生活費10万円の生活とは?家族構成別に見てみよう
節約を考える場合、削りたいのが日々の生活費です。
切りよく生活費を10万円に抑えることはできるのでしょうか。
今回は生活費10万円の生活について、内訳や達成に近づく方法についてご紹介します。
今よりも生活費を減らしたい人、節約ポイントを知りたい人はぜひ参考にしてください。
生活費10万円の暮らしはできる?家族構成ごとにチェック!
生活費10万円で暮らせるのかを知る前に、1ヵ月の生活費がどのくらいかかるかを家族構成別に確認してみましょう。
単身~4人世帯の例をご紹介します。
家族構成 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
生活費 | 155,722円 | 271,385円 | 308,332円 | 343,344円 |
出典:総務省統計局「家計調査(2019)」1世帯当たり1か月間の収入と支出
※この表の家族構成は、世帯主が60歳未満の勤労者世帯の生活費です。
この表では持ち家の有無で大きく変わる「家賃地代」を抜いているにもかかわらず、単身世帯であっても1ヵ月の生活費は10万円を大きく超えてしまうことが分かります。
【家族構成別】生活費10万円の内訳は?何にいくらお金を使う?
家賃地代を除いても生活費を10万円以内に収めることは難しいようです。
では、生活費の中でも代表的と思われる以下の項目にどのくらいのお金がかかっているのかについて、さらに詳しく確認していきます。
- 食費
- 水道光熱費
- 教育費
- 交通通信費
食費
生活する上で必要不可欠な生活費からチェックしていきましょう。
家族構成 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
食費(※カッコ内は外食費) | 44,348円 (17,012円) |
64,362円 (15,567円) |
72,855円 (16,209円) |
82,637円 (18,706円) |
2人以上世帯になれば、食費だけでも6万円を超えています。
生活費が10万円だとしたら半額以上が食費で消えているのです。
なお、この食費の中には外食費も含まれています。
外食費はカッコ内でご紹介していますのでそちらも確認してください。
意外にも外食費は単身世帯の方が2人、3人世帯よりもかかっているようです。
「外で会食する機会が多い」「片付けがいらない外食の方が楽」という人がいることも理由ではないでしょうか。
水道光熱費
電気・ガス・水道などにはどのくらいかかっているのでしょうか。
家族構成 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
水道光熱費 | 9,972円 | 18,202円 | 20,854円 | 22,741円 |
単身者世帯の金額がかなり少なくなるようです。
このデータは勤労者世帯のものですので、日中不在にしている家が多いのが理由でしょう。
しかし、テレワークが普及してくると、増加することも予想されます。
今のうちに金額を抑える方法を考えておくのもいいかもしれません。
教育費
3人以上の世帯になると子供がいることも予想されます。
子供がいる世帯には非常に重要な項目ですので、しっかり確認しておきましょう。
家族構成 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
教育費 | 0円 | 1,778円 | 18,057円 | 33,583円 |
世帯の人数が増えるごとに金額も大きく増えていきます。
とくに2人世帯と3人以上世帯の差が大きいことに驚かれるのではないでしょうか。
子供の誕生、そして進学するにつれて教育費は増えていきます。
まだ、そこまでお金がかからない時期から貯めていくことが大事だといえるでしょう。
交通通信費
車や自転車、電話代などです。
交通通信費の中には電話代も入ります。
カッコ内で電話代が含まれる通信費についてもご紹介します。
家族構成 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
交通通信費※カッコ内は通信費 | 27,905円 (7,825円) |
51,771円 (15,018円) |
55,397円 (16,702円) |
63,862円 (17,585円) |
2人以上世帯になると通信費も1万円を超えてきます。
家族全員が携帯電話を持つ世帯も多いことが理由ではないでしょうか。
また、居住地域によっては車や自転車にかかる費用を削れないというところもあるでしょう。
など、各家庭の事情が反映する項目でもあります。
生活費10万円で暮らす方法は?節約できる部分を探そう!
生活費全般、そして食費など代表的な項目を確認していきましたが、生活費を10万円に抑えることはどうしても難しいようです。
ただ、生活費10万円は達成できなくても、削れるところがあるのではないでしょうか。
以下の例のように節約できる部分を探していきましょう。
食費
健康に直結するため、「天候によって価格が左右される野菜を買わない」「肉・魚を買わない」等の方法はおすすめできません。
削るとしたら外食費ではないでしょうか。
週末に作り置きをする、などの方法で外食を減らすように心がけましょう。
また、お菓子などの嗜好品の購入金額を減らすのもおすすめです。
「お菓子を買うのは週に一回にする」「お菓子代の予算を決めておく」等の方法で減らしていきましょう。
食費を抑えるコツについては、以下の記事をご覧ください。
水道光熱費
体調に配慮して「エアコンを使わない」といった方法はおすすめできません。
節約するとしたら、以下の項目ではないでしょうか。
- 電気ガス会社を見直す
- 節電効果のある最新家電に買い換える
電気・ガス自由化で電気会社やガス会社を自分で選べるようになっています。
会社をまとめると料金が割引される場合もありますので、調べてみましょう。
最新家電へ買い換えることも検討してみてください。
とくに冷蔵庫等の大型家電は節電効果も高くなっているため、古いものをそのまま使い続けるよりもお得です。
教育費
世帯人数が3人以上になる場合、教育費が増える可能性が非常に大きくなります。
子供がいると今以上に減らすことは難しいかもしれませんが、これからの教育費負担を減らすためにできることを考えてみましょう。
具体的には以下の点を検討してみてはいかがでしょうか。
- 子供が生まれてすぐに学資保険に加入する
- 習い事にかかる費用をしっかり管理する
学資保険に加入すると15歳時点、18歳時点(商品によっては17歳時点も選択可)でまとまった金額が支払われます。
高校・大学入学資金を作るのに最適です。
また、学資保険の商品の中には、掛けている間に契約者(親)に万が一のことがあればその後の保険料支払いが免除されるものもあります。
生命保険代わりに加入するのもいいでしょう。
学資保険について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
習い事に関する費用もきちんとチェックしてください。
すでに興味を失ったのに続けている習い事、同じような内容のものと比べ月謝が高すぎる習い事があれば、削ることも検討しましょう。
交通通信費
交通通信費の見直しポイントは以下の通りです。
- 格安スマホに乗り換える
- ガソリン・車検などにかかる費用を抑える
格安スマホへの乗り換えも検討してください。
ただし、格安スマホには通話代の割引・無料サービスがないものもあります。
見直しの際は自分がどのくらい通話を使うかを把握することも大事です。
車に関する費用も見直してみましょう。
「なるべく安いガソリンスタンドで給油する」「早割がある車検を早い時期に予約する」など工夫次第で安くする方法はあるはずです。
まとめ:生活費10万円の暮らしを目指すのならば節約は必須!何を削るか考えよう
生活費10万円で生活できるか?について解説しました。
家計調査の結果を見る限り、単身世帯であっても生活費を10万円以内に収めることはなかなか難しいようです。
しかし、生活費を項目ごとに見ていくと、減らせる方法はいくつもあります。
ここで生活費の見直しポイントをおさらいしておきましょう。
- 食費:作り置きで外食を減らす・お菓子を買いすぎないようにする
- 水道光熱費:電気ガス会社の見直し・最新家電に買い換える
- 教育費:学資保険を検討・習い事を見直す
- 交通通信費:格安スマホを検討・車関連費用の見直し
生活費を減らしたいのならば、自分ができるところから探してみましょう。