梅酒を浸ける時期はいつ?失敗しない6つのコツを伝授
まろやかな甘さと優しい酸味が魅力の梅酒。市販の梅酒もおいしいですが、自分で作るとより格別です。
手作りの梅酒をロックや水割り、ソーダ割りなどバリエーション豊かに自宅で味わえたら楽しいですよね。
とはいえ、梅酒は基本的にいつでも仕込めるわけではなく、漬ける時期が決まっています。
そこで今回は梅酒を漬ける時期やおいしいレシピ、注意点などについて詳しく解説します。
梅酒作りの初心者でも、この記事を読めばおいしく作れること間違いなし!
それでは、ぜひ最後までお読みください。
では、1つずつ説明していきましょう。
- 梅酒を漬ける時期
- 3つの材料で作れる梅酒のレシピ
- 梅酒を作るときの注意点
梅酒は意外とデリケート。基本の作り方をここでチェックして美味しい梅酒を作りましょう!
梅酒を浸ける時期はいつ?旬の5~6月がベスト
梅酒を漬ける時期として最適なのは、5月下旬〜6月ごろです。
梅干しに使う梅よりも若く、緑色が鮮やかな青梅を使って作ります。青梅の時期は非常に短いため、見逃さないようにしましょう。
ちょうどその頃スーパーには梅酒の特設コーナーが作られ、目にすることも多いはず。
できるだけ大きめの梅の実を選ぶと、果汁たっぷりでおいしい梅酒が作れます。
5月に入ると店頭に梅が並び始めますが、早い時期に購入すると、まだ未熟な梅のことも。
流通量が増えて本格的なシーズンに入るころに選んだ方が失敗なく作れるでしょう。
重要なのは購入した梅をできるだけ早く使うことです。梅はそのまま置いておくとあっという間に傷み、味や香りが落ちてしまいます。
また、カビや傷みの原因となる場合もあるため、傷のある梅も避けましょう。
傷物の梅は「訳あり品」としてお得に売られていることも多いですが、初心者の場合は品質を重視して選ぶのが失敗を防ぐコツです。
6月10日は梅酒の日
梅酒に適した梅が多く出回る時期の6月10日は「梅酒の日」です。
毎年6月10日もしくは11日ごろが「入梅」とされ(入梅は前年に日付が確定する)、ちょうど梅の収穫が増える時期にさしかかります。
この時期から食中毒や夏バテの対策として梅酒を飲んでほしいとの思いから、梅酒のトップメーカーの『チョーヤ』が2004年に制定しました。
飲食店で梅酒を使ったイベントを行なったり、梅酒の飲み比べセットが販売されたりと、梅酒好きにはたまらない日。
また、毎年この日に梅酒を仕込むと決めるのもいいですね。
超簡単!材料3つの梅酒の作り方大人気レシピ
つづいて梅酒のレシピをご紹介します。用意する材料は3つだけ。
意外と簡単にできるので、気軽にチャレンジしてみましょう。
- 梅(青梅) 260g
- 氷砂糖 260g
- 酒(ホワイトリカー・アルコール分35%) 350ml
- 梅の実は流水でよく洗い、汚れやゴミを取り除いておく。梅酒を仕込むガラス瓶はきれいに洗って熱湯消毒しておく。
- 梅は一粒ずつ水気を拭き取り、竹串を使ってヘタを取り除く
- ガラス瓶に梅と氷砂糖を交互に入れる
- ホワイトリカーを注ぐ
- 冷暗所に保管し、琥珀色になったら飲み頃(3ヵ月〜1年後くらい)
下準備に少し時間と手間がかかりますが、あとは瓶に入れるだけでOK。
意外と簡単ですが、慣れないと思わぬ失敗をしてしまうことも少なくありません。
以下、失敗を防ぐコツもあわせてご紹介します。
失敗しないコツ1:梅酒を漬けるビンは熱湯消毒
梅酒を漬ける瓶は熱湯消毒します。
水気が残るとカビの原因にもなるため、きちんと乾かすことも重要です。
また、瓶はきちんと密閉できるガラス瓶を使うのがベスト。
プラスチック容器などは空気を通しやすく、熟成させるのには不向きです。
失敗しないコツ2:青梅は水気を拭き、へたを取る
下準備した青梅は清潔な布巾やキッチンペーパーで水気を取り、カビが生えるのを防ぎます。
同時に梅に傷がないか一つひとつチェックも忘れずに。
また、少し面倒ですがヘタもひとつずつ取り除いてください。ヘタが残るとえぐみや苦味などが出てしまいます。
失敗しないコツ3:漬け込む酒はアルコール度数20度以上のもの
梅を漬け込むお酒はアルコール度数が20度以上のものを使いましょう。アルコール度数の低いお酒を使うと雑菌が繁殖し、腐敗しやすくなってしまいます。
また、酒税法によりアルコール度数20度以下のお酒を使って梅酒などの果実酒を仕込むのは禁止されています。
アルコール度数の低いお酒を使うと、再発酵して新たなアルコールを生成してしまうおそれがあるためです。
一般的に梅酒作りにはホワイトリカーが多く使われますが、好みに合わせて焼酎やブランデー、ウイスキーなどを使ってもOK。自分好みの味を追求したり、種類別に作って飲み比べたりするのも楽しいですね。
失敗しないコツ4:冷蔵庫での保存はNG!
作った梅酒は冷暗所に保管しますが、冷たくて暗いからといって冷蔵庫はNG。
気温の変化とともに熟成するため、温度が一定の冷蔵庫では琥珀色にならず、おいしくなりにくいためです。
常温での保管は腐敗やカビの心配があるかもしれませんが、きちんと瓶を消毒し、アルコール度数の高いお酒を使っているなら基本的に大丈夫です。
冷暗所がベストですが、直射日光の当たらない風通しのよい場所に保管しておくといいでしょう。
失敗しないコツ5:梅を入れすぎないようにする
梅を必要以上に入れすぎると、クエン酸が多く抽出されて酸味の強い梅酒ができあがってしまいます。
いただきものなどで旬の梅がたくさん手に入ると、つい欲張ってたくさん入れたくなってしまいますが注意してくださいね。
また砂糖の量にも気をつけましょう。基本は梅と同量ですが、好みに合わせて増減してもかまいません。
とはいえ、少なすぎると梅酒が酸っぱくなったり、十分に梅のエキスが抽出されなかったりと失敗の元に。
甘さ控えめにしたいときは、梅の量に対して5〜7割ほどに抑えるといいでしょう。
失敗しないコツ6:初心者は氷砂糖を使う
梅酒に使う砂糖は氷砂糖を選ぶと失敗するのを防げます。
他の砂糖に比べて氷砂糖は溶けるスピードがゆるやか。
そのため、アルコール度数を高く保ちながら熟成がすすみ、雑菌の繁殖や腐敗を防止できるというわけです。
また、味にくせがなく、梅との相性がいい点もメリットとして挙げられます。
梅酒作りに慣れたら、黒砂糖やグラニュー糖、はちみつなどを使って作るのもいいですね。
まとめ:梅酒を浸ける時期は5~6月がおすすめ!
梅酒を漬ける時期は、梅が緑に色づく初夏がベスト。スーパーなどで立派な梅を見つけたら、できるだけ早めに仕込みましょう。
梅は鮮度の落ちるスピードが早いため、作業できる日を決めて購入するのがおすすめです。
梅を漬ける際にはいくつかポイントもあり、それらに注意しながら作ることも重要。
長期間保管するため、とくに衛生面に気をつけたいですね。
- 梅酒を漬ける時期は5〜6月が最適
- 梅酒は3つの材料で手軽に作れる
また、好みに合わせて味を変えられるのも自分で梅酒を作る醍醐味。
砂糖の量や種類、リキュールのタイプなど、自由なアイデアであれこれ組み合わせを変えて作るのも楽しいでしょう。
梅には疲労回復パワーをもつクエン酸が含まれています。
そのため梅のエキスがたっぷり抽出された梅酒は疲れたときにもぴったり。自分で作った梅酒なら、おいしさも気分も格別ですよね。
初夏の気配を感じたら、ぜひ梅酒を作ってみましょう!