トマトのリコピンを効率よく摂取する方法!品種や選び方のコツも紹介
トマトのリコピンを効率よく摂取する方法を知りたいですか?
今回はトマトのリコピンを効率よく摂取する方法からリコピンの効果までを解説します。
トマトのリコピンを効率よく摂取できれば、アンチエイジングや生活習慣予防などの効果をいち早く実感することができますよ。
リコピンを効率よく摂取できるトマト料理のレシピについても紹介しますので、ぜひご家庭でもお試しください!
トマトのリコピンを効率よく摂取する方法
トマトの栄養素の1つであるリコピンは生のトマトを食べるよりもより効率よく摂取できる2つの方法があります。
- トマトを油脂で調理する
- 朝にトマトジュースを飲む
それでは1つずつ解説します。
トマトを油脂で調理する
カゴメ株式会社総合研究所と名古屋大学が2018年に行った共同研究によると、トマトのリコピンは油と一緒に加熱することで体内に吸収されやすい構造変化するということが分かりました。
さらに、玉ねぎやニンニクを一緒に調理するとより効率よく摂取することができます。
つまり、ニンニクや玉ねぎそしてトマトをふんだんに使うイタリア料理はリコピンを効率よく摂取できる料理なのです。
だからイタリア人は健康で美しい人が多いのかもしれませんね。
朝にトマトジュースを飲む
トマトに含まれるリコピンを効率よく摂取したいならば、朝にトマトジュースを飲みましょう。
カゴメ株式会社総合研究所は、朝・昼・夜にトマトジュースを飲んだ場合、リコピンが最も効率よく摂取できるタイミングは朝であることを”人実験”で明らかにしています。
実験内容は以下の通りです。
- 健康な男女23人に朝・昼・夜の時間帯にトマトジュース160gを摂取してもらう
- 血中のリコピン濃度を測定し、各時間帯で比較
その結果、昼の血中リコピン濃度が最も少なく、朝の血中リコピン濃度が最も高いという実験結果を得ることができました。
表を見ても分かるようにその差は歴然。
出典:https://www.kagome.co.jp/company/news/2016/002699.html
リコピンを多く摂りたいなら朝のトマトジュースが必須ですね。
トマトのリコピンが体に良い理由
トマトのリコピンが体に良い理由は4つあります。
- 抗酸化作用が高く動脈硬化や高血圧、糖尿病と言った生活習慣病の予防や改善
- 紫外線によって暗くなった肌の色を回復する
- 善玉コレステロールを増やし腸内環境改善
- 骨吸収のマーカーを改善し骨粗しょう症予防
トマトに含まれるリコピンは、私たちの美と健康を守ってくれる栄養素です。
身近な食材のトマトを摂ることで、万能薬のようなリコピンが摂れるなんて驚きですよね。
トマトはリコピン以外にも栄養が豊富
トマトには、リコピン以外にも次のような栄養素が豊富に含まれています。
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- カリウム
- 食物繊維
- βカロテン
美肌や風邪予防に欠かせないビタミンCや、アンチエイジング作用を持つビタミンEが多く含まれ、美容や健康に高い効果が期待できます。
トマトは健康はもちろん、美容もサポートしてくれる頼もしい食材なのですね。
トマトの種類と美味しいトマトの選び方
トマトは約8,000種の品種があり、うち120を超える種が日本では品種登録されています。
最近ではフルーツに負けない甘みを誇るものや、直径が1cmにも満たないような小さいものなど、さまざまな種類のトマトが店頭に並び、選ぶのに悩んでしまうほどですよね。
ここではたくさんあるトマトの品種の中から、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
1)桃太郎
大玉トマトの中でも主要品種に挙げられ、トップシェアを誇るのが「桃太郎」です。ピンク系トマトの代表格でもあり、適度な酸味がありつつ甘みが強いのが特徴。
桃太郎には、さらに20種類を超えるシリーズがあります。
2)ファーストトマト
桃太郎と同じ大玉トマトの代表品種で、お尻部分が尖っているのが「ファーストトマト」です。ピンク系トマトで、酸味と甘みのバランスがよいのが特徴。
ゼリー部分が少なめで身崩れしにくいので、サンドイッチにもおすすめです。
3)アイコ
長細いミニトマトの品種で「ロケットミニ」とも呼ばれます。ゼリー部分が少なく、果肉が厚めで糖度が高いのが特徴。サラダはもちろん、加熱してもおいしくいただけます。
黄色い「イエローアイコ」は、赤いものに比べてよりフルーティな香りと味で人気です。
4)シシリアンルージュ
「シシリアンルージュ」は、2005年にイタリアで生まれたミニトマトの品種。細長いフォルムと真っ赤な色が特徴で、酸味と甘みのバランスが抜群です。
生食はもちろん、コクのある味わいは加熱調理にもぴったり。
5)サンマルツァーノ
加工用トマトで、イタリアトマトの代表格なのが「サンマルツァーノ」です。円筒形で果肉がしっかりしており、ゼリー部分は少なめ。
果実のままで一般に流通することはなく、収穫後すぐ加工され、加工品の状態で出荷されます。
美味しいトマトの選び方
美味しいトマトを選ぶには4つのポイントがあります。
- へたが緑色で新鮮
- 全体に均一な赤色である
- 丸みがあり重みを感じる
- へたに向かって白い筋が通っている
おいしいトマトを見分けるコツは、まずヘタをチェック。
きれいな緑色で、ピンとハリのあるヘタが新鮮なトマトの印です。
果実部分は丸みがあり、色のムラがないもの。しまりがあり、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。
実の中心部分からヘタの向かって筋が通っているものは、甘みの強いトマトです。
忙しいときは…トマトジュースやドライトマトでリコピン摂取
トマトをふんだんに使ったイタリア料理を食べて、リコピンを効率よく摂取したいけれども、お金も限られているし毎日トマト料理を作るのは大変ですよね。
そんな忙しい方は、トマトジュースやドライトマトでリコピンを摂取しましょう。
まず、トマトジュースは加工する際にトマトをミキサーにかけたりすりつぶしたりすることで、細胞壁が壊れてリコピンの吸収率がよくなります。
冒頭でもお話ししましたが、トマトジュースは朝に飲むとさらにリコピンを多く摂取できますよ。
一方で、お菓子のようなドライトマトは、リコピンを摂取できるの?と思われるかもしれませんね。
でも、実はトマトを乾燥させることでリコピンが濃縮され、同じ重さなら生のトマトよりリコピンの量が10~15倍に増えるのです。
持ち運びにも便利なのでおやつとしてつまむのにも良さそうです。
忙しいときは、トマトジュースやドライトマトで手軽にリコピンを摂取しましょう。
まとめ
夏に限らず一年を通して安価で手に入るトマト。
トマトのリコピンが体に良いことはわかっていたけれども、健康だけでなく美容にも効果があるとは驚きですよね。
また、生のトマトがよりリコピンを摂取しやすいと思われがちですが、実は加熱調理したり加工食品を使ったりした方が効率よく摂取できます。
- 生のトマトよりも加工品や加熱調理したトマトの方がリコピンを多く摂れる
- リコピンを多く摂りたいなら朝のトマトジュースがおすすめ
- リコピンには生活習慣病を予防する効果がある
- 忙しいときはドライトマトやジュースでリコピン摂取
今後は、トマトを食卓の主役にしても良さそうですね。
トマトのリコピンを効率よく摂取して、家族の美と健康を守りましょう。