家事・節約

冷蔵庫の電気代を節約!掃除と整理整頓で食費も抑える方法

冷蔵庫の電気代を節約!掃除と整理整頓で食費も抑える方法
店長ゆき

毎日使う冷蔵庫は、消費電力の高い家電の1つです。

最近は省エネの冷蔵庫も販売されていますが、それでも一般家庭の全家電の中でベスト3に入るくらい多くの電力を使います。

ですが、見方を変えれば冷蔵庫の消費電力を意識することにより、電気代を大幅に節約することができるのです。

そして、冷蔵庫の消費電力は少しの手間と意識で節電することができます。

この記事で分かること

  • 冷蔵庫の電気代を節約するための整理整頓方法
  • 詰め込み冷蔵庫で電気代が高くなる3つの理由
  • 冷蔵庫は掃除しないと菌の宝庫
  • 冷蔵庫の掃除をラクにする2つのコツ

さらに冷蔵庫の節電を意識することで、食費も抑えることもできるのです。

今回は、冷蔵庫の電気代を節約するための掃除と整理整頓方法をご紹介します。

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冷蔵庫の電気代を節約!

冷蔵庫は整理整頓によって電気代を節約することができます。

冷蔵庫の整理整頓のコツは以下の通りです。

  • 目的別にカゴやトレイを用意
  • 賞味期限の近いものを目線に置く
  • 収納は8割を心がける
  • 冷凍庫は詰め込み収納

後ほど詳しく解説しますが、4つのコツをつかめば冷蔵庫の電気使用量を抑えることができます。

冷蔵庫の節電を意識するだけで、電気代を節約することができるの?と思われる方もいるかもしれませんね。

少し古いデータですが、経済産業省の平成22年度省エネルギー政策分析調査事業 「家庭におけるエネルギー消費実態について」の報告書には、一般家庭内の家電の電気使用量の割合が記載されています。


出典:温室効果ガスインベントリオフィス 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト

このデータによると家庭の電気使用量が最も大きい家電は冷蔵庫で全体の14.2%を占めているのです。

つまり、電気使用量が大きい冷蔵庫の節電を意識すれば自然と電気代も節約できます。

詰め込み冷蔵庫で電気代が高くなる理由

冷蔵庫はドアを閉めてしまえば外から見えないのもあり、つい食材を詰め込みがちです。

でも詰め込み冷蔵庫は、以下の3つの理由で電気代を上げてしまいます。

詰め込み冷蔵庫が電気代を上げる3つの理由

  1. 冷蔵庫内の冷気の循環が悪くなる
  2. 食材が密着してしまう
  3. 食材が見つけにくくなる

冷蔵庫の本来の目的は食材を冷やし、腐りにくくすることです。

詰め込み過ぎると冷気の循環が悪くなり、冷蔵庫内の温度が下がりにくくなることから、無駄に電力消費をしてしまいます。

また、食材が密着してしまうと同じく冷気の循環を邪魔してしまうので問題です。

さらに詰め込み過ぎると食材が見つけにくくなり、冷蔵庫のドアの開閉時間が長くなることも無駄な電力消費の原因になります。

食材が見つけにくくなると、食費が増える原因にもなるので注意が必要です。

気づかないうちに食材が痛んでいたり、賞味期限が過ぎてしまったり、まだストックがある食材を買ってしまったりすることはありませんか?

