生活費平均は3人家族でどのくらい?
各家庭によって毎月かかる生活費は違います。
ただ、平均はどの程度なのかは気になるのではないでしょうか。
とくに3人家族など、夫婦二人と子供一人の場合、子供にかかるお金も把握しておきたいところです。
今回は、生活費平均を確認しつつ3人家族にかかるお金の内訳も見ていきます。
どの部分を節約したらいいのかも一緒に考えていきましょう!
生活費平均は3人家族でどのくらい?毎月の平均消費支出は「約30万円」!
総務省統計局の家計調査(2019年)によると、3人家族の毎月の支出は約30万円となっています。
これは、世帯主が現役世代である「60歳未満の勤労者世帯」の1ヵ月の支出・約32万円から、家賃地代の約1.4万円を引いた金額です。
ご参考のため、2人家族、4人家族の場合の生活費平均も確認しておきましょう。
※すべて家賃地代を引いた生活費です。
- 2人家族:約27万円
- 4人家族:約34万円
家族の数の増減に合わせて支出も変化していることがわかります。
これから子供を持ちたいと考えている人、もう一人欲しいと考えている人は、この生活費の違いにも注目しておいてください。
3人家族生活費30万円の内訳は?
では、具体的に次の項目にはいくらかかっているかを確認していきましょう。
- 食費
- 水道光熱費
- 交通費
- 通信費
- 教育費
それでは1つずつ解説します。
食費:約7.2万円
生活していく上でいちばん大事ともいえる食費には月平均7.2万円かかっています。
その中でも多くかかっているのが、「外食費」の約1.5万円、「調理食品」の約1万円です。
外食や調理食品を活用している人がかなりいることの証拠ではないでしょうか。
また、「菓子類」に約6,000円かかっている点にも注目しておきたいところです。
水道光熱費 約2万円
3人家族の水道光熱費は約2万円です。
主な内訳ですが、
- 電気代:約1万円
- ガス代:約4,000円
- 上下水道料:約4,800円
電気代が最も高いという結果が出ています。
2020年以降はコロナ禍の影響で「ステイホーム」が呼びかけられていることもあり、どこの家庭でも在宅時間が延びています。
今回ご紹介した調査結果は2019年のものですが、2021年に調査すると、この金額よりも増えていることが予想されますね。
交通通信費 約5.5万円
交通関連費用やインターネット・携帯電話などの通信関連費用の項目です。
主な内訳は以下の通りです。
- 交通費:約8,000円
- 自動車等関連費:約3万円
- 通信費:約1.6万円
いちばん多いのは自動車等関連費ですが、通信費にもある程度のお金がかかっています。
家族全員がスマートフォンをもつ家庭も珍しくないため、この部分の費用をすべて無くすことは今後もできないでしょう。
ただ、少しでも節約する方法を考えるのもいいのではないでしょうか。
教育費 1.8万円
まずは2人家族、4人家族の教育費と比較してみます。
- 2人家族:約1,700円
- 4人家族:約3.3万円
3人家族・4人家族といえば子供がいることが多いため、家族が増えるとそれだけ費用も高くなる項目です。
この項目だけは減らすことはできないと考える人も多いのではないでしょうか。
文部科学省が令和元年に発表した「平成30年度子供の学習費調査の結果について」をチェックしてみましょう。
幼稚園から高校の間で、子供一人に対し保護者が支出した1年間の費用(学校教育費・学校給食費・学校外活動費)は、次の通りとなっています。
学校の種類 | 1年間の学習費総額 |
公立幼稚園 | 22万3,647円 |
私立幼稚園 | 52万7,916円 |
公立小学校 | 32万1,281円 |
私立小学校 | 159万8,691円 |
公立中学校 | 48万8,397円 |
私立中学校 | 140万6,433円 |
公立高校(全日制) | 45万7,380円 |
私立高校(全日制) | 96万9,911円 |
大学への進学を考えているのならば、さらに費用がかかります。
独立行政法人日本学生支援機構の「平成30年度 学生生活調査」の結果から、1年間にかかる学費もチェックしておきましょう。
大学の種類 | 1年間の学費 |
国立大学 | 63万7,700円 |
公立大学 | 66万6,700円 |
私立大学 | 137万3,900円 |
これらは学費のみの金額です。下宿代や嗜好品代等も含めるともっと多くの金額がかかります。
また、教育費とは少し異なりますが、幼稚園に上がる前の乳幼児にかかる費用も確認しておきたいところです。
少し古い調査ですが、内閣府の「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」から、未就学児1人当たりの年間子育て費用を見ていきましょう。
年齢 | 年間の子育て費用 |
0歳 | 93万円 |
1歳 | 88万円 |
2歳 | 94万円 |
3歳 | 104万円 |
4歳 | 120万円 |
5歳 | 116万円 |
学校に通う前でもこれだけの金額がかかります。
「これから子供を考えている」という人は、今のうちから計画的にお金を貯めておくことをおすすめします。
3人家族でも生活費を15万円にしたい!3人家族の節約術は?!
ここまで、3人家族が生活する上でかかる費用について確認しました。
「思っていたよりもお金がかかるなあ」と思った人も多いのではないでしょうか。
そこで、なるべくムダな生活費を削るためにも、節約術について考えていきたいと思います。
食費を節約
食費を節約する方法には以下のようなものがあります。
料理のレパートリー表を作り、食材のムダを出さない
宅配食材やネットスーパーを利用し、「ついで買い」を防止
食費の節約には、無駄を出さないことが重要です。
買ったものは必ず使う、いらないものは買わない、を心がけましょう。
通信費を節約
家族それぞれでスマートフォンを持つ家庭もあるでしょう。
- 家族全員で携帯電話会社を一緒にし、家族割引等を利用する
- 格安スマホへ変更
などで、通信費を節約することをおすすめします。
ただし、格安スマホの場合、通話代が割高になる可能性もあります。
通話をどの程度使うかを把握した上で、格安スマホへの移行を検討しましょう。
子供が小さいうちから教育費を貯める
子供が進学するにつれて、かかる教育費も増えていきます。
小さいうちから少しずつ貯めることを意識しておけば、進学時に教育費の準備に慌てることもないはずです。
保険料が少ない赤ちゃんの時期に学資保険に加入しておくのもいいでしょう。
生活費をいきなり15万円まで下げることは不可能かもしれませんが、探せばムダは出てくるものです。
現在の生活費を一覧で書き出して、家族でムダについて話し合ってみるのもおすすめです。
まとめ:生活費平均をチェックして3人家族の家計の無駄を探そう!
生活費平均を見ながら3人家族にかかるお金を確認してみました。
生活費のチェックは一度だけでなく、定期的に行うことで家計のムダを徹底的に省けます。
最後に、自分の家庭の生活費を把握したい時に気を付けておきたいポイントをご紹介します。
- 教育費を削るのは難しいので学資保険などで貯蓄
- 通信費の見直し
- 食費は「レパートリー表の作成」や「宅配食材活用」などで節約する
まずは生活費平均を確認して3人家族が生活する上でかかるお金を確認するところからはじめましょう!