マイナンバーとはどういうもの?カードを作るべきかを解説!
2016年から始まったマイナンバー制度ですが、内容をよく理解していない人も多いです。
人に教えてはならないということしか知らずに、不安に通知カードを保管している人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、マイナンバーとはどういうものかや、利用方法についてご紹介していきます。
マイナンバー制度についてしっかり理解をして、必要なときに正しく使えるようになりましょう。
マイナンバー制度とはどういうもの?
マイナンバー制度とは、国が国民に番号を割り当てて管理する制度のことです。
一人ずつに割り当てた番号によって、所得や納税についての情報を整理しています。
この割り振られた個人識別番号のことがマイナンバーと呼ばれているのです。
マイナンバー制度は、2016年から開始されました。
しかし、マイナンバー制度の普及はあまり進んでいません。
マイナンバー制度の普及率が問題になっている
マイナンバーカードは、2018年12月1日の段階で人口の12.2%にしか普及していません。
したがって、マイナンバー制度自体もまだ国民全体に普及しているとは言えない状況です。
本来はマイナンバーカードが必要なe-taxという国税電子申告・納税システムも、暫定的にマイナンバーカードが不要となる措置が取られています。
このようなマイナンバーカードの普及率の低さの理由の1つは、制度の意味や目的をわかっている国民が少ないことです。
そこで、マイナンバー制度について、より詳しく見ていきましょう。
マイナンバーとカードとポータルを分けて理解しよう!
マイナンバー制度とは、制度の名前なのでさまざまな内容を含んでいます。
したがって、マイナンバー制度について考えるときは、以下の3つをそれぞれ理解することが重要です。
- マイナンバー
- マイナンバーカード
- マイナンバーポータルサイト
マイナンバー制度を理解するには、これら3つを分けて考えることがポイントになります。
それぞれについて、順番に確認しておきましょう。
マイナンバーとは
まず、マイナンバーとは、個人識別番号のことです。
国民それぞれに割り当てられている12桁の番号を指します。
日本に住民票がある人なら発行されているはずです。
マイナンバーが知らされるときには、通知カードと呼ばれるものが届きます。
そこで知らされた番号は、一生変わることはありません。
マイナンバー制度を紛失して再発行したときも、同じ番号が記載されているのです。
ただし、家の外でマイナンバーカードを紛失した場合には、警察署に遺失物届を出した上で個人識別番号を変更できます。
マイナンバーカードは他人に知らせるべきではない情報なので、紛失した際には手続きを行ってください。
ちなみに、通知カードは単にマイナンバーを知らせるだけのものなので、マイナンバーカードとは異なります。
しかし、通知カードが届いたことは覚えているけれど、どこに保管したかがわからなくなったという人も多いはずです。
マイナンバーの通知カードをなくしても、住んでいる市区町村の役所で再発行の手続きができるので安心してください。
役所に行く際には、身分証明証と印鑑を持参するとその場で手続きができます。
マイナンバーカードとは
マイナンバーカードとは、マイナンバーの書かれているプラスチックで作られたカードです。
マイナンバーだけではなく、以下の情報も書かれているので身分証明書になります。
- 氏名
- 性別
- 住所
- 生年月日
- 住所
このマイナンバーカードは、個人蛮行カードとも呼ばれることがあります。
マイナンバーカードにはICチップが入っており、確定申告などで利用可能です。
マイナンバーカードを手に入れるには、通知カードを元に申請しなければなりません。
マイナンバーポータルサイトとは
マイナンバーポータルとは、インターネットを用いて利用するサイトです。
マイナンバーからわかる自分の情報を確認することができます。
また、誰がいつ自分の情報を見たのかも知ることが可能です。
マイナンバーポータルサイトは、『マイナポータル』という名前で政府が運営しています。
[blogcard url=https://myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form]
マイナンバーカードとICカードリーダライタかスマートフォンがあれば利用できる仕組みです。
以上が、マイナンバーやマイナンバーカード、マイナンバーポータルサイトについてでした。
それぞれについて分けて理解をすれば、マイナンバー制度の全体像も見えてくるでしょう。
ここからは、マイナンバー制度の利用目的を見ていきます。
マイナンバー制度の利用目的は?
マイナンバー制度が現状で一番役に立つのは、引っ越しのときだと言われています。
引っ越しをして住民票を移すときには、従来は引っ越しをする前に住んでいたところの自治体で住民票を出してもらって、引越し先の自治体に渡していたはずです。
しかし、マイナンバー制度を使うことによって、住民票を発行してもらう必要がなくなりました。
マイナンバーカードがあれば、インターネット上で暗証番号を入力するだけで手続きができるのです。
また、確定申告の際にもマイナンバーカードは役に立ちます。
マイナンバーカードを使って自宅からインターネット上で確定申告をするときには、本人確認書類の提示または写しの添付が不要です。
したがって、確定申告の手間を最小限にすることができます。
この他にも、公的な身分証明書としてマイナンバーカードが非常に便利です。
国民であれば誰でも持てるので、身分証明書がなくて困ることがなくなるでしょう。
マイナンバー制度は今後も健康保険証や運転免許証などと紐付けられる可能性があると考えられています。
なので、持っていないのなら作っておいて損はありません。
しかし、今すぐに作らなければならないという状況なのは、身分証明証がない人くらいだとも言えます。
身分証明証としてマイナンバーカードが欲しい人は、発行まで1ヶ月程度かかるので早めに手続きをしましょう。
マイナンバー制度は行政機関での労力削減にもなる!
マイナンバー制度が始まったことで、行政機関の労力は削減したと言われています。
なぜなら、さまざまな情報の入力や転記、照合といった手間が減るためです。
それぞれの窓口感の連携もスムーズに行え、行政に無駄が減ったと考えられます。
ちなみに、マイナンバーの所得情報によって、今までよりも公平な制度運用が可能になりました。
たとえば、納税や生活保護の仕組みが以前よりもうまくいくようになったのです。
所得の情報が連携されることで、脱税している人や生活保護を不当に受けようとしている人がわかりやすくなりました。
これによって、真面目に納税している人が損した気分にならず、本当に困っている人に行政の支援が届きます。
マイナンバー制度は不正利用されないの?
マイナンバー制度が不正利用されないかどうかが不安だという人もいると思います。
マイナンバーカードのICチップには、プライベート性の高い個人情報は記載されないので安心してください。
マイナンバーカードのICチップ内には必要最低限の情報だけが記録されるようになっているのです。
他人には知られたくない税金関係の情報や年金給付の情報は記録されていません。
そして、記録されている情報もそれぞれ閲覧できる条件が定められており、無駄なアクセスはされない仕組みです。
したがって、マイナンバー制度によって個人情報が流出するという可能性は低いです。
それよりも、マイナンバーカードやマイナンバー通知カードを紛失してしまうことによる身分証明証の悪用に気をつけましょう。
マイナンバーカードを紛失してしまったら?
気をつけていても、マイナンバーカードを紛失してしまうことはあるはずです。
もしも紛失してしまったなら、『マイナンバーフリーダイヤル』に一時停止手続きを依頼してください。
マイナンバーカードの紛失や盗難などによる一時利用停止については、24時間365日受け付けてもらえます。
後回しにせずに、気づいたその時に連絡をするのが良いでしょう。
まとめ
マイナンバー制度とは、2016年から始まった国が国民に番号を割り当てて管理する制度のことです。
一人ひとりに割り当てた番号によって、所得や納税についての情報を整理しています。
マイナンバー制度を理解するには、マイナンバーやマイナンバーカード、マイナンバーポータルサイトについて理解することが大切です。