ゆずのおいしい季節は?上手な選び方や栄養成分、保存方法についてまとめて解説!
さわやかな香りと風味が特徴のゆず。いつもの料理にほんの少しゆずをプラスするだけで、味わいにぐっと奥行きが生まれ、華やかさを食卓にもたらしてくれます。
また、冬至にはお風呂に入れてゆず湯としても活躍し、ゆずは私たちの暮らしになじみ深い柑橘類のひとつです。
近年は年間を通してスーパーなどで購入することができますが、ゆずの旬はやはり冬。せっかくならおいしい季節においしく食べたいですね。
- ゆずをおいしく食べられる時期
- ゆずの品種や産地
- おいしいゆずの選び方
- ゆずに含まれる栄養成分
- おいしいゆずの食べ方
- ゆずをおいしく保存するポイント
今回はゆずをテーマに、おいしい季節や選び方などについて詳しくみていきましょう。
ゆずのおいしい季節は?
ゆずの旬は冬。10月末から2月が収穫期ですが、最盛期を迎えるのは12月です。ちょうどゆず湯に入る冬至のころにあたりますね。
また、ゆずは8月頃にも旬を迎えます。まだ未成熟な実は「青ゆず」と呼ばれ、緑色の果皮とさっぱりとした果汁が特徴です。
ゆずの品種
ゆずの原産地は中国といわれ、奈良時代にはすでに日本に渡来していたんだとか。古くから日本人にもなじみがある柑橘類のひとつなんですね。
本ゆずには「木頭系」「海野系」の他に、早生種の「山根系」、種なしでトゲの少ない「多田錦」などの種類があります。
また、「獅子ゆず」や「鬼ゆず」と呼ばれるゴツゴツとした大きな黄色いゆずを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
500g〜1kgほどの大きさがあり、「ゆず」と名前はついていますが、じつは文旦の一種。生で食べるのには向かず、ジャムや砂糖漬けに加工される場合がほとんどです。
ゆずの産地
ゆずは四国や中国、九州がおもな産地です。なかでももっとも生産量が多いのが高知県。2015年の収穫量は全体の50%を超えており、ゆずの一大産地です。
2位以下は徳島県、愛媛県、宮崎県、大分県と続きます。しかし、温暖な地方でのみ栽培されているというわけではなく、じつは柑橘類の中でも比較的寒さに強いため、東北地方くらいまでであれば栽培できるんだそう。そのため、庭木としてもおすすめです。
おいしいゆずを選ぶポイント
おいしいゆずを見極めるポイントは果皮。ツヤとハリがあり、全体が色づいているものを選びましょう。
また、持ったときに重さを感じられるかどうかも重要。実がふっくらして、よい香りがするかどうかもチェックしたいですね。
ゆずに含まれる栄養成分
ゆずにはビタミンCやカリウム、クエン酸といったさまざまな栄養成分が含まれています。しかし、ゆずは一度に多くの量を摂取する食材ではないため、あまり栄養効果は期待できません。
一方で、リモネンやピネンといった豊かな香り成分はリラックス効果をもたらすといわれています。また、「ユズノン」と呼ばれるゆず特有の強い香りの成分も含まれていることが近年判明しました。
ゆずのおいしい調理のヒント
ゆずは生でそのまま食べるのには向きませんが、アイデア次第でさまざまな調理に活用できます。実だけでなく、果汁や果皮まで余すことなく使える万能食材。
豊かな香りと風味を活かして、次のような方法で調理してみましょう。
料理の風味づけやアクセントに
炒め物や汁物に少しだけ果汁を入れると、さわやかな風味が加わります。また、刻んだ果皮を和え物や漬物、サラダに散らすだけで、ぐっと上品な味わいに。ぶり大根や焼き魚など、魚との相性も抜群です。
ジュースやジャムなどスイーツに
ゆずは果汁を絞ったジュースや、果肉を使ったジャムやマーマレードなどスイーツの材料としても活躍します。
さらに、ジュースをゼラチンで固めてゼリーにしたり、ジャムをお湯で割ってゆず茶にしたりレシピは無限大。ゆずシロップやゆず酒などもおすすめです。
ゆず味噌やゆず胡椒など調味料に
練り味噌に果皮を加えたゆず味噌や、生の青唐辛子と合わせたゆず胡椒など、ゆずは手作り調味料の材料としても最適です。
また、醤油などと合わせてゆずポン酢や、オリーブオイルなどと一緒に混ぜてドレッシングもおいしい。冬ならではの季節を感じる調味料作りにチャレンジするのも楽しそうですね。
ゆずを上手に保存するポイント
ゆずは時間が経つと香りや風味が落ちてしまうため、おいしく食べるには鮮度を保って上手に保存することが大事です。
すぐに使うのでなければ、次のような方法で保存するようにしましょう。
冷蔵保存
ゆずは冷蔵庫で保存するのが基本。乾燥を防ぐためビニール袋などに入れ、野菜室で保存しましょう。保存の目安は1〜2週間ほどです。
冷凍保存
冷蔵保存で消費しきれない量であれば風味や香りは劣るものの、冷凍での保存も可能です。
ゆずをまるごと冷凍するのではなく、果皮と果肉に分けるのがポイント。果皮は千切りにせず、幅広く剥いた状態でぴったりラップをかけ、使う直前にカットしましょう。果肉も半球の状態のままぴったりとラップをかけて保存します。
乾燥させて長期保存
果皮を乾燥させれば長期保存も可能です。薄く皮を剥いて細かくカットし、天気のいい日に干して完全に乾燥させましょう。
保存瓶などに入れておけば手軽に料理にプラスできて、いつでもゆずの風味を楽しめますね。
まとめ
ゆずは冬を代表する柑橘類のひとつ。
豊かな香りと風味でさまざまな料理と相性がよく、ぜひ積極的に活用したい食材です。
ジュースやジャム、シロップなどスイーツや、ゆず味噌・ゆず胡椒などの調味料としても活躍する、まさに万能食材といえるでしょう。
- ゆずは10月末〜2月ごろが旬
- 四国や中国、九州地方が産地
- 果皮にツヤやハリがあるものがおいしい
- ビタミンCやカリウム、クエン酸が豊富
- リモネンやピネン、ユズノンなどの香り成分も含まれる
- 料理だけでなくスイーツや調味料の材料としても活躍する
- 冷蔵・冷凍保存だけでなく乾燥させて長期保存も可能
ゆずは食卓の名バイプレイヤー。もっと活躍させて、食卓を華やかに彩ってみませんか?