詰め込み冷蔵庫は、電気代節約の大敵!今日から早速冷蔵庫の整理整頓を始めましょう。

冷蔵庫の電気代を節約するための整理整頓方法

冷蔵庫を整理整頓し、8割収納を心がけることで年間約4000円の節約ができます。

4000円となると節約すれば1週間の食費に相当するので、無視できない金額ですよね。

冷蔵庫の電気代を節約する整理整頓方法は、ゾーン別に異なります。

【冷蔵室】

  • 目的別にカゴやトレイを用意
  • 目線の位置にはよく使うもの・賞味期限の近いものを置く
  • 8割収納

【冷蔵室】

  • 深めのケースを活用

【冷凍庫】

  • 詰め込み収納
  • 仕切りを使って立てる

それではひとつずつ解説します。

【冷蔵室】空間をうまく仕切って収納

冷蔵室は高さと奥行きのある大きな空間が特徴です。

そのままでは空間が使いにくいため、便利なアイテムを使う・目線を意識するなどの次の3つのコツを踏まえて収納しましょう。

1.目的別にカゴやトレイを用意

まず用意したいのがカゴやトレイ

メッシュタイプのものが通気性があり、ほどよく中も見えるためおすすめです。

しかしやみくもにカゴやトレイに詰め込むのではなく、目的別に入れるのがコツ。

たとえば『朝食セット』のカゴに納豆や鮭フレーク、バターやジャムを、または『子どものおやつ』にはプリンやゼリーなどといった具合に収納しましょう。

中に何が入っているのか分かるように、マスキングテープなどを使ってラベリンングすると、家族にも分かりやすくてよいですね。

そのままではバラけがちな食品も、カゴやトレイに入れることで取り出しやすくなり、冷蔵室の奥で眠ってしまう、なんてことにもなりません。

2.目線の位置にはよく使うもの・賞味期限の近いもの

冷蔵室のすっきり収納には目線を意識することも効果的です。

ドアを開けて目線の位置にはよく使う食品や食材をしまっておくと、出し入れしやすくなります。

カゴやトレイに入れておくことでさっと取り出せて、ドアを開ける時間も最低限でOKです。

また賞味期限の近いものや短いものも目線の位置に収納することで、使い忘れを防げます。

目線より高いいちばん上の棚には賞味期限の長いものや、使う頻度の低い食品や食材をしまっておきましょう。

ビールなどのアルコール類、梅干しや佃煮、未開封の食材などをしまっておくスペースとしてぴったりです。

3.収納は8割を心がける

冷蔵室はゆとりある8割収納を心がけましょう。

食材をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと庫内を一度に見渡せず、使いにくい収納になってしまいます。

また冷風の吹き出し口を塞いでしまい、庫内が冷えないといったトラブルの原因になることも。

冷蔵庫の棚板1枚分の空間は常に空けておくことを意識すると見渡しやすいだけでなく、中の食材の出し入れもしやすくなります。

また急な要冷蔵のいただき物にもすぐ対処できますね。

【野菜室】深めのケースを使って収納

野菜室は引き出しタイプが多く、上からパッと見てどこに何があるか分かるように収納することが大切です。

深さのある野菜室にぴったりなのが、同じく深さのあるケース。いくつか並べて置くことで仕切りにもなり、安定して野菜を保存できます。

マチのあるジッパーバッグを使うとケースの中に立てて収納できるだけでなく、新鮮さも保てるのでおすすめです。

また使いかけの野菜をしまっておく浅めのトレイやカゴも用意しておくと便利。

調理の際にはそこから使うと決めておけば、食材の無駄も減らせます。

【冷凍室】仕切りを使って立てる収納

野菜室と同じく深さのある冷凍室は、積み重なると何があるのか分からなくなってしまうため立てる収納がおすすめ。

ブックスタンドなどの仕切りを使うと倒れずに収納できます。

肉や魚を冷凍する際にはラップで食材を包んだ後、種類別に大きめのジッパーバッグに入れておけばバラバラになりません。

中に何が入っているか分かるようにラベリングしておくとよいでしょう。

基本的に冷蔵庫はゆとりある8割収納を心がけたいものですが、冷凍室だけは例外。

冷凍室はぎゅうぎゅうに詰め込んで食材同士でお互い冷やし合う方が冷凍効率が上がり、電気代も節約につながります。

とはいえやみくもに詰め込んでは使いにくいため、食材をきちんと整列させて収納させましょう。

食材を使った後には保冷剤などで空いた空間を埋めるとよいですね。

節約するための冷蔵庫の掃除方法


節約したいならば、冷蔵庫の整理整頓だけでなく、掃除も重要です。

冷蔵庫内を綺麗に掃除するには2つのコツがあります。

  • セスキ炭酸ソーダを使った『ついで掃除』
  • 食材を全て出して徹底的に行う『しっかり掃除』

なぜ、冷蔵庫の掃除が必要なのかというと、冷蔵庫の中は菌が繁殖しやすくなっているからです。

特に野菜室は、食中毒の原因となる大腸菌などの菌の巣窟になっています。

平成20年度兵庫県立生活科学研究所が行った家庭調査によると、野菜室には食中毒を起こす大腸菌などの菌が発生していることが分かっています。

そして、野菜くずあり・なしで菌の数は100~1000倍も異なるのです。

冷蔵庫が汚いと、食中毒を起こして家族の健康が脅かされるだけでなく、医療費など予期せぬ出費が発生してしまいます。

家族の健康と節約のためにも定期的に冷蔵庫の掃除をしましょう。

セスキ炭酸ソーダを使った『ついで掃除』

毎日わざわざ冷蔵庫の掃除のために時間を設けるのは面倒で、習慣化しにくいですよね。

そこで冷蔵庫を使うついでの『ついで掃除』でラクに清潔を保てる仕組みを作りましょう。

用意するのは市販のセスキ炭酸ソーダ水スプレーや、掃除用のアルコールスプレーです。

どちらも用意すると便利ですが、どちらか片方でもOK。

セスキ炭酸ソーダ水スプレーなら油汚れに強い効果を発揮し、アルコールスプレーなら汚れ落ちはもちろん除菌効果も期待できます。

掃除方法は冷蔵庫を開けたついでにキッチンペーパーにどちらかのスプレーを吹きかけ、気になる部分をサッと拭くだけです。

冷蔵庫内はもちろん、よく触るドア部分も汚れているので見落とさず拭きましょう。

しかしいちいちスプレーやキッチンペーパーをを取り出す手間があると、面倒になってしまって続きません。

ついで掃除を習慣づけるには、使うものをすぐ手の届くところに用意しておくことがポイントです。

食材を全て出して徹底的に行う『しっかり掃除』

ついで掃除だけでは行き届かない部分は、定期的な『しっかり掃除』で補いましょう。

掃除の前に電源を抜いておき、まずは冷蔵庫の中の食材を取り出しましょう。

カゴやトレイを使って収納していれば、取り出したりしまったりするのにも手間がかかりません。

拭き掃除はついで掃除と同じようにセスキ炭酸ソーダ水か掃除用アルコールスプレーを使いましょう。

キッチンペーパーではなくマイクロファイバークロスを使って拭きあげると、頑固にこびりついた汚れがすっきりキレイに落とせます。

ドアポケットやパッキンなどの細かい部分は、綿棒や割り箸に布を巻きつけて輪ゴムで留めたお掃除棒を使うと便利です。

しっかり掃除とはいうものの、基本的にはこれだけでOK。

日々のついで掃除をおこなっておけば、しっかり掃除も手間いらずですませられます。

まとめ

冷蔵庫の使用電気量は、一般家庭の家電の中で最も多く全体の14.2%を占めています。

まとめ

  • 冷蔵庫の整理整頓をするだけで年間約4000円の節約
  • 冷蔵庫の整理整頓はカゴやトレイを活用
  • 冷蔵庫の詰め込みは電気代アップ!8割収納を心がける
  • 冷蔵庫は菌が繁殖しやすい!こまめに掃除をする

冷蔵庫は中身がドアで隠れて見えないため、つい整理整頓や掃除をサボりがちです。

きちんと整理されていない冷蔵庫は、電気代や食費がアップする原因になりかねません。

また、掃除のしにくさから汚れがたまりやすく、雑菌の温床となってしまうこともあります。

整理整頓・掃除をすることで節電効果の高い、使いやすい冷蔵庫が実現します。

これを機に自分の家の冷蔵庫の整理整頓や掃除を見直してみてはいかがでしょうか。

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お金と暮らしの相談カフェ、店長のゆきです。 カフェにいらっしゃったお客様の悩みや質問にお答えしています。
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