キッチンスポンジの正しい使い方。除菌とスポンジの選び方もご紹介
みなさんはキッチンスポンジの正しい除菌方法を知っていますか?
実はキッチンスポンジは雑菌が溜まりやすく、定期的な除菌が必要です。
でも正しい方法で除菌しないと、かえってスポンジの劣化を早める恐れがあります。
- キッチン周りはトイレより雑菌が多い?
- 菌は水分・栄養・温度の3つの条件が揃うと繁殖する
- キッチンスポンジの除菌はお湯を使うのがオススメ
- スポンジの劣化を招いてしまう除菌方法
- オススメのキッチンスポンジを紹介
毎日何気なく行っていたキッチンスポンジの除菌、もしかしたら間違っているかもしれませんよ。
今回は私たちの生活に欠かせないキッチンスポンジの正しい除菌方法や使い方をご紹介します。
キッチンスポンジの正しい使い方
濡れたままのキッチンスポンジを放置すると菌が繁殖してしまいます。
キッチンスポンジを使用した後は水気を切って風通しのよい場所で保管するようにしましょう。
正しい使い方を守ってキッチンスポンジが劣化する前に定期的に交換していれば、特別な手入れは必要ありません。
のちほど詳しく説明しますがキッチンスポンジは使用後、90℃くらいのお湯に1分ほど浸けて除菌します。
お湯の温度が高すぎたり、浸す時間が長すぎたりするとスポンジの劣化の原因となりますのでご注意ください。
キッチンスポンジは菌が繁殖しやすい。菌数はなんとトイレ以上!
「キッチン周りは普段から清潔に保っているから大丈夫!」
そう思っていても、実は家の中で一番雑菌が多いのは「キッチン」と言われています。
なんと大半の家庭で、キッチンはトイレよりも雑菌数が多いのです。
花王株式会社 生活者研究センターが2016年に調査した「家庭訪問による拭取り調査」によるとキッチンの中でもとくにキッチンスポンジにもっとも多く菌が発生していることが分かっています。
その菌数はなんと排水口のゴミ受けと同じレベルと言われているのです。
そもそもどうしてキッチンスポンジにそこまで菌が増えてしまうのでしょうか?
菌が増える要因は、水分・栄養・温度の3つです。
キッチンスポンジはこれら3つの要素がすべて揃っており、菌が繁殖しやすい絶好の環境となっています。
- スポンジは水回りで使用され、湿っていて水分を含んだ状態だから
- 食べ物のカスなどが付着し、菌はこれらのカスを栄養分とするため
- 菌は人間にとって快適な20〜37℃の温度帯でもっとも繁殖しやすいから
菌が増殖すると感染症・食中毒のリスクも高まるので、キッチンスポンジを正しい方法で除菌しておく必要があります。
キッチンスポンジの正しい使い方は、清潔に保つ事
キッチンスポンジに菌を繁殖させないようにするには、普段の使い方から注意しましょう。
キッチンスポンジの正しい使い方は以下の通りです。
- ラックなどにおいて保管
- 使う前に予洗い
- 定期的に交換する
日頃からキレイに使うよう心がければ、菌の増殖を防げます。
それでは1つずつ説明していきましょう。
1)ラックなどに置いて保管
キッチンスポンジは水気を切って風通しのよい場所に保管しましょう。
シンクには置かず、ラックなどを購入して濡れない場所を作っておくと便利です。
2)使う前に予洗い
カレーなどのしつこい汚れは、事前にキッチンペーパーなどで汚れを落としてから洗いましょう。
できるだけスポンジに汚れをつけないようにすれば、清潔さを保てます。
3)定期的に交換する
キッチンスポンジは何個か持っておいて、定期的に交換するのがオススメです。
1つのスポンジを使い続けるのは限界があるので、月に2~3回は交換するようにしましょう。
このように普段の使い方から気をつければ、スポンジを清潔に保ちつつ劣化も防げます。
ただしどの方法を取るにしても、除菌はこまめに行ってください。
キッチンスポンジを正しく除菌する
キッチンスポンジを正しく使ったとしても、定期的に除菌しなければ菌が繁殖します。
キッチンスポンジの正しい除菌方法はもちろんのこと、意外と知られていない間違った除菌の仕方を確認しましょう。
キッチンスポンジはお湯で除菌する
キッチンスポンジの除菌方法は、熱湯を使うのがオススメです。
以下の手順で試してみてください。
- 耐熱ガラスボウルに60〜90℃くらいのお湯を入れる
- ボウルに洗ったキッチンスポンジを1分ほど浸す
- スポンジを冷水で冷やす
- しっかり水気を切って、風通しの良い場所で保管
完全に沸騰したお湯を使うと、スポンジの耐熱温度を上回るため、劣化の原因になります。
除菌するときのお湯の温度は90℃までがベストです。
菌は20~37℃で繁殖しやすいので、スポンジをお湯から出したら、そのまま放置せずすぐに冷やしましょう。
また、除菌したスポンジは雑菌が繁殖しないよう、しっかりと水気を切って保管しておきましょう。
スポンジの劣化を招く除菌方法
みなさんが普段行っているキッチンスポンジの除菌方法、実はスポンジの劣化を招いているかもしれません。
以下のような除菌の仕方をしていませんか?
- 沸騰したお湯で除菌する
- 電子レンジで加熱する
- 漂白剤の使用
- 日光による消毒
これらの除菌方法がなぜスポンジの劣化を招くのか。1つずつ解説します。
沸騰したお湯で除菌する
これは前述したようにお湯の温度がポイントとなります。
スポンジの耐熱温度は90℃前後となっており、90℃以上の温度になるとスポンジの形が変形してしまいます。
100℃のお湯での除菌はスポンジの劣化につながってしまうので、沸騰したお湯での除菌はやめておきましょう。
電子レンジで加熱する
電子レンジで加熱できるのは、耐熱温度が140℃以上のモノです。
間違いなくスポンジの劣化につながるので、電子レンジでの除菌はやめておいた方がよさそうです。
漂白剤の使用
漂白剤は殺菌作用を持ってますが、繊維を傷つけるなどスポンジそのものを傷めてしまいます。
とくに塩素系漂白剤は効き目が強いのでNGです。
日光による消毒
スポンジの素材は紫外線に弱いのが特徴です。
外で日干しするとスポンジが劣化してしまうので、スポンジを乾かすなら室内や日陰がオススメです。
これらの除菌方法は、殺菌効果はありますがキッチンスポンジを劣化させる原因になります。
正しい除菌方法を使って、スポンジを長持ちさせましょう!
キッチンスポンジの選び方
キッチンスポンジにはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は「素材」と「形」に着目し、オススメ商品をご紹介します!
「素材」の違い
キッチンスポンジにはさまざまな素材があります。
今回はキッチンスポンジによく使われる4つの素材を紹介します。
- ウレタンフォーム
- セルロース
- 不織布
- ポリエステル
その性能を一つずつ見ていきましょう。
ウレタンフォーム
ウレタンフォーム素材のスポンジは柔軟性があり押すと元に戻る形状。
目の細かいモノと粗いモノがあって、前者は泡立ちが良く、後者は水切れがいいという特徴があります。
セルロース
水に濡らすと柔らかくなる素材で、食器の水や汚れを拭き取るのにピッタリです。
吸水性に優れているので、台拭きとしても重宝します。
不織布
不織布はウレタンフォームやセルロースと一緒に使われることが多いです。
非常に硬くて布のような素材が特徴的。
その硬さから、落としにくい頑固な汚れを落とすのに適しています。
ポリエステル
この素材のキッチンスポンジは、ウレタンフォーム素材をネットに包んでいるのタイプを良く見かけます。
やわらかい素材なので、折り曲げたりして容易に形を変えられるので、コップなどを洗うのにオススメです。
「形」の違い
キッチンスポンジには、素材だけでなく形にもさまざまな違いがあります。
今回はキッチンスポンジによく採用される4つの形を紹介します。
- 1層
- 2層
- 3層
- ネットタイプ
その違いを一つずつ見ていきましょう。
1層
こちらは不織布がついていないタイプで、軽く柔らかい素材でできています。
水切れが良く乾燥させやすいのが特徴ですが、柔らかいので頑固な汚れを落とすのには向いてません。
2層
ウレタンスポンジに不織布がついたタイプ。
食器類など傷をつけたくないモノはやわらかい面で、頑固な汚れは硬い面と使い分けができます。
3層
不織布・目の細かいウレタン・粗いウレタンの3つを組み合わせたタイプ。
泡立ちと水切れの良さ、さらにその泡を長持ちさせられる、いいとこ取りのスポンジです。
ネットタイプ
層タイプと形状が異なりますが、ネットタイプのスポンジもあります。
ウレタンスポンジをネットで包んでいてやわらかいので細かい汚れをキレイに落とせます。
オススメ商品4選
スポンジの素材や形について、わかっていただけたかと思います。
ここからは、毎日の食器洗いがラクになるオススメのスポンジを4つご紹介します!
- マーナ おさかなスポンジ
- マーナ POCO キッチンスポンジ
- スコッチブライト 抗菌ウレタンスポンジS
- 亀の子 キッチンスポンジ Do 角型
スポンジの買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
マーナ おさかなスポンジ
見た目もかわいく、非常に便利な3層スポンジ。
魚のフォルムは握りやすさを考えて作られています。
柔らかくて折り曲げやすいだけでなく、しっぽ部分を活用すれば、コップの底など狭いところも十分に洗えます。
カラーも10種類以上あり、値段の割りに多機能な商品です。
マーナ POCO キッチンスポンジ
珍しい円形が特徴的なスポンジで、収納用の吸盤とセットになっています。
この吸盤にスポンジ本体を差し込むだけで簡単に収納でき、水切りも容易に可能。
不織布と2種類のスポンジの3層構造になっており、汚れを簡単に落とせます。
スコッチブライト 抗菌ウレタンスポンジS
研磨剤つき不織布と抗菌ウレタンスポンジを貼り合わせた商品です。
頑固な汚れをすぐに落とせて、スポンジ自体の耐久性も抜群。
同シリーズには研磨剤不使用の不織布を使った商品もあり、こちらは傷のつきやすい食器類を洗うのに便利です。
亀の子 キッチンスポンジ Do 角型
すべて同じ素材でできている、非常にシンプルなデザインのスポンジ。
銅の微粒子が塗料に使われているので、抗菌効果に優れています。
泡立ちと泡もちにおいてはトップクラスの商品。
まとめ
キッチン回りはトイレよりも雑菌が多いとの研究結果も出ているため、キッチンスポンジは定期的な除菌が必要です。
しかし、多くの人はしっかり除菌しようと「漂白剤を使う」、「レンジを使う」など間違った方法を行い、キッチンスポンジの劣化を招いてしまいます。
- キッチンスポンジには雑菌が繁殖しやすい条件が揃っている。
- スポンジは水気を切って、風通しのよい場所で保管しておく必要がある
- 電子レンジの使用などスポンジの劣化を招く除菌方法は避ける
- キッチンスポンジは、熱湯を使って温度に気をつけながら除菌しよう!
- スポンジは定期的に本体を交換するなど、日頃からの取り扱いが大事!
キッチンスポンジはお湯に浸けてしっかり乾燥させるだけで除菌でき、長持ちできます。
ただし、キッチンスポンジは正しく使っていても、汚れや劣化によって菌が繁殖しやすくなってしまうので月に1~2回の交換は必要です。
食中毒から家族を守るためにもキッチンスポンジは正しく使いましょう。