日本酒の飲み方は温度別に4種類!それぞれの味わいの違いやアレンジレシピを紹介
近年、日本酒ブームともいわれる日本酒への注目が、国内のみならず海外でも広まっています。
そんな日本酒の美味しい飲み方について知りたいですか?
今回は、温度別の基本的な飲み方やアレンジレシピなど、日本酒の飲み方を解説します。
この記事を読めば、初心者でも楽しめる飲み方がわかって、日本酒への興味がきっと広がりますよ。
日本酒の基礎知識も簡単にまとめていますので、ぜひご覧ください。
日本酒の飲み方は温度別に4種類!好みの味わいを楽しもう
お酒の席で、「冷やで」「熱燗で」と注文する人を見たことはありませんか?
実は日本酒は、温度によってその印象がまったく変わるおもしろいお酒です。
基本の飲み方は、温度別に大きく分けて4つ。
それぞれの特徴を解説しますので、日本酒の奥深さに一緒に触れてみましょう。
日本酒の飲み方1:冷酒で飲む
手はじめに、きゅっと冷えた冷酒はいかがでしょうか。
冷酒とは、5~15℃に冷やした日本酒のことをいいます。
すっきりとした口当たりとスーッと爽やかな香りが楽しめる、初心者にもおすすめの飲み方です。
- 大吟醸酒
- 吟醸酒
- 本醸造酒
日本酒の飲み方2:常温(冷や)で飲む
常温(冷や)とは、20℃程度の日本酒のこと。
「冷や」と「冷酒」はよく混同されがちですが、両者は別物です。
まだ冷蔵庫のような冷やす道具がなかった時代、日本酒のいちばん冷たい状態は常温でした。
その名残から、常温の日本酒を「冷や」と呼びます。
冷やは香りが立ちやすく、やわらかい味わいなので日本酒本来の味を楽しむのにぴったりです。
- 吟醸酒
- 純米酒
- 生酒
日本酒の飲み方3:ぬる燗で飲む
日本酒をまったりと楽しむなら、ぬる燗がおすすめです。
ぬる燗とは、30-40℃の人肌くらいの温度に温められた日本酒のこと。
ぬる燗は、日本酒のまろやかな香りが引き立ち、口当たりもなめらかになるのが特徴です。
肌寒い時期やホッと一息つきたいときに、ぬる燗の温かさは心を和ませます。
- 純米酒
- 大吟醸酒
- 吟醸酒
日本酒の飲み方4:熱燗で飲む
ピリッと辛口の日本酒を楽しみたいなら、熱燗はいかがでしょうか。
熱燗とは、45-55℃程度まで温めた日本酒のことをいいます。
香りがぐっと引き締まって、シャープな印象になるのが特徴です。
冷酒とはまた違うすっきりとした飲みやすさで、辛口の日本酒もより美味しくいだだけます。
一般的な熱燗は、50℃程度です。
寒い冬にも、体がじんわりと温まりたいなら熱燗がぴったりです。
- 純米酒
- 吟醸酒
- 本醸造酒
【こんな飲み方もあり!?】日本酒のアレンジレシピ
ビールやワインなどと比べると、ハードルが高く感じられる日本酒。
ストレートに飲むのが一般的なので、お酒に強い人が飲む印象もあるかもしれません。
そこで初心者でも楽しめる、日本酒のアレンジレシピをご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
喉ごしのいい「ソーダ割り」
氷をたっぷり入れたグラスに、日本酒とソーダを8:2の割合で注ぎます。
まるでビールやハイボールのような、すっきりとした喉ごしのいい日本酒の完成です。
他にも、
- 濃ければソーダを足して飲みやすく
- 柑橘系の果物(ゆずやカボス)を加える
などお好みで味を変えられます。
「乾杯は日本酒がいい」という人も、ソーダ割なら周りと同じようにぐびぐび飲めるおすすめの一杯です。
まるでスイーツ?「フルーツを入れる」
グラスにイチゴ、メロン、柑橘系などお好みのフルーツを入れます。
そこへ冷たく冷やした日本酒を注げば、スイーツ感覚で楽しめる日本酒の完成!
彩り豊かでフルーツの甘い香りを感じられるので、女子会にもおすすめです。
フルーティーな香りのする銘柄やスパークリングタイプの日本酒を選ぶと、より美味しくいただけます。
そもそも日本酒ってどんなお酒?
日本酒の飲み方をいくつかご紹介してきましたが、そもそも日本酒とはどんなお酒なのでしょうか。
日本酒はお米をこして作ったお酒で、ワインやビールと同じ醸造酒に当たります。
醸造酒とは、原料を酵母によりアルコール発酵させて作るお酒のことです。
- 原料:米、米麹、水(その他清酒かすなど)
- アルコール度数:22度未満
日本各地の酒蔵が多種多様な日本酒を販売しており、同じ日本酒でも都道府県によって味わいが異なるのも面白いポイント。
酒造りに適した米(山田錦、雄町など)・水・麹などのこだわりと職人技が光る、魅力的なお酒です。
日本酒は製造方法や原料によって種類が変わる
毎年9月頃から、日本酒造りが始まるのは知っていますか?
日本酒を好んで飲む人でも、作り方までよく知らない人は多いかもしれません。
日本酒は製造方法や原料によって、特定名称酒の8種類とその他3種類もの種類があります。
簡単に解説しますので、ぜひご覧ください。
純米大吟醸酒/大吟醸酒
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米を50%以下に精米し、低温でじっくり醸造する「吟醸造り」をした酒のことをいいます。
純米大吟醸酒は、原料が米、米麹と水のみ。大吟醸酒は、さらに醸造アルコールが添加されたものです。
吟醸造り特有の華やかでフルーティーな香りが特徴的で、純米大吟醸は米のうま味まで感じられます。
純米吟醸酒/吟醸酒
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米を60%以下に精米し、低温でじっくり醸造する「吟醸造り」をした酒のことをいいます。
純米吟醸酒は、原料が米、米麹と水のみ。吟醸酒は、さらに醸造アルコールが添加されたものです。
純米大吟醸酒・大吟醸酒との違いは、精米具合と香り。
純米吟醸酒・吟醸酒は、華やかな香りながらやや控えめであり、銘柄によっては好みが分かれそうです。
純米酒/特別純米酒
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純米酒は醸造アルコールを添加せず、純粋に米と米麹だけで作られている日本酒です。
どの種類の日本酒よりも、米の深い味わいが楽しめます。
さらに特別純米酒は、精米歩合60%以下、特別な製法で作られた純米酒です。
特別な製法に明確な基準はありませんが、どの点が特別なのかをラベルに表示する必要があります。
酒造の特徴が表れやすいため、お酒を選ぶ際の参考にするといいでしょう。
本醸造酒/特別本醸造酒
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米を70%以下に精米し、醸造アルコールを使って作られた酒のことをいいます。
醸造アルコールの添加によって、本醸造酒ならではのすっきりとした味わいになるのが特徴です。
さらに特別本醸造酒は、精米歩合60%以下、特別な製法に明確な基準がありません。
銘柄のラベルをチェックして、気になるものを探すのも楽しそうですね。
生酒・生貯蔵酒・生詰
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日本酒造りにおいて、アルコール発酵が終わり醪(もろみ)がしぼられ新しいお酒が誕生する過程を「上槽(じょうそう)」といいます。
上槽後に、火入れをするかしないかで3つの種類に分けられます。
- 生酒:上槽後も瓶詰めした後も火入れを一切行わない
- 生貯蔵酒:上槽後、生のまま貯蔵して瓶詰めの時に火入れする
- 生詰:上槽後に火入れをして貯蔵されるが、瓶詰め後の火入れはない
秋が旬の「ひやおろし」は、生詰で出荷される日本酒です。
その新鮮さが人気の高さにつながっています。
香りや味わいにそれぞれ特徴があり、日本酒のまた違う一面を楽しめるのではないでしょうか。
貴醸酒
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一般的には、酒造りの仕込みの段階で「仕込み水」が使われます。
貴醸酒は、仕込み水の代わりに日本酒で仕込むのが特徴で上品な琥珀色をしています。
とても甘く香り高い貴醸酒は、神話時代からあると伝わる神秘的なお酒で、あまり市場に出ない貴重なお酒の1つです。
まとめ:日本酒ブーム到来!深い味わいを楽しもう
日本酒は、全国各地に多くの銘柄が存在する伝統的なお酒です。
どこか近寄りがたい印象だった日本酒が、今や世界にも認められムーブメントを起こしています。
- 日本酒は温度によって大きく4つの飲み方がある
- アレンジレシピで日本酒が飲みやすくなり苦手な人も楽しめる
- 製造方法や原料によって11種類に分けられる
5-50℃と幅広い温度で味わいの違いを楽しめるほか、お好みでアレンジもできてしまう魅力的なお酒です。
今回は日本酒の基本的な知識も解説しましたが、ぜひ身近なものとして日本酒を楽しんでみてください。
キュッとついつい飲み過ぎてしまう日本酒。飲み過ぎにはご注意を!