調理の後に出た生ゴミはすぐ捨てる、使った食器はすぐ洗うなど心がけるようにしましょう。
キッチンシンクを掃除した後に撥水コーティング
キッチンシンクを掃除した後に撥水コーティングをすると、キレイな状態を保つことができます。
キッチンシンクが月日を絶つごとに汚れて見えるのは、キッチンシンクについた細かいキズに汚れが入り込んでしまうから。
そのため、キレイに掃除してもすぐに汚れが目立ってしまうのです。
掃除した後に撥水コーティングを使えば、コーティング剤が傷を埋めすため、キッチンシンクの表面が滑らかになります。
その結果、汚れが付着しても弾いてくれるので水で流すだけでキレイなキッチンシンクを保つことができます。
キッチンシンクの使用後に拭き掃除
キッチンシンクの汚れの中で最も付着しやすいのが水垢汚れです。
水垢汚れを防ぐのは実はとても簡単、キッチンシンクを軽く掃除した後に残った水滴を噴き上げるだけです。
例え忙しくて掃除ができなくても、シンクの水分を拭き取るだけで汚れ付着の防止になります。
キッチンシンクの掃除が困難な場合はプロに任せる
「キッチンシンクを掃除したいけれども掃除が面倒」
「キッチンシンクに頑固な汚れが残っていて自分で掃除できない」
仕事や家事・育児に忙しい私たちは、なかなかキッチンシンクの掃除に手が回らないことも。
忙しい人やキッチンシンクをもっと綺麗にしたい人は、プロにキッチンシンクの掃除を任せるのも1つの方法です。
プロに依頼すれば、キッチンシンクの頑固な汚れはもちろんのこと、簡単な手入れでキッチンシンクをキレイに保てるコツも丁寧に教えてもらえますよ。
まとめ
キッチンシンクの掃除は、汚れの種類別に掃除することによって、効率よくキレイに掃除することができます。
- キッチンシンクの汚れは4種類あり、それぞれ掃除の方法が異なる
- キッチンシンクの掃除には、重曹・セスキ炭酸ソーダ・塩素系漂白剤などを汚れの種類に応じて使う
- キッチンシンクはトイレの床と同じくらいの菌がいる
- キッチンシンクは毎日意識的に掃除することでキレイに保てる
キッチンシンクをキレイにしておくと、毎日の料理も楽しくなります。
最近では、オープンタイプのキッチンが主流となっており、人目に触れる機会も多いのでできるだけキレイに保ちたいものです。
キッチンシンクの掃除は面倒くさいと思われがちですが、一度キレイにしてしまえば、後は毎日の噴き上げやちょこっと掃除でキレイを保つことができます。
キレイにするのも汚れ別に洗剤や道具を使えば簡単に済ませることができますよ。
家族の健康を守り、料理を楽しくするためにもキッチンシンクをキレイに掃除しましょう!