貯金平均額は30・40代でどれくらい?家計を見直す4つのポイントを解説
30代・40代の貯金平均額がどれくらいかご存知でしょうか?
今回は、30代・40代の貯金平均額や中央値について解説します。
今まで貯金を意識したことがなかった人もこの記事を読めば、今日から貯金と向き合えるはずです。
家計を見直すポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
貯金平均額は30~40代でどれくらい?
30代~40代は、結婚や出産・育児・子どもの進学などライフスタイルが大きく変化する年代です。
また独身だとしても、昇進や転勤。はたまた転勤や独立などを選択する人もいるでしょう。
そんなめまぐるしい変化が訪れる30代と40代の貯金平均額はどれくらいになるのでしょうか?
単身世帯と2人以上世帯の平均貯金額をそれぞれ確認してみましょう。
30代の貯金平均額:403万6千円
30代の貯金平均額は、403万6千円となっています。(厚生労働省の『平成28年国民生活基礎調査の概況』参照)。
単身世帯と2人以上世帯で分けてみると、
- 単身世帯:359万円(『金融広報中央委員会のサイト』参照)
- 2人以上世帯:529万円(『金融広報中央委員会のサイト』参照)
単身世帯と2人以上では170万円の差が出ます。なぜなら、2人以上世帯では共働きしている家庭が多いから。
世帯が1人増えても生活費は2倍にならず、むしろ水道光熱費や家賃を折半できることから貯金額にも余裕が出てくるからです。
また30代で2人以上の世帯では、子どもがいたとしてもまだ小さく、教育費として支出するお金が少ないのも170万の差が出た理由の1つです。
40代の貯金平均額:652万円
40代の貯金平均額は652万円です。(厚生労働省の『平成28年国民生活基礎調査の概況』参照)。
単身世帯と2人以上世帯で分けてみると、
- 単身世帯:564万円(『金融広報中央委員会のサイト』参照)
- 2人以上世帯:694万円(『金融広報中央委員会のサイト』参照)
単身世帯と2人以上では170万円の差が出ます。こちらも先ほどと同じく、2人以上世帯では共働きしている家庭が多いからだと推測されます。
ただし、これはあくまでも平均額です。40代後半になると早い家庭では、子どもが高校・大学へと進学を考える時期がきます。
そうなると今まで貯めた貯金を崩すシーンが多くなるので、単身世帯と2人以上世帯の貯金額の差は少なくなる傾向にあります。
貯金平均額だけでなく中央値にも注目!
これまで30代、40代の貯金の平均額を確認してきました。
とショックを受けてしまった人もいるのではないでしょうか?
しかしながら、平均額だけで見ると、「周りがどれだけ貯金をしているのか?」の実態が掴みにくいのです。
なぜなら平均額で貯金額を見ると、極端に多い人も一緒に計算されてしまうので、平均額も引き上げられてしまうから。
それに対して周りの貯金の実態が掴みやすいのが「中央値」です。
中央値とは、貯金のデータを高い順もしくは、低い順に並べたときの真ん中の値です。
真ん中の値を取るため、大きすぎたり、小さすぎるデータは省かれて算出できます。
そのため貯金1,000万円以上や無収入といった極端な値を省けるので、周りの貯金の実態が掴みやすいのです。
そこで次は、30代と40代の貯金額の中央値を説明していきます。
30代単身世帯の貯金額中央値:77万円
30代単身世帯の貯金額の中央値は、77万円です(『金融広報中央委員会のサイト』参照)。
貯金額の平均額が359万円なので、中央値の77万円と比べると282万円もの差があります。
平均額が大きくなりがちなのは、貯金額が極端に多い人が多数いることにより、平均が引っ張られているからだと考えられます。
ですので「平均額の359万円って高すぎない…?」と思う人でも、中央値は77万円となっているので、安心してください。
30代2人以上世帯の貯金額中央値:240万円
30代2人以上世帯の貯金額の中央値は、240万円です(『金融広報中央委員会のサイト』参照)
貯金額の平均額が529万円なので、中央値の240万円と比べると、289万円もの差があります。
また単身者の中央値である77万円と、163万円も開いていることから、2人以上世帯の貯金への意識の高さが読み取れます。
40代単身世帯の貯金額中央値:50万円
40代単身世帯の貯金額の中央値は、50万円です(『金融広報中央委員会のサイト』参照)
貯金額の平均額が564万円なので、中央値の50万円と比べると514万円もの差があります。
500万円もの差があるのは、多額の貯金を持っている人が多数いて、平均額を引き上げている状態だと読み取れます。
40代2人以上世帯の貯金額中央値:365万円
40代2人以上世帯の貯金額の中央値は、365万円です(『金融広報中央委員会のサイト』参照)。
貯金額の平均額が694万円なので、中央値の365万円と比べると、329万円もの差があります。
30代よりも単身者世帯との貯金額の差がより広がっています。
貯金ゼロの人生は高リスク
貯金ゼロの状態だと以下の事態に対応できなくなります。
- 勤務先が倒産した
- 解雇された
- 会社を自己都合で退職
- 病気で会社を休んだ
- 入院した、手術した
万が一、以上のことが起きてしまった場合、貯金がゼロだと生活が成り立たなくなります。
ですので貯金ゼロの人は、少しずつでもいいので貯金をはじめてみましょう。
貯金平均額に届かなくても大丈夫!今日からできる家計を見直す4つのポイント
貯金平均額や中央値を見て、落ち込んだ方もいらっしゃるかと思います。
でも、現実を知ったあなたは、この記事をよんで貯金の大切さに気づくことができました。
今から家計を見直せば大丈夫、まだ間に合います。ここで家計を見直す4つのポイントを確認しましょう。
- 保険を見直す
- 携帯電話代・通信費を見直す
- 少額から先取り貯金
- 家計簿をつける
これらを順に説明していきます。
家計の見直しポイント1:保険を見直す
生命保険や傷害保険など、重複した保障がないか今一度、見直しましょう。
保険は加入したときから、そのままになっていたりします。保障金額は年齢や家族構成によっても異なってくるので、定期的に見直す必要があります。
加入している保険を
- 死亡保障
- 年金保険
- がん保険
- 傷害保険
といった分類に分けてから、現状の保障と支払金額を確認するとよいでしょう。
自分で整理するのが苦手な方は、ファイナンシャルプランナーに相談するのもおすすめです。
家計の見直しポイント2:携帯電話代・通信費を見直す
携帯電話代と通信費は毎月かかる費用なので、見直すことで、貯金に繋がりやすいです。
携帯電話代は、大手キャリアから格安SIMに乗り換えることで、毎月約5,000円の出費を減らすことも可能です。
年間60,000円の節約になるので、侮れないですよね。
携帯のプランには、データ数で契約するプランがあります。これも切り替えることで節約に繋がります。
例えばデータ数が5GBで契約していたけれども、実は3GB以下しか使ってなかったとなれば、3GBのデータ数のプランに切り替えたほうが節約になりますよ。
また自宅にWi-Fi回線があれば、スマホのインターネットは自宅のWi-Fi回線で利用すれば、データ料の消費を節約できます。
家計の見直しポイント3:少額から先取り貯金
貯金に回すお金を捻出しても貯蓄分と生活費を同じ口座で管理していると、つい使いこんでしまう癖がある人もいるでしょう。
日常的に使いこんでしまうと、結局、お金が貯まらないことになります。
そんなつい使いこんでしまう人のために、おすすめなのが「先取り貯金」です。
先取り貯金では各社銀行が扱っている「自動積立定期預金」を利用するのがおすすめです。
自動積立定期預金では、毎月に指定口座から指定金額が定期預金に振り替えられますよ。
とはいえ、いきなり月20,000円や50,000円と高い金額を設定してしまうと生活が苦しくなり、結局あとから貯金を引き出すということになりかねません。
まずは月1,000円と少額から先取貯金をはじめましょう。1年経てば12,000円貯まります。
節約がうまくできたら、額を徐々に増やしていくとムリなく先取貯金ができますよ。
貯金の方法については、以下の記事に詳しく載っていますのでぜひご覧ください。
家計の見直しポイント4:家計簿をつける
毎月の貯蓄額を家計簿で計算することで、計画的に貯金をしやすくなります。
家計簿をつけるのがめんどくさいと思う人は、スマホで簡単にできる「家計簿アプリ」を試してみてください。
アプリでは家計状況をグラフで確認できるので、管理や分析もしやすくなります。
グラフを見れば、どこの支出を節約すればよいのか?を簡単に確認できます。
レシート撮影機能もあり、撮影するとアプリがレシートのデータを読み込んでくれるので便利です。
まとめ
30代~40代の貯金の平均額と、家計を見直す貯金の方法について解説してきました。
貯金額の平均を見てみると「周りはこれほど貯めているのか…」とショックを受けていますが、平均額では実態が掴みにくいので中央値を参考にしましょう。
中央値は極端に貯金が多い人や少ない人を省いて、算出された値になるので、周りの人がどれだけ貯金しているのか?の実態が掴みやすいです。
- 30代・40代ともに2人以上世帯が貯金額が多い
- 貯金は平均値ではなく中央値のほうが実態が掴みやすい
- 貯金ゼロは、解雇や病気など不測な事態にあったときに対応できなくなる
中央値を参考にして、自分の貯金額が少なくて心配になったら、本記事で説明した家計の見直しポイントを参考にして貯金をはじめてみましょう。