酢は健康に良い!5つの効果と手軽に摂れる料理レシピ
酢の健康効果について知っていますか?
今回は、酢の健康効果や効能から手軽に摂れるレシピまでをご紹介します。
この記事を読めば、酢が苦手な人も手軽に摂れて健康な生活を送れますよ。
食べるだけでなく、暮らしに役立つ酢の活用方法についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください!
酢は健康に良い!
酢は、白米または玄米を蒸して作られる発酵調味料です。
酢はなんと紀元前5000年前から作られた最古の調味料。
アミノ酸やクエン酸が多く含まれ、疲労回復や免疫力向上の作用があるため料理だけでなく、薬としても用いられていました。
このことから酢は健康にいいと昔から多くの人に愛用されています。
酢を摂って健康になる理由
昔は薬としても用いられた酢には、5つの効果があります。
- 太りにくい体を作る効果
- 疲労回復効果
- 糖尿病予防効果
- 食中毒予防効果
- 腸内環境を整える効果
それぞれの効果を見ていきましょう。
太りにくい体を作る効果
酢には脂肪の吸収を抑え、カルシウムの吸収を高める働きがあります。
普段の生活に酢を取り入れることで、太りにくくなる身体を作ることができるのです。
また最近の研究では、酢を毎日摂ることで内臓脂肪を減少させる効果が期待できるという発表もあります。
飲むだけでダイエットできるとは言い切れませんが、酢にはダイエットをサポートする作用があると言えるでしょう。
疲労回復効果
酢には、クエン酸とアミノ酸が多く含まれています。
そのため、酢を摂り入れることで、疲労回復効果が期待できます。
さらに酢には抗酸化作用もあるので、運動によって体内に貯まった乳酸を素早く分解。
運動によって受けたダメージを素早く回復することができるので、スポーツする人にはぜひ摂っておきたい調味料です。
糖尿病予防効果
最新の研究によると酢に含まれる「酢酸」には血糖値の上昇を緩やかにする効果があることがわかっています。
具体的に量にすると、1日15ml。大さじ1杯の酢で効果が出ます。これはそのまま飲むのではなく、加工品や料理で摂ってOK。
たった大さじ1杯で恐ろしい糖尿病を予防できるなら、試してみない手はないですよね。
食中毒予防効果
酢には、微生物や雑菌の繁殖を抑える働きがあります。
そのため、
- 寿司
- 酢漬け
- マヨネーズ
など保存食品や調理に幅広く利用されています。
酢を使った料理は長持ちしやすいので、食中毒が起きやすい梅雨や暑い夏の時期にぴったりです。
腸内環境を整える効果
酢にはグルコン酸が含まれており、善玉菌を増やし、腸の働きが活発になります。
先ほど紹介したクエン酸も、便秘解消の効果が期待できます。
腸内環境を整えると、免疫力アップにもつながりますので、風邪を引きにくい体になり健康になりますよ。
酢の種類!成分や味の特徴について紹介
酢は健康に欠かせない調味料ですが、
という人は意外に多いのではないでしょうか。
でも、実は酢にもさまざまな種類があり、飲みやすい酢から料理に使いやすい酢まであります。
ここではよく使われる5種類の酢、
- 穀物酢
- 米酢
- 果実酢
- 黒酢
- ワインビネガー
を紹介します。
それぞれの特徴を活かして使い分けることで、より調理の幅が広がりますよ。
【穀物酢】普段使いに活躍
多くの家庭でお酢といえば穀物酢なのではないでしょうか? 小麦や米などいくつかの穀物をブレンドして作られています。
穀物酢の持つほどよい酸味は、どんな料理にも使いやすいのが特徴。
値段も手頃なため、食材の下処理にも気兼ねなく使えます。
【米酢】豊かな香りで加熱調理をしない料理に
米酢は日本の伝統的なお酢です。
すし飯など、米を使った料理との相性はもちろん抜群。
酸味が優しくまろやかなことから、加熱調理しない酢の物などにもぴったりです。
【果実酢】フルーティな味わいでドリンクやスイーツに
リンゴ酢やぶどう酢、ブルーベリー酢などの果実酢は、フルーティでさやわかな酸味が特徴です。
飲むお酢として使ったり、さっぱりとしたコンポートやジュレにしたり、またはスムージーに入れるのもよいですね。もちろんマリネやピクルスなどの料理にも活躍します。
【黒酢】香りとコクを楽しむ
黒酢は玄米など精米度の低い米を使って作られるお酢です。一方、「中国の黒酢」ともいわれる香醋はもち米から作られます。
いずれも深いコクと香りが特徴。
アミノ酸が多く含まれるため、健康食品としても高い人気を誇ります。
さまざまな料理にはもちろん、牛乳などと割って飲むのもおすすめです。
【ワインビネガー】抗酸化作用のあるポリフェノールたっぷり
ぶどう果汁を発酵させてワインを作り、さらに酢酸菌で発酵させて作るのがワインビネガー。
白と赤の2種類のビネガー(酢)が一般的ですね。
白ぶどうから作られる白ワインビネガーは、さっぱりしてクセのない風味が特徴。
ドレッシングやカルパッチョにおすすめです。
赤ぶどうから作られる赤ワインビネガーは、コクとともに少し渋みのある風味が特徴。肉料理や煮込み料理に少量入れるだけでもグッと深みのある味に。
酢で健康になるための料理レシピ
酢の効果や種類については分かりましたが、それでも酢をそのまま飲むことに抵抗がある人は多いのではないでしょうか。
また、酢を使った料理といえば酢の物以外思いつかない人も多いでしょう。
でも、実は酢を使った美味しい料理は多種多様あり、中には酢の独特な酸っぱさ感じさせない料理もあります。
そこで今回は酢を使った美味しい3つのレシピをご紹介します。
- ピクルス
- サワードリンク
- 手作りドレッシング
それでは1つずつご紹介します。
ピクルス
ピクルスといえばきゅうりやパプリカなどが思い浮かびますが、お好みの野菜ならなんでもOK!
残った野菜や切れ端などを使えば、無駄もありません。あと一品というときにも活躍してくれるので、ぜひ冷蔵庫に常備しておきましょう。
- 酢:250ml
- 水:250ml
- 砂糖:大さじ5
- 塩:大さじ1
- 種を除いた赤唐辛子、にんにく、ローリエ(あればお好みで)
- 好みの野菜(きゅうり、パプリカ、玉ねぎ、人参、ミョウガ、ミニトマトなど。あらかじめ食べやすい大きさにカットしておきましょう)
- 野菜以外を鍋に入れ、火にかける
- ひと煮立ちしたら火からおろす(酸味が苦手ならプラス2分ほど加熱する)
- 野菜を入れた容器に熱いうちに注ぐ
- 冷めたら冷蔵庫で保存する
作って3日ほどを目安に食べきると安心です。
サワードリンク
お酢とフルーツを使ってサワードリンクを作りましょう。
フルーツなどの素材100gに対して、基本となる調味液の分量は次の通りです。
- リンゴ酢や黒酢:200ml
- 氷砂糖:200g
- 皮や芯があるフルーツは取り除き、カットする
- 広口の瓶に氷砂糖、フルーツ、お酢の順に入れてフタをする
- 漬けてから1週間ほどは1日1回、軽く瓶を振る
- 1週間経ったら、フルーツは取り除く
出来上がったら炭酸水、牛乳などで割っていただきましょう。冬ならホットで飲むのもおいしいですよ。
手作りドレッシング
ドレッシングは好みの分量で作れば、わざわざ買う必要はありません。いろんな割合を試して、お気に入りの味を見つけるのも楽しいですね。
いずれのレシピもすべて混ぜるだけで出来上がり。お酢の種類を変えてみたり、プラスアルファの調味料を加えてみたりすると、さまざまな味わいが広がります。
- お酢(あれば米酢):大さじ2
- 醤油:小さじ2
- 塩:小さじ1/2
- サラダ油:大さじ1
- 砂糖:小さじ1/4
- コショウ少々
- お酢(あれば白ワインビネガー):大さじ2
- 塩:小さじ1/4
- オリーブオイル:大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- コショウ少々
酢の摂り過ぎによるデメリット
ここまで酢のメリット、健康維持・改善のための効果をご紹介しましたが、酢の摂取には少し注意が必要です。
酢に入っている酢酸が、歯の表面のエナメル質を溶かすことがあります。
また、胃腸内を刺激して荒れてしまい、胃痛の原因となってしまうこともあります。
酢は調味料です。
原液で飲まずに基本的には料理に使ったり、多めの炭酸や水で割るなどして摂取することがおすすめです。
また、酢ドリンクを飲んだ後にはうがいをすると良いでしょう。
飲食だけじゃない!酢の効用
お酢は料理だけでなく、私たちの暮らしにも役立ちます。使い切れなかったお酢を活用させてもよいですね。
水アカを落とす
酸性の性質を持つお酢は、アルカリ性の汚れである水アカを中和して落とすことができます。
スプレー容器に入れたお酢を、キッチンシンクや洗面台など水アカが気になる場所に軽く吹き付け、上からキッチンペーパーでパックします。
乾燥を防ぐため、上からラップをしておくとよいでしょう。
1~2時間ほど放置した後、スポンジなどで擦ればすっきりきれいになりますよ。
鏡にこびりついた、うろこ状の白い水アカにも効果的です。
切り花を長持ちさせる
部屋に飾る切り花は長持ちさせたいですよね。
そこでおすすめなのが切り口にお酢を30秒〜1分ほど浸し、すぐに水に浸ける方法。切り口がお酢の効果で殺菌され、花が長持ちするんだそうです。
まとめ:酢を積極的に摂り入れて健康になろう
お酢にはさまざまな効果や効能があるだけでなく、幅広い料理で活躍する、まさに万能調味料です。
種類も豊富なので、お好みのお酢を見つけてみるのも楽しいでしょう。
- 酢にはダイエット効果や食中毒予防などさまざまな効果がある
- 酢の種類は5種類、使い分けることでより酢が摂りやすくなる
- 酢をそのまま飲むのはNG。薄めたり調理に使ったりして適正量を心がける
これまでお酢の酸味が苦手で敬遠しがちだった方も、ぜひ試してみませんか